表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

鉄の檻





モンさんは家で二つの遺影の前で酒を飲んでいた。


先だった妻と娘。


モンさんは酔えなかった。


男やもめは辛い。辛すぎる。


「俺も早くそっちへ行きたい。でも牛舎村をほってはおけない。誰かいい人に引き取ってもらったらすぐいくよ。」


……本当はジンがついでくれたら嬉しい。


でもジンは……別にやりたいことがあるみたいだ。


先がある若者をこんな廃れた牧場に縛ることはできない。


「……ジンやオトさんもいずれここから去る。そうしたらここを売るよ。だから、カナノ……お前も……」


ぐっと酒を胃にかきいれた。


「……ジンを解放してやれ。あいつはオトさんに惚れてる……お前じゃなくてな」







ヒサシと山内は喫茶店であの動画の話をしていた。


もちろん、ヒサシには興味ないが山内は興味があった。


だが興味があるのは最新の居酒屋での動画だった。


「おまえあれ見たか?離さないって吠える男の……」


だからなんだと返すヒサシ。


「お前気づいてないのか……もう一度見てみろ!」


なぜまた前の女の映像を見なければいけないのか。


だが山内のしつこさについ見てしまった。


そこには信じられないものが……


「……おやじ……なんでここに……」


あの日ダンベエは外に酒をのみに行っていた。


入った店に偶然いたに違いない。


「ダンベエさん彼女と会ってたんだな。まあ偶然映り込んだのかもしれないけど……」


……どうでもいい……終ったことだから……


「しかし、この男もすごいな~近くの牛小屋で働いてるらしいぞ。」


興味はなかったがヒサシはその男の顔をもう一度見てみた。


ん……どこかで会ったような……?


「……こいつ、うちの患者に似てるな。」


だが彼は大声をあげるようなタイプじゃない。


むしろもの静かなタイプ。


「ヒサシ、書き込みが書いてあるぞ。」


動画の書き込み欄を見た。


(二人の名前はジンサンとオトサン、都内某所の牛小屋にいるよ)


ジン…………


「水雷神ジン……なんで……?」


「オトさんも牛小屋で働いてるみたいだぞ」


そんなバカな……


「あいつは近くでテレフォンアポインターをしてるはずだが……」


水雷神ジンに、オトの仕事のことにとヒサシの頭の中の情報が渋滞を起こしていた。


そこにもう一つ引っ掛かることが……


「そういえば……うちの親父が牛小屋の優しいお姉さんに世話になったって言ってたな」








ヒサシが家へ帰るとダンベエは帰省の身支度をしていた。


ヒサシは思いきって聞いてみる。


「オヤジ……居酒屋の動画にでていただろ」


ダンベエは「あんら、ばれつまった」と頭をかきながら照れていた。


※ありゃ、ばれてしまった  以下オール標準語



「あのお姉さんが俺を助けてくれた牛小屋の姉さんだよ。飲み屋で偶然あってな。」


ヒサシの予想はドンピシャだった。


やはりダンベエはオトとあっていたのだ。


「……ヒサシ……今までおまえの連れてくる女に文句ばかり言ってしまった……すまんかった」


ダンベエのその言葉は耳を疑うものだった。


絶対的な暴君のような父親だったダンベエが謝った。


地震でもおきるんではないか。


「ヒサシ、医者は弁護士や野球選手のように憧れられる仕事だ。だが沢山の対価をもらうかわりに命のやりとりの責任、酷使される体。逃げ出したくもなるし泣きたくもなる世界。楽という言葉からほど遠いものだ。」


ヒサシも医者だ。その言葉には納得しかない。


医者になって浅いのに何度もそれを経験した


「……お前の連れてくる女は、お前ではなく、医者と金に惹かれてきたように見えた。そんな女はお前が苦しくてたまらないときに助けてはくれない。」


「……だから今まで結婚を認めなかったのか。」


ダンベエは首を下げた。


「ヒサシ、本当はその動画の女性、オトさんがお前と結婚してくれたらと思ったんだ。彼女ならお前を支えてくれる。例え医者じゃなくてもな。」


嘘だろ……親父が……オトを認めた。


「オヤジ!」


何だ……でかい声出して……


「彼女は俺の好きな人なんだ。彼女なら結婚してもいんだよな!?」


ヒサシのその声をきき………………ダンベエは荷物でヒサシの頭を叩いた。


「大馬鹿もん!!人の女を好きな人だと!?ふざけるな!!オトさんには好きな人がいるんだ!!」


……全てはいつも通りの光景に戻った。


ダンベエが頭を下げたとき、少し泣きそうだった自分を反省した。


やっぱりクソオヤジだ。







中目白町の祭、カライモン祭に来たオトとジン。


正確には来たというより招かれた。


ミスハバネロを決める審査員として。


「ジンさん、ハバネロってメキシコの唐辛子じゃないっけ?」


「この町で品種改良したんだってよ。(ナカメハバネロ)って言うんだって」


ハバネロのことは別にどうでもよかった。


あの動画のせいで有名になってしまった二人が審査員として招かれてしまったこと。


そっちが恥ずかしかった。


しかも審査員席にはられた用紙には(中目白町が産んだラブラブカップル)と書かれている。


祭へ来た早々に破いてやった。




(ではエントリー.No20番、仲原春子さんです☆)


