やさしいひとになりたかっただけ
ただの戯言
クラスの人気者を見て私はすぐさま目を閉じた。
自分との差を見せつけられた気がして。
いつから私はこんな性根が腐ったやつになったのか。
それに気付いた頃にはどうやらもう遅かったようで。
周りの人はもう敵だらけで息がしにくかった。
だから私は自分の無力さと性格を傷つけ始めた。
変わろうとした、だけ。
その努力さえ敵に揉み消されてしまった。
赤い線も増えて、さらに敵も増えた。
私は、ただやさしいひとになりたかった。
嫌いだった。
優しさが痛かった。
変わりたかった。
そして
誰かに認められたかった。
こんな私でも受け止めてくれる人がいつか現れると信じたかった。
でももう私は後悔しない。
後悔しても意味がない。
今更挽回なんて出来ない。
それならもう死んでしまおう。
新しい世界で生きよう。
来世に期待しよう。
来世ではきっと私は…
"やさしいひと"になってるはずだから。
後味悪いのは気にしないでください。
ただ吐き出してしまいたかっただけですので。