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!アタキキ!  作者: ヒメル
5/7

episode 巳風:



今僕は、ボールを持っている。

僕は、結崎と法崎に目をやった。

僕は、ボールを結崎へなげた。

結崎は、そのボールを受け取った。

結崎は、ボールを持ち方を変えた。

結崎は、しゃがむような体勢をとった。

結崎は、跳んだ。

結崎は、ボールを放った。

ボールは、円状の鉄に当たった。

ボールは、跳ね返って白線の外へ出た。

そう、僕達は今バスケットボールをしているのである。

「悪い外しちまった。」

結崎は半ば棒読みでそう言った。

「ドンマイドンマイ!」

法崎は明るくそう言った。

僕は体育という授業自体いらないと思う。そもそも学生の本文は勉強だろう、体育なんかやってる暇あったら勉強しなければならないと思う。

そのため体育のバスケなど勝とうと負けようとどうでもよい。

今は4人一組でチームを組み、ゲームをしている。このクラスの男子は19人、そのため僕のチームは僕、結崎、法崎の3人チームである。今までなら僕と結崎は2人だったので参加しないで使われていないリングを使用して2人でたわいもない話をしながらシュート練習をしていた。結崎と話すのはやはり面白い。彼の話は僕が未知であることばかりなので、飽きない。

でも、もうそんなことも出来ない。

法崎のせいで3人組が作れるようになり、ゲームに参加しなくてはならなくなった。


コート外へ出たボールを相手が拾い、そこからまたゲームが再開となった。

相手は、華麗なパスワークでどんどんこちらの陣地へ入り込んでくる。

相手がシュートポージングをする。

それを見て結崎は相手の前に立ち両手を上げ、プレッシャーをかける。

結崎の身長は180超くらいあり、かなり大きい。僕の身長が171cmだから一緒にいると僕が小さく見えてしまう。彼といて抱く数少ない嫌悪感のうちの一つである。

そんな結崎を前にしても相手はシュートを打った。

放たれたボールはリングに触れることもなくコート外へ出た。

結崎がボールを拾い僕へパスを出した。相手ゴールの下で手を振っている法崎へ向けて高いパスを出す。

法崎は運動神経が良いらしく空中でボールを取り、地上に足がつく前にシュートを打った。その上そのシュートは決まった。

「「「うをおおおお!!」」」

という周りの人間の声が聞こえる。

僕と結崎は顔を見合わせため息をつく。

全く呆れたものだ。こんなにも強い人間がいたら勝ち続けてしまうではないか。これは勝ち残り式なので、早く負けて終わりにしたい。

その後3戦法崎の無双により、僕達は負けることが出来なかった。

5時間目の体育が終了した。


「そういえば、さっきは法崎に邪魔されていえなかったんだけどさ、朝俺が登校する途中にあのLOMのビルが壊れてて、しかも壊れ方が爆発とか、火事とかじゃなさそうなんだよね。」

結崎は上機嫌でそう言った。

彼がこんなに楽しそうにする時は、 彼が分からないことが出た時だ。

彼は彼自身が未知であることを発見しそれを探求することが何より好きなのである。天才ってよく分からない。

「へぇ.....それは意味わからないね。

まぁお前が考えて分からない事を俺が考えても出るのは誤答ばっかりだろうしね。」

「そんな事ないよ。三人寄れば文殊の知恵だ。俺一人よりは絶対にいい答えに辿り着く!!」

どっからでたその自信は......。

そもそも三人もいねぇよ、二人だよ。

「じゃああれじゃね。魔法で消し飛んだとか。」

流石にこの答えは雑すぎたか。

「なるほど、もしかしたら俺らが知らないだけで、魔法もあるかもな。

よく学者は科学的に有り得ないというが、現代科学がただ魔法というものを説明できる程発達していない可能性だってあるし、その上魔法を科学的解明しようにも、魔法について情報量は少なく証拠不十分だからな。」

まさか俺が提案した陳腐な意見を本気で返答しやがった。しかも微妙に説得力がある。悪いな結崎、無駄な時間をかけさせちまって。


6時間目は数学A、担当は僕のクラスの担任、佐々木先生である。

朝来なかったってことは、風邪で欠席という可能性もある。そうなったら、さっきのことをゆっくり考えられる。

だが、僕の願いに反して佐々木先生は教室へと入ってきた。

クラスの誰かが、

「佐々木先生朝遅刻だったじゃないですか〜。どうしたんですか?」

などと質問していた。

「いや〜ちょっと、飼っている犬が病気になってしまってね。」

先生ペット飼ってるのか。

ペットは家族と言うが、それが本当ならば、佐々木先生は家族が病気にかかってしまったこととなる。

非常にかわいそうである。


授業開始の合図が鳴り響き、僕にとって暗号の羅列をする授業が開始された。僕とて最初から分からない訳では無い。最初は簡単簡単と思っていてもいつの間にか何をしてるのか分からなくなるのである。

人は聞いても分からないとなると他の事を考え始める。

魔法かぁ。あるなら使いたいな。

格好いいし。


時は過ぎ授業終了の合図が鳴る。

後で、結崎に教えてもらおう......。


帰りのHR

朝とは異なり、佐々木がHRをする。

「最近、連続無差別殺人が起きてるらしいから、なるべく大人数で気をつけて帰るように。」

殺人だって〜、うわ、俺殺されちまうかも。クラスの奴らが騒ぎ出す。

「殺人ねぇ。」

僕がそう呟くと

「お前人殺すのに興味でもあんのか?」

彼はふざけてそう聞いてきた。

無論そんな訳はない。むしろ興味あるのは、そんな事をする人間の心理状態だ。

「はいはい静かに。それじゃそういう訳でHR終わり。」

気をつけ礼、さようなら

各自でバラバラに挨拶をし、解散した。


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