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この小説は連載されません  作者: 清水 色虎
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ファーストキャラバン

神話の登場人物が元になっていたりします。

元ネタと違う展開などになりますがご了承下さい

「ゾロア、この世界には果てが無い。だが、その事を他言してはいけない。理由が知りたければ自分で求めなさい。そしたら理由が分かる」

それが、父の残した最後の言葉だった。

父が病で倒れてから8年。僕は今13歳になった。

僕は世界の果てを求める旅に出る。



_____________________________________________________

「ゾロちゃん……本当に行くのね?」

今まで一番世話に成ったミランおばさんが駆け寄ってくる。


「うん。おばさん本当にありがとう。村の皆も元気でね、また必ず帰ってくるからさ」


僕は、目の前に並んでいる村の住人に一礼をした。

そこからは後ろを見ずに進まなくてはいけない。

でなくては涙が行く手を阻んでしまうからだ。

泣き出したいのはミランおばさんのはずなのに。


今までずっと世話してきた旅路馬<キャラバンホース>という種類の愛馬であるヨハネ、ペトラが引く馬車に乗った。

「行こう。皆」

鞭をしならせると、馬車は動き出した。新たな出会いと、「果て」を求めて。


僕の名前はルーキ・ゾロア。5歳の時に父親を亡くした。母親は、父親が亡くなってしまう前に離婚したと聞いている。


僕が今まで住んでいたこの村の名前はイーストフォレスト。「イースト」と言っても世界を見た時に東にあるからという理由ではなく、この世界を統治している王国、「カストロ」から見て東にあるかららしい。

四方八方草木に囲まれていて、森と共に生き、風とともに去り、果実と共に四季を感じるのがこの村の掟。


父親は最期の時をこの村で過ごし、村長の娘である

ミランおばさんに引き取られた。



その後、村で唯一の子供として、村全体が家族のような教育を受けて来た。


旅についての興味が湧いた頃から、武器の扱いを村の守護を担当している住人から教わり、弓の扱いは狩人から教わった。


薬草の作り方は村の医者から教わり、多少の魔法は占い師から教わった。


村の皆からは旅に使える自然の知識を教わり、ミランおばさんからは料理を教わった。


12歳にしてはかなりの経験を積んだと言われ、この村で教わる事はなにも無いと言われた。


そしていよいよ旅に出たのだが、心配というよりも、新鮮な気分だ。


旅に必要なお金などは、次の町へたどり着くまでなら

充分足りる。

町に着いたらクエストを受諾し、クリアを目指す。

クエストをクリアすると、報酬金と資材を受け取る事が出来る。

町で情報収集と、旅の資材集めを行う。


それにしても旅は気持ちが良い。風がの白髪を撫で、太陽の光は僕を照らす。


今まで村には僕以外子供が居なかった。それに伴い友達も見た事が無い。


「ヨハネ~僕達は今一人と二匹で旅をしてるけど、仲間が欲しいな~出来ればヨハネ達抜いて、10人位かな~」

ヨハネは答えるように首を降った。


それからはひたすら山道を進むが、一向に周りの景色は変わらない。

進んでいくにつれ時期に周りは暗くなり、夜になった。

「今日はここまでかな?野宿するか……」

僕は言うと、荷物から寝袋と、鹿肉の燻製、護身用のダガー、タオルをを取り出した。

「近くに池があったから体洗ってくるね。ヨハネとペトラも休んで良いよ。今日はお疲れ様」

二匹はしゃがみこむと、寝る態勢に入った。


それを確認した、僕はタオルを持って服を脱いだ。

池は月明かりが反射して幻想的な風景だった。その水鏡は見ると、吸い込まれそうだ。


僕は水に頭まで全部浸かり、髪の毛を洗った。

髪の毛は村から持参したシャボンディハーブを擦らせると出てくる泡で洗う。

この泡は髪の毛の艶を出すためだけではなく、服を洗う洗剤にもなる。

体も洗い終わると、新しい服に着替えて今まで来ていた服を洗っていた。

すると、上に方に違和感を感じた。

ふと上を見てみると、月明かりを木葉が遮って、これまた幻想的な風景になっている。

「あれ?人?」

なんと木の枝に人らしき物が引っ掛かっている。

「大丈夫かな……これもう少しずれたら落ちてきちゃう」

服を洗い終わると、木の枝に引っ掛かっている人以外の気配を感じた。


僕は村の狩人から教わったスキル、「狩人感覚<ハンターセンス>」を使用した。


このスキルは自分の周囲50メートルにいる魔物、人などを索敵する為のスキル


目を閉じ、感覚を研ぎ澄ませる。木の枝に引っ掛かっている人影、ヨハネとペトラ以外の存在を感じようとする。



頭の中に一筋の光が通るかのように何かを感じた。

場所は後方……距離は……すぐ近く!


