◆奇祭⑤
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「この祭りは私達の祖先を導いた精霊達に感謝する祭りだ。
精霊達が人に紛れて遊べるように、参加者は必ず精霊に扮する必要がある
仮面は無料配布されるから必ずつけてくれ……あとは……祭りの目玉は精霊の加護への感謝として魔獣狩りの大会があるかな。
魔獣狩りの大会は飛び入りも可能だが、まぁ、腕に自信が無いなら死ぬこともあるからおすすめはしない。
優勝したからって別に欲しいものが貰える訳じゃなくて森の守護者の称号が授与されだけだしな……」
めんどくさい、と言う雰囲気を隠しもしない割にはキーが丁寧にナツへ説明する。
その説明をへぇ。と聞いていたナツが魔獣狩りはちょっと怖いけどみんなが精霊に、っていうのは楽しそうだね、とニコニコと上機嫌な笑みを浮かべる。
「ちょっと、祭りの様相が変わってるから外の人間はこの祭りのことを"奇祭"と呼んでいる」
「記載……?」
キーの補足にナツが何に?と首を傾げるので変わった祭りだって事。とキーがため息混じりに答える。
「そうだ、明日が本祭だから祭りで2人が使う仮面はうちで用意するね」
ライムとの話がひと段落ついたセンがナツの方を振り返り仮面をつけていてもにこりと笑っていることが分かる声音にいいの!?とナツが期待に満ちた目を輝かせる。
「勇者も精霊になっちゃうのかー、楽しみだなぁ」
まだ見ぬ仮面に思いを馳せるナツにライムがなんとも言えない顔を向けるが何か言っても仕方ない、と色々諦めた後でセンの方に顔をむける。
「その仮面ってもしかしてあなたがしてるそれですか?」
「あー、これ?
これは私の特注品だし、私が可愛くて付けてるやつだからこれとは違うよー
2人にあげるのはお客さん用のもっと質素な量産品のやつだよ」
センがつけている仮面を指したライムにまさかー、と笑って流したセンがもしかして、これがいいとか?と少し期待に満ちた声音で返すがライムのそれじゃないならいいです、という答えにえー……!と不満げな声を上げる。
それを軽く受け流したライムにブーブーと不満げな声を上げるセンとナツ、キーが賑やかに会話しながら30分ほど歩いたところで小高い丘の上に立派な屋敷が見えてくる。
「うわぁ、立派な館だ!」
「はは、ありがとう。
あの見えてるのが今から行く私の家だよ」
ナツがどんな人な住んでいるんだろうね、と続けようとした時に小さく笑うセンがナツに告げる。
「「え?」」
これにはナツとライムの声が重なり、思わず2人とも立ち止まる。
「あれ、言ってなかったっけ?
私、ここいら一帯の領主の娘だよ」
「えぇえええ!?」
「……領主の娘が……鶏のような何かと……え……?」
あっけらかんとした声で告げるセンにナツが悲鳴のような声を上げ、ライムが困惑したように呟くのも、わかる、私もそう思う。と言いたげにキーがその肩をそっと叩いた。




