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閑話6

「はぁ、、、」



 時刻は夜。

 皆が寝静まった後の自室にて溜め息を吐くユリウス。



「どうしたんですか?溜め息なんか吐いて」


「メイか。いや何もないよ」


「とてもそうには見えませんが」


「そうかい?」


「はい」


「そっか。そうかもね」



 表面上は取り繕っているつもりのユリウスだったが。

 流石の付き合いの長さ。メイにはお見通しだった。



「それで。どうしたんですか?」


「いや。本当に大した事ではないんだけどね、、、」



 言葉の途中で止まるユリウス。

 何だか少し恥ずかしそうだった。


 焦ったくなってくるメイ。



「何ですか?」


「いや、あのほら!リリィについてだよ」


「彼女がどうかしましたか?」



 疑問を覚えるメイ。

 リリィがこのお城に来て数週間が経過しているが、その間特に異常が起きたという話は一切聞かない。



「別に何かあった訳じゃないんだけどね。ただ少し何と言うかね、、、距離感が近いというか、、、」



 どうにも歯切れの悪いユリウス。

 だが察しの良いメイには、それだけで分かってしまった。



「成程。つまりユリウス様はリリィ様のスキンシップが恥ずかしいという事ですね」


「っ!、、、うん」



 なんで分かったの!?という表情を浮かべるユリウス。

 だがそれも当然の事だった。

 本人は、そんな事ないと思っている様だが、意外と感情が顔に出やすいタイプ。

 その上、付き合いの長さもある。

 隠し事なんて不可能だった。



「可愛らしくて良いじゃないですか」


「うん。可愛いのは否定しないよ。凄く可愛いと思う。でもソレとコレでは話が違うんだよ」



 赤面しながら応えるユリウス。

 現在、ユリウスは12歳。

 丁度、思春期を迎え始めた時期。

 その為、過度な異性の接触はとても恥ずかしいのだ。



「ですが。そんな時間も長くは続きません。行為自体が嫌でなければ受け入れる事がベストかと」


「うん。そうだよね」


「それに。あんな美少女は他には居ません。今の内に手懐けておけば将来は安泰ですよ」


「なにそれ?」



 意味深な事を言うメイ。

 よく見ると悪い顔をしていた。



「何でもいいです。とにかく年上の言う事は聞くものですよ」


「うん、、、。分かったよ」



 半信半疑。渋々といった様子で納得するユリウス。


 こうして夜は更けて行くのだった。

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