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もう一度最強を目指そうか―復活の気怠げ戦士―  作者: くんかい
プロローグ
2/11

 「出たよ点P、なんで動くんだよ……」


 などと文句を垂れながら、少年は数学の勉強をしていた。

 中学三年生の二月、入学試験を目前にしてなお、彼は未だに中学二年生で習った一次関数の問題に苦戦していた。


 「そもそも俺は文系なんだし、数学なんてやらなくていいんだよ。理科もまた然り」


 そう言いながらもペンを滑らせていくが。

 

 「あぁ、やっぱ無理だわ」

 

 ペンを雑に置き、椅子から立ち上がって体を伸ばしていると、家の電話が鳴った。

 電話のところへ行き受話器を取る。


 「はい、もしもし?」


 『もしもし、川田です。今から学校まで来てください。なるべく早くお願いします』


 

 ――担任教師からだった。


 

 * * * * * * * * * * * * * * * 



 学校に着くと、担任の川田が下駄箱で待っていた。


 「こっちです」


 職員室へ続く廊下を川田の斜め後ろを歩く。


 「俺なにかやらかしたか? まさか、この間の実力テストで前の席の解答見たのがバレたか?」


 いかにも中学生らしい思考をする彼だったが、用件は全く別のものだった。


 「あなたにお話があると、とある高校の先生がいらしています。粗相のないようにお願いしますね」


 「はぁ。高校の先生……。何の用だよ誰だよマジで」


 職員室のドアを開けると、左手にまたドアがある。応接室だ。

 川田がドアを、コン、コン、コン、と三回ノックし、ドアを開ける。


 「失礼します。連れてきました」



 一人の女性がソファに座っていた。

 年齢は二十歳後半といったところか。

 黒のレディーススーツに身を包み、長い黒髪を後ろで一つにまとめている。いかにも、できる女といった感じだ。

 

 「こんにちは。私は、永清学園教員の中野京華(なかのきょうか)といいます」


 中野と名乗った女性は、少年の方を見据えると、一度咳払いをし、こう言った。



 「永清学園は、あなたを授業料免除の特別特待生として、迎え入れます。ウチにきて、私たちと共に、もう一度最強をめざしましょう」




 

 ――少年の復活劇の始まりだった。





 

 

 

 


本編からは、一人称視点で物語が進行します。


どうぞよろしくお願いします。

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