第一章 1―2
一日中ルナのレベルを上げるために戦っていたお陰でルナのレベルは、4まで上がった。
ちなみにカインは6まで上がった。
スキルポイントも充分貯まっていた。
昨日の戦いを見てる限り、スキルは個人で違うみたいだった。
俺のソードスキルLv.1は横切りなのに対してルナのソードスキルLv.1は真っ直ぐ縦に振り下ろしただった。
だとしたら、これからのスキルは、個人差によっていろいろ変わるだろう。
なら、スキルが変わるのなら、アビリティは変わるのだろうか?
見たところ、アビリティはあまり変わっていない。
変わっているのは、能力の差だった。
俺がHPアップLv.1をとると3%上がるみたいだが、ルナは2%だ。これは、現実世界のもともとの身体能力が関係していると俺は考えている。
だとしたら、身体能力が高い人と低い人がHPアップのアビリティをとり続けたらレベルの差が10くらいあったとしても、HPは身体能力が高い人が勝つのではないだろうか?
男女で能力が違っているということもなさそうだしな。
「スキルやアビリティは君で決めてくれ……そういうものには、俺は関係ない」
「それもそうだね」
ルナは、安全第一として、HPアップLv.1と防御アップLv.1をとった。
使ったスキルポイントは200。
カインは今、700近くある。
Lv.1のものなら七つとれるだろう。
カインは、ソードスキルLv.2をとり、攻撃、防御力アップのものをLv.2ずつとった。
使ったポイントは、560。
Lv.2のものをとると120とられるみたいだ。
……Lv.はどのくらいまであるのだろう……
一度限界まで上げたいが、そんなことをしたらたぶんいつか死ぬだろうと思い、やることを諦めた。
「今日は休むか……」
「……少し黙って」
なんか……機嫌が悪い……何かしただろうか?
思い至ることがない。
「奥にモンスターがいます」
「それは本当か?」
「はい……三匹……」
そんなことがわかるということは、索適スキルでもとったのだろう。
索適スキルにもレベルがあった。
ということは、近くしかまだわからないだろう。
つまり――
「近いのか……」
「……今回のクエスト……ゴブリンでしたよね?」
「あぁ……」
「……あの三匹は……ゴブリンです」
「――!!」
ルナが索適スキルを使って見たのはゴブリンだった。
今回のクエストの討伐対象。
これはラッキーだ。
休憩してから探すつもりだったモンスターがすぐ近くにいたのだから。
「……やれるか?」
「もちろん」
二人は剣を構えた。
「カウントで奇襲を仕掛ける。321……go!」
二人はゴブリンたちに奇襲を仕掛けた。
「一匹任せた!」
カインは、すかさず二匹のタゲをとる。
「さぁ……遊ぶか?ゴブリンたちよ!」
一匹が大木みたいな物を振り下ろす。
それを回避し攻撃を加える。
軽い攻撃とはいえ、HPはあまり減っていない。
「HP高いな……」
スキルの出し惜しみなんてする気はないが、一撃で死なないだろう。
そのあとにリンチなんてされたらまずい。
HPを減らしてからスキルを使うか?
その前にこっちのHPがなくなるだろう。
まずは、攻撃を仕掛ける。
「(使うか?新しいスキル)」
一匹が、勢いよく攻撃をしてきた。
それを回避し、足をかけ転ばす。
もう一匹の攻撃を剣で受け弾く。
そしてスキルを使った。
ソードスキルLv.2 『クロスソード』
横切りを放ったあとに真下に斬る2連撃のスキルだ。
ゴブリンのHPゲージがなくなる。
クリティカルが発生したようだ。
そこにもう一匹のゴブリンが攻撃してきた。
硬直は解けていない。
回避しても、少し当たるだろう。
硬直が解ける。
解けたと同時に後ろに下がるが攻撃が当たった。
HPが1割減った。
かすっただけでこのダメージ。
リンチなんてされたらとんでもない。
かすって1割。
ルナが直撃したらまずい。
そう思うと、急いで片付けなくては。
だが、同じスキルは、連続で使えない。
少し間を空けないと。
カインは攻撃を加える。
攻撃を加えるとモンスターは怯むときがある。
真正面から攻撃をしたのが悪かっただろう。
攻撃が浅かった。
「(しまった!)」
ゴブリンの攻撃がくる。
カインは迷った。
くらうべきか、くらわないべきか。
回避は不可能。
攻撃をくらわない方法はひとつ。
ソードスキル。
カインは、咄嗟にスラッシュを放つ。
ゴブリンは後ろに下がるが、また襲いかかってきた。
硬直。
なんて忌まわしいのだろう。
この攻撃をくらうとカインは危ない。
かすっただけで1割減らしてくる相手だ。
直撃……さらにクリティカルが出たら終わりだ。
硬直は、ゴブリンが攻撃を仕掛けたときに解けるだろう。
まだ、クロスソードもスラッシュも使えない。
ならば、もうひとつ使えばいい。
「むやみに突っ込んでくれてありがたいぜ」
硬直が解けると同時にスキルを発動する。
ソードスキルLv.2 『ランスソード』
剣を槍のようにただ突いただけだが、スピードがあり威力はいい。
ゴブリンの心臓辺りを貫いている。
ゴブリンのHPが全損した。
カインはすぐさまルナの方に向かった。
だが、もうすでに終わっていた。
「今さっき倒したところだよ」
「お……おぉ……よかった……」
するとクエストクリアの報告がきた。
討伐系クエストをクリアしたらその場でクリア報告がきて報告が貰える。
ブロードソードを受け取り、画面を閉じ、早速装備する。
「うん……けっこういいな……」
「よしっ……じゃあ帰ろうか?」
「そうだな」
二人はアイテムを使わず、経験値稼ぎにモンスターを倒しながら帰った。
「ん?なにこれ……」
ルナがなにかを拾った。
「……石盤?」
丸い形をした石盤だった。
すると画面が現れた。
『特殊クエスト 『石盤と遺跡』を開始しました。』
と書かれていた。
「遺跡?」
「あれじゃない?」
ルナが指差した所に遺跡があった。
「……入るか」
「うん……」
二人は遺跡の中に入っていった。
遺跡の中は暗くなかった。
進んでいくと階段があった。
階段を降りようとしたら画面が現れた。
『この先は危険です。準備は出来ましたか?
yes no』
二人はうなずきyesを押す。
画面がなくなり、階段を降りていった。