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ワールド・ステージ  作者: 桐島 海
2/7

第一章 1―1

『ワールド・ステージ』

発売してわずか15分で完売した人気作だ。

バーチャルゲーム『ワールド・ステージ』は、12の島を順番に攻略していくアドベンチャーゲームだ。

だが、2068年7月15日午後20時

このゲームの世界は、ゲームからリアルに変わった。

ゲームから出ることはできない。

脱出する方法は、ゲームをクリアすること。

ただし、HPゲージが0になると死んでしまう。

ゲームでもリアルでも。

こんなデスゲームに閉じ込められた俺たち十万人は、今日、7月16日。

ゲームの攻略を始めた。

この世界で肝心なのは、死んではいけないということ。

つまり、強くなれということ。

強くなるには、まずは、装備を揃えたいところだが、ここは、最初の島だ。

ろくな装備なんてない。

ならば、まずはレベルを上げることだ。

この島をクリアするなら最低でも10はほしい。

島のボスは、大型だろう。

どのくらいの人数でボスと戦えるだろう?

その前に武器は変えたほうがいいだろうか?

死なないだけなら、銃に変えた方がいいか?

それだと、このゲームから一生出られないだろう。

ゲームから出るならもっと攻撃性の武器を持った方がいいだろう。

剣のままでいった方がいいか?それとも武器を変えるか?

とりあえず、レベル上げをしながら全ての武器を使ってみることにした。

最初の町から出て森に入る。

少し歩いたらモンスターが出てきた。

武器を剣から槍に変える。

武器は、いろんな種類がある。

片手剣 槍 斧 ハンマー メイス 短剣 長剣 大剣 刀 細剣 弓 銃

このように、いろんな種類があり、その中からひとつ選ぶ。

カインは、森のなかで、全ての武器を試した。

「片手剣が一番しっくりくるな」

装備を片手剣に戻した。

カインは、今まで気づかなかったが、一番下に盾があった。

「盾はつけなくていいか……」

カインはそのまま次の町に向かった。

宿をとり、ステータスとアイテムの確認を始めた。

レベル4

「あんだけ倒して1しか上がらないのか……」

これが、ゲームは難しいということだろう。

「新しい装備が欲しいな……」

いつまでも、初期の武器のままではやってげないだろう。

「明日、クエスト館にでも行くか……ふぁ……」

なんだか唐突に眠気が襲ってきたので、アイテム整理をさっさと済まして布団に潜った。



カインは、要らないアイテムを売り、武器屋を覗いた。

でも、いい武器がなかったため店を出た。

「(クエスト報酬で良いのがなかったら買うか……)」

カインは、周りの人達を見た。

みんなのレベルは1か2の人しかいなかった。

「(レベル4なんて俺だけか?)」

だからみんな、カインを見ていたのだろう。

だが、この世界にレベルはあまり意味がない。

この世界は、レベルや装備ではなく技術が物を言う世界だ。

カインは、クエスト館に入りクエストを確認した。

ほとんどのクエスト報酬は、アイテムかジュエルだった。

「(武器報酬はないか……)」

カインは、クエストを全て確認していて、ひとつのクエストに目が止まった。

「これは……報酬がブロードソードか……」

少なくとも、武器屋にはなかった装備だ。

これは期待できる。

カインは早速、クエストを受けた。

「アイテムを揃えるか」

カインは店に向かった。

「ポーションと解毒剤……それと転移の翼に……麻痺薬に……」

カインは、いろんなアイテムを揃えて、町を出た。

「東の森だよな……」

クエスト内容は、ゴブリンを狩れ!ということだった。

ゴブリンは森の奥深くに居るようだ。

カインは森を散策して10分。

「う〜ん……迷ったな……」

早速迷った。

「どうすっかな……」

その時奥から悲鳴が聞こえた。

「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!」

女の子が戦っていた。

相手はオオカミ三匹。

女の子のHPがどんどん減っていく。

「うおぉぉぉ!!」

カインは咄嗟に助けに入った。

HPゲージが0になったら死んでしまう。

それがその世界。

だから死なせるわけにはいかなかった。

一匹のオオカミが女の子に襲いかかる。

それを剣で弾きタゲをとる。

「早く回復するんだ!」

「えっ……うん……」

カインは剣を構える。

相手は三匹。

今まで、一匹ずつとしか戦っていなかったため三匹同時は初めてだ。

いくらレベル4であれ、いきなり複数を相手にしら死ぬかもしれない。

スキルを使ってさっさと倒したいところだが、スキルを使うとその分反動を受ける。

スキルを使ったあと硬直時間がある。

硬直時間はスキルによってそれぞれ違う。

一匹は、倒せるだろうが二匹が残る。

硬直してしまうと、二匹からリンチされるだろう。

なので簡単にはスキルは使えない。

「ちっ……」

攻撃をくらった。

HPを見るが、2〜30のダメージしかくらってはいなかった。

カインのHPは、423あるのでたいしたダメージではなかった。

「(これなら行けるな)」

カインはひとつだけ試していないものがあった。

それは、回避だ。

システムアシストで自動で回避することはないようなので、回避は自分でしなくてはいけないみたいだ。

「(回避の練習をしなくちゃな)」

カインは攻撃を回避しながら少しずつダメージをあたえていった。

残り一匹になったので、スキルを使って片付ける。

「ふぅ……君、大丈夫か?」

「大丈夫です……その、ありがとうございます」

「君はなんでここにいるの?」

見てみると、レベルは1だ。

レベル1でこんなとこに来るのか……

「レベル上げです……あなたは……?」

「あっカインでいいよ」

「わかりました……私もルナでいいです」

「わかった。じゃあルナ……」

「っ……」

「……さん……」

なんか睨まれた。

「カイン……さん?くん?は……何をしに?」

「好きな方でいいよ……俺はクエストだ」

「クエスト?なんの?」

結構、興味津々だな……

「ゴブリン退治だよ」

「報酬は?」

「ブロードソードだけど?」

「むむむ……」

なんで唸っているんだろう……

「それってパーティーメンバー全員貰えるんですか?」

「えっ?……あっうん」

「それ、私も連れてって!」

「えぇっ!?」

これは驚いた。

初対面で、偶然出会った女の子になんのクエストか言ったらいきなり連れてってだなんて……

「……わかった。いいよ」

「ありがとう……あなたって強いのね……」

強い……俺が?

「……俺は強くない。強いように思うのは、レベルが4もあるからだ」

そう……レベルが4もいっている人は今現在カインだけだろう。

「それに、システムアシストもあるんだ」

「でも回避や思考は関係ないわ」

確かに回避や思考は関係ない。

回避は自分でタイミングを合わせて回避しなくてはならない。

思考なんてシステムアシストをどうしろってんだ。

システムアシストしてくれるのは、スキルと普通はできない動きだけだろう。

じゃあこの世界での『強さ』はなんだ?

回避がうまい人?

いくら回避がうまくても範囲攻撃をしたら回避出来るだろうか?

無理だろう。

単発攻撃なら全て回避出来るか?

世の中、数多く打てばいつか当たるみたいなことわざも存在してる。

もし、そのたまたま当たった攻撃がHPを吹っ飛ばすほどの攻撃力だったら?

思考?そんなもんただのクソだ。

頭がよけりゃ生き残る?

だったら戦わずに逃げていればいいじゃないか。

ただし、この世界に戦わないという選択肢はない。

戦わない時点で強くない。

この世界から出られない。

レベルの高さ?

装備の強さ?

どれでもない。

なら、この世界での『強さ』は一体なんだろう。

そもそもこの世界に『強さ』は存在するのだろうか?

「とにかく俺は強くない」

「……そんなことないわ……なんて、今の私じゃ言えないわ」

「…………とにかくクエストやるんだろ?」

「もちろん」

そこの反応は早いな……

「だったらまずはレベルを上げよう」

「そうね……1だしね……」

このクエストにレベル1を連れていくことは自殺行為だろう。

このクエストはゴブリンを狩る。

三匹も。

三匹狩るだけなら問題ない。

俺が前衛で後ろからさりげなくサポートしてくればいいから。

だが、今回はそうはいかないだろう。

いくらレベル4でも相手はクエストに出されるモンスターだ。

おそらくレベルは3位あるだろう。

そこにレベル1を入れても無駄に死ぬだけだ。

なら、レベルを上げればいい。

幸い、クエストを一人で攻略する予定だったので、ポーションは沢山持っている。

さらに、俺がパーティーに入れば、あまりダメージを受けないだろう。

回避の練習はさせるが。

「パーティー招待は終わったから……じゃあ行くか」

「はい!」



早速モンスターが現れた。

相手は植物系だ。

解毒剤沢山持ってきてよかった……

「(レベル2が二体……1が一体か……)」

カインとルナは剣を構えた。

「ルナさんはレベル1の方を!回避の練習して攻撃は最小限に!」

「はい!」

カインはレベル2のモンスターを攻撃してタゲをとる。

まずは回避をし、攻撃を見極める。

パターンを覚えたので攻撃を始める。

「(スキルは使ってもいいか)」

カインは、まず一匹をスキルで倒す。

もう一匹に攻撃をくらうが、問題ない。

硬直がすぐに終わりもう一度放つ。

「こっち終わりました!」

早い。

レベル1でここまで早いと正直見直す。

今日は森でルナのレベルを上げ続けた。

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