表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/25

第11話

今回は少し短いですが、これで第一章の本編は終了です。

閑話を2話挟んで第二章です。

引き続きよろしくお願いします。

「ゴホッ、ゴホッ」



 漂う粉塵に噎せながらも、瓦礫の下から何とか這い出す。

 偶々、瓦礫の隙間に入り込んだ事で命だけは助かった。

 だが全身の痛みが凄い。骨も幾つか折れているだろう。


 辛い。だが急いでこの場から離れないと。


 先程の魔法攻撃により、建物は全壊。

 それに伴い、木材などの可燃物が増加した事で、周囲の火の手が更に強まった。

 このまま此処に居ては焼け死んでしまう。


 だが気持ちとは裏腹に、体が思い通りに動かない。

 頑張れ俺!負けるな俺!

 自分を鼓舞する事で何とか立ち上がる。

 そして辿々しい足取りながらも少しずつ歩き始める。



「っ!」



 地に着く度、鋭い痛みが左足を襲う。

 これは確実に折れてるな。


 空を見上げると日が昇り始めた事に気付く。

 今は何時頃だろうか。

 分からない。徐々に思考も鈍ってきた。


 少し進んだ場所で頭から倒れる。

 もう駄目だ。体も頭も限界。動かせないや。


 ボヤけた視界の先には、最初に避難した森が映る。

 良かった。何事もなさそうだ。


 メリィさんは残念だったけど他の皆は無事だと良いな。

 早く皆に会いたいよ。


 駄目だ。もう意識が、、、。


 クレアさん、、、お兄ちゃん、、、みんな、、、。


 そして完全に意識を失うのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