「マズイ!ウッドゴブリンだ!」


僕は後ろから殺気と共に襲ってくるウッドゴブリンの棍棒を避け、混乱魔法を使用した。


「コンヒュージョン!」


黄色く光る球体はウッドゴブリンに体目掛けて飛んで行き、体にぶつかるとウッドゴブリンは激しく吹き飛んだ。


安心したのもつかの間、ウッドゴブリンはまだ複数居るようだ。


「どうしよう……この数は僕だけじゃ相手出来ないな……水中戦なら行けるか?」

そう思うと、僕は池に飛込み、混乱魔法を連打したが、一向に数は減らない。


自ら水中戦に持ち込んだ為、得意な剣術も本領を発揮できない。


僕は陸へ上がり、水に目掛けて電撃魔法を放った。

「サンダーボルテックス!」

ウッドゴブリンは感電して倒れた。

やっとのこと倒せたため、油断してしまった。


すると、僕の後ろにウッドゴブリンとは違う気配を感じた。

その気配は大きく、ウッドゴブリン以上の殺気を感じる。

「この山のマウンテンゴブリンの長?僕一人じゃ大抵勝てない……」

マウンテンゴブリンの長は憤怒の咆哮を上げながら棍棒を振り回す。


「コンヒュージョン!」

混乱魔法を放つが余りダメージを与えられていないようだ。

棍棒を避け、棍棒に向けて混乱魔法を放つ。

「コンヒュージョン!」

棍棒は魔法を受けて木の枝にぶつかった。


「ヤバイあの人が!」

木の枝に引っ掛かっていた人影を見たが、もう居なかった。


すると、人影の正体はマウンテンゴブリンの背後に現れた。

「魔法使ってた君、ありがとう!起こしてくれて。だいぶ個性的なお越し方だけどさ!」

そういうとその少年は両手剣を構えて剣術を発動した。


「剣技!セントラルブラスト!」

そう叫ぶとマウンテンゴブリンの頭の中央から、縦に剣を入れた。

その剣は途絶える事無く、マウンテンゴブリンを切り刻む。


マウンテンゴブリンも怯むが、長だけあってただでは死なない。

少年は剣技の反動で動けない。



僕は、怯んだマウンテンゴブリンに向けて、一番得意とする剣技を発動させた。


「剣技!魂狩り<ソウルハント>!」

この技は相手の体力が少ない時に発動するとダメージが2倍に加えて会心<クリティカル>の割合が上がる技だ。

この技を喰らったマウンテンゴブリンは流石に耐えきれなかったようで死んでしまった。


地面に着地すると、共闘していた少年が声を掻けてきた。


「ナイスファイト!君……なんて名前?」

その少年の容姿は整っていて、黄緑色の髪の毛で、深緑の装備に、両手剣を背中の鞘に納めている。


「僕の名前はルーキ・ゾロア。君の名は?」

「俺の名前はローラン・ルミナスベール、よろしくな。こんな場所で話をするのも何だし、移動しよう」


「そうだね。僕の馬車が近くにあるから、そこに行こう」

提案すると、ローランは

「俺の荷物を持っていっても良いかな?俺、まだまだ子供だけど、これでも旅してるんだ」


「うん良いよ。出来たら旅の話聞かせてよ」


_____________________________________________________

馬車に着くと、ゴブリンての戦闘により、ヨハネとペトラも起きて始まったらしく、帰って来たこちらを見ていた。


「この子達は僕の昔からの相棒で名前は左がペトラで右がヨハネ。耳の裏を撫でてやると喜ぶから触ってみて」

ローランは興味津々でペトラの耳の裏を撫でた。

「本当だ。喜んでる!」

蔓延の笑みを浮かべながらこちらを見た。


「服濡れてるけど大丈夫?」

そう言われて思い出した。着替えた後に水中戦に持ち込んだから服が濡れていた。まぁ、魔法で乾かせるのだが……。

「ドライ」

体に向けて魔法を使うと、服は段々乾いていき、髪の毛を乾き、艶が出てきた。


「魔法得意なんだね、てか剣術も使ってたけど、何処で習ったの?」

ローランは訪ねた。