審査は続いた。


審査基準は容姿ではなく、どれだけ中目白町とハバネロを愛しているかだった。


だがそんなものは嘘だとオトは思っている。


所詮はきれいな人が選ばれる。


あのときのように……


「オトさん大丈夫か?」


オトの顔色が悪いとジンは心配していた。


何か考え事をしていたようだった。


「ジンさん、私昔大学で演劇をしていたの。将来は舞台役者になりたかった。」


ふいな言葉だった。ジンは相槌をうつ。


「最後の演劇でヒロインを演じることになった。でも本番直前に変えられた。ヒロインに選ばれたのは演技もしたことない新入生の可愛らしい子だった。」


ジンは前にオトが語った(私も夢があった)という言葉を思い出していた。





……最後のミスハバネロの出場者は年齢が29歳だった


他の人はほとんどが20歳前後。


あきらかに観客の反応も悪かった。


「見てよ。あの人も私と同じ。年齢だけで審査から外されるのよ。ハバネロが好きでも関係ない」


オトの目は子供に愛情がなくなった母親のような目だった。


ジンはかける言葉もない。それどころか理解できる。


ジンにも小説を酷評されたことがある。


そのたびに(こんな面白いものを世の中に出さないなんて頭おかしいぞ)と心の中でばかにしてやった。





……最後の出場者のプレゼンはとても長かった。


オトは聞いていなかったが、一つの言葉が引っ掛かる。


(私はなんの努力もなく生きてきました。お陰で私を助けてくれる人はいませんでした。だから今度は皆さんが助けてくれるような人になろうとここへ立っています。)


この声……どこかで聞いたような……


もしかして……


「……ナカハル……あんたナカハルでしょ!?」


「気づいてくれましたか不知火先輩……」




……その時、ふいにあの衝動がやってくる。


書きたい……ノートに……書きたくてたまらない……





ジンはふいに顔を下げたオトの反応を見抜いていた。


あれがきたんだ……


急いでその場から離れようとするジンだがもう手遅れだった。


(私とステージでダンスを踊る)


……こいつはヤバイな……






(稼働)


やばい……めっちゃダンス踊りたい……やばい……



ジンはオトの手を引っ張りあげ、ステージにあがった。


「オトさん、一緒に踊りましょう」


流れる音楽はクラシック。


オトはすごく恥ずかしかった。


だが、その様子に拍手を送る観客。


自分達に向けられたテレビカメラ。


……あのときに得られなかった光景……


今観客たちは……私を見ている……


「はい。喜んで。」




オトとジンは手を取りあい体を寄せあい音楽に会わせ、ステップを踏んだ。


オトは大学時代に学んだミュージカルを思い出した。


初めて人前で踊った興奮と同じ。


ステージをフルに使い、音楽の終了と共に、二つの体は静止した。


観客から大きな拍手が送られる。


ジンと体を会わせ踊っているとき……強く感じた……


私は……ジンに惹かれているんだ……



(不稼働)


