表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Gaillardia・Coral   作者: 海花
旅立ち
31/105

◆サンバルト海