「故郷の村の人が教えてくれたんだ他にも料理とか色々、実は僕も旅をしてるんだ。この世界の果てが見たくてさ……」


ここまで言った後に、二人とも同時にお腹が鳴ってしまった。魔法や剣技を使うのは相当の体力を消耗する。ので僕も幼い頃から運動は手を抜かずに練習してきた。

「お腹減ったね。鹿肉の燻製ならあるけど一緒に食べる?」

僕は尋ねると、

「俺は獅子肉の燻製があるから大丈夫」

とローランは言って荷物から取り出した。


「そうだ。焚き火してなかった……」

僕は近くから焚き火に手頃な木の枝と、木葉を集めて、そこに火炎魔法を放った。

「フレア」

こんな安易な焚き火でも一晩は明かりを保てる。

「本当に魔法は便利だよな……俺は、昔から剣技しか覚えてなくてさ」

ローランは羨ましそうに言う。


「ローランはなんで旅をしてるの?」

僕は鹿肉を頬張りながら聞いた。

「俺は~カストロの聖騎士に成りたくて鍛えてるんだけど、何せ昔から体が弱くて、すぐ病気にかかったりするからきびしいんだよね」

ローランは空を見上げて言った。


それからお互いの夢の話や、旅の話、お互いが知らなかった情報の交換など、いろいろな話をしていた。


気付かぬうちにお互い眠りに着いていたようで、焚き火の火は消えていた。ヨハネとペトラ、ローランは先に起きていたようで、朝ご飯の準備をしていた。


「おはようゾロア。朝ごはんもう少しで作れるから待ってて」

ローランが準備をしながらこちらを見て言った。


「うん。ありがとう。寝ぼけてるから顔洗ってくるね」

そう言って池の方に向かった。

池にはマウンテンゴブリンの長の死体があった。

水鏡を見ると寝癖が酷い僕の顔が映った。

顔を洗い終えると馬車に向かった。

「ゾロアごめん先食べてた」

ローランはパンを加えながら言った。


「うん。全然良いよ」

そう言って僕もパンを口に加えた。


朝食を取りながら今後の事に着いて話合った。

マウンテンゴブリンの革を剥ぎ取ってからこの森から一番近い町「マリヤナ」に行き、素材を売る事にした。

朝食を食べ終えると、マウンテンゴブリンから革を剥ぎ取り、馬車に積んだ。


「ローラン乗って、荷物は後ろの荷台に置いて」

僕はローランに手を貸した。

ローランは僕の手を掴み馬車に乗る。


「ヨハネ、ペトラ、マリヤナの町まで行くぞ!」

僕とローランは一緒に鞭をしならせた。

すると馬車は動きだし、また旅は始まった。


「ローランさ……なんで木の枝なんかに引っ掛かってたの?」

僕は今までずっと気になっていた事を訪ねた。

「あぁ……見られたか……あれはまぁ……いろいろあってさ……」


ローランは何かを隠すように言った。

「無理して言わないで良いよ。せっかく旅が始まるのに暗いスタートじゃ嫌だしたさ!」


「そうだな、まぁそのうち俺も話すよ。取り敢えず

次の目標はマリヤナに行って革を売ってお金を稼ぐ。これで良いな?」


ローランは暗い表情を治して僕を見た。

「うん!」

僕も威勢よく、返事をする。


始めての友達が出来た。これからの心配はローランの笑顔が吹き飛ばしてくれる。


この先どんな苦難が僕達を待ち受けていてもなんとかなりそうだ。


太陽は二人の少年の未来。明るく照らす……


はずだった。


_________________________________________________



この物語は僕が初めて投稿する作品です。

僕自身異世界転移系があまり好きではなく、今のラノベ環境に満足していなかったため、投稿してみようと思いました。

学生の身分の為、テストなどで投稿が遅れる場合がありますが気長に次の投稿を待って貰えると幸いです。


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