ジンが気が付くと周りはスタンディングオベーションで拍手をしていた。


「……またやっちゃったみたいだね……ごめんねオトさん」


「いいえ……とても楽しかったわ」








ステージでオトとジンが踊っているのを不服そうに見るヒサシ。


ヒサシはもう一度オトとやり直そうと考えていた。


だが、踊っているときのオトの顔……それは自分にも見せたことのないような顔。


「必ずやりなおしてみせるからな。」


ヒサシの手には腕時計が握られていた。







都内某所に住む男、溝谷は最近巷で人気の動画を見ていた。


その男の取り憑かれたような台詞に違和感を感じる。


溝谷は大好きなオカルト本の、とあるページを開く。


「……チュンキンの永遠的小本 通称……エタナレノート……」


溝谷は動画の配信先を調べた……


「中目白町……」









ジンと別れたオトは喫茶店でナカハルと一緒にコーヒーを飲んでいた。


「ナカハル、優勝おめでとう」


「先輩のお陰ですよ。」


オトは首を振った。


「踊ってて審査なんか参加してないわ。あんたの実力よ」


そういってコーヒーを飲むオト。


ナカハルは深く首を下げた。


その首は上には戻ってこない。


「先輩……ありがとう……それと……ごめんなさい……」 


ごめんの意味はオトにすぐにわかった。


まだ言ってるのか……


「ナカハル……あのときは私に実力が無かっただけよ。あんたが選ばれて良かったと思うわ。」


やっとナカハルの首が上がった。


「あの後、3年の前期まではよかった。でもその後は裏方ばかり。私は外されたんです。」


ナカハルは自分の過去を語った。


演技に参加もさせてもらえず、卒業して就職してもまるでうまくいかなかった。


その後就いては辞めての繰返しだった。


だが誰もナカハルを止めなかった。


努力もなく、生意気なナカハルを目の上のタンコブと周りは思ったようだ。


自分を変えたくて24歳でミスコンに出た。


だが落ちてしまった。


落ち込むナカハルを嫌いだった漁師の父が声をかけた。


(マグロはすぐに釣れない。地道にマグロを追いかけるしかない。だがもし始めて出た漁でマグロを釣ってしまったら、その漁師はマグロ釣りなんて簡単だと思い何も努力もしない。その漁師はその後マグロどころか、カツオやタイすら釣れないだろうな。)


父の言葉に自分を磨き直し、中目白町の歴史の勉強やハバネロの研究をした。


落ちても落ちても努力をした。


そして5回目の出場にして優勝を掴んだ。







「……私はマグロを釣ってしまった新人漁師でした。

だから、今は小さな小魚しか釣れなくてもマグロを追い続ける……あの時の先輩みたいに……」


オトはナカハルの言葉に感動した。


大学時代のナカハルに聞かせてやりたい。


ナカハルのお陰で目が覚めた。


もう一度……どんなかたちでもいい……追いかけてみたい……


「ナカハルに会えてよかったわ。」










ジンはふてくされるタンタンに餌を食べるように言ったが聞いてはくれない。


その理由は明確だった。


「オトさんは風邪引いてこれないんだよ。拗ねるなよタンタン」


タンタンは餌のワラを足蹴にした。


全く困ったもんだ。


しかし、オトは大丈夫なのか……こんなときにあのノートの力はおきないのか。


その時、男の人が牛舎村を訪ねる。


「私溝谷といいます。あなたがジンさんですね」


ジンはまたテレビの取材か、ガヤだと思い帰るように伝えた。


だが男はそれを否定してきた。


「私は教師の副業でオカルトの研究をしているんです。もちろん公務員は副収入は得れませんので、名義は妻のですが……」


溝谷はそういい、持っていた鞄から本を取り出した。


〈世の中の呪い  著者 溝谷ヨシコ〉



「溝谷さんもしかして、エタナレノートのことを知ってるんですか?」


溝谷の勘は当たった。やはりあのノートを持っているんだ。


「ジンさん。オトさんはいますか?今すぐあのノートを書くのを辞めなければ大変なことになります」


ジンはその言葉を少し不思議に感じた。


「オトさんは書きたくないんです。ですが体が言うことを聞かないんですよ。」


なんだそれは?エタナレノートにそんな力あったか?


溝谷は持っていたオカルト本を開き文面を読んだ。


「エタナレノートにそんな力はありませんよ。もしかしてオトさんはまた別の呪いを受けてるのではないですか?」


ジンは初耳だった。そんなものオトから聞いたことはない。


一体なんの呪いだというのか。


ジンは再度本を開き、そのページをジンへ見せた。


「例えば、こんなのがあります。世の中には中毒というものがあります。呪いも同じなのです。ただし呪い以外には副作用として今感じている痛みなどをなくす効果もある。」


それは妙な瓶だった。


「手に取った呪いに、やらなければ危険という中毒性を与える。これの名前は……イランの呪詛祖薬……」


なわだそれは……そんなもの飲んだとは聞いていないぞ。



「今まで何回エタナレノートを開いたか覚えてますか?」


……8回。


溝谷は数字を聞くとジンの肩を掴んだ。


「この呪いは11回やると死ぬんです!全ては操る方に連動されます!操られているジンさんもオトさんが死ぬと死んでしまうんです!!」









オトは熱を出してしまった。


だがこれは風邪なのか。


風邪にしてはきつすぎる。


熱は40度ちかくある。


こんなときにノートなんか書くんじゃないぞ……



だがその思いも通じなかった……


こんなときに……書きたくなるなんて……


自分の力では動けないはずの体も、この思いで意思とは無関係にうごく。


だが、回らない頭でオトは考えた。


「私は……信頼できない語り手……ジンさんに迷惑をかけてはいけない……」


ペンを持つ手は動いた……


(私を見つける)










ジンと溝谷はオトのマンションへきていた。


その後ろからこっそり覗く影。


「タンタン!またついてきたのか!?」


タンタンは人の姿を見つけてはステップを踏んでいる。


タンタンを電信柱へ縛り、二人はオトの部屋の前までやってくる。


「鍵がかかってます。こじ開けましょう」


ジンと溝谷はどうにかこうにかしようとするがまるで歯が立たない。


電話をしても出ないし、どうすればいいんだ。


その時……あの感覚……


「溝谷さん……離れてください……アレがきます……」


(稼働)



見つけなければ……オトを見つけたいんだ……



ジンはびくともしなかったドアを片手だけでこじ開けた。


その様子には溝谷もこの呪いのすごさに驚いていた。


「オト!見つけたぞ!大丈夫か!?」


……ノートの前で倒れこむオト。


ジンは呪いのせいでそれ以上のことができない。


「ジンさん!病院へ連れていきましょう!」


溝谷はジンへ叫ぶがジンの耳には入らない。





強力な檻はジンの心を閉じこめている。


(……くそ!この檻をどけろ!オトさんが死んでしまうだろ!)



檻は動かない……


どうすればいい……どうすれば……


何も伝えてないんだぞ……このまま死んでいいのか……


ジンは再度檻の鉄棒を握りしめた……


カナノさん……すいません……俺達は……まだそちらへは行けない。


もうひとつ謝りたい……俺は知らず知らずのうちに……オトさんに引かれていた……大事な人なんだ……俺の手で守るんだ……


強靭な檻はジンの力で破られた……


 







意識を取り戻したジン。


目の前に気を失うオトがいる。


「気がつきましたかジンさん!はやくオトさんを病院へ連れていきましょう!」








真々川総合病院。


山内は内科業務を終え、他の医師や看護師とご飯に行く約束をしていた。


そこへ緊急搬送患者がやってくる。


訪れたのは、あの男だった。


「動画の男!」


病院にいる患者たちもその姿に気づく。


「どいてくれ!早くしないと死んでしまうんだ!」


そして横に倒れている搬送患者は…… 


「オトさんじゃないか……」







ヒサシは仕事を終え、趣味のダーツバーへ来ていた。


ダーツは全く刺さらなかった。


そのダーツに連動するようなヒサシの心は沈む。


「やはり俺はオトから身を引いた方がいいのか……」


その後もダーツは刺さらない。


やっと刺さっても、スカにしか行かない。


一度ダーツを置いて、酒をもらった。


まるで美味しくない。いつもなら旨いのに。


その時、ヒサシのスマホが音を立てた。


相手は山内だった。


その内容は驚きの内容だった。


「オトが……死にかけてるだって……」


スマホを切った。


ヒサシは迷っていた。


酒が進まず、水どころかドブを飲んでるようにも感じた。


「ヒサシさん、何か迷ってますね?」


バーのマスターが話しかけてきた。


ヒサシはその声には答えなかった。


「……迷ってるときは……行動したほうがいいです。後悔はそのあとすればいい。」


マスターの言葉がヒサシの中で響き渡る。


行動しなければ……始まらないんだ。


ヒサシは残りのダーツを手早く投げて、走るように店を出る。


マスターは笑っていた。


周囲の客は驚いていた。


すべてダーツが真ん中に刺さっている……









オトの熱は少しずつ下がっていった。


症状がわからず医者たちもお手上げだったが、点滴の投与のお陰なのか。


ジンと溝谷は眠るオトの横で話した。


「これで呪いは後2回。これは間違いなくエタナレノートによるものだ。死神がそこまでよってきています。」


ジンはオトの手を握りしめた。


「後2回で僕たちは死ぬんですね。」


溝谷は重い首を下げるが、何故かジンは笑っていた。


「オトさんのお陰で僕は現実を生きることができた。好きな人と死ねるなら僕は本望だ。」


溝谷はジンの台詞に悔しく思っていた。


呪いの研究はけして人を殺すために始めた訳ではない。むしろ救うために始めたのだ。


この二人を見殺しにさたくない。


何か方法は……


やるしかない……


「ジンさん、さっきイランの呪詛祖薬の話をしましたよね……」


ジンは「ええ。」と首を下げた。


「ノートは書かない以外の救う術がありませんが、呪詛祖薬は別です。一つだけ効果をなくす方法があります。」



ジンは溝谷へ押しよった。


その方法とはなんだ……


「この病院にある薬を大量投与させるのです。なんでもいい。」


そんなことしたらオトの命に危険があることは素人の人にでもわかる。


「呪詛祖薬の本効果は危険と感じる中毒。副作用が痛みなどの回復。ならば普通の薬はどうですか?」


確かに普通の薬とは逆だ。痛みを治す代わりに浮腫や眠気が訪れる。


「呪詛祖薬の効果を消すほどの薬を投与するしかない……それしかないんだ」






そんなことして……女が死んだらお前らは殺人犯だ……やめとけ……どうせ死ぬんだ……なぜそれがわからない……バカ息子め……






































評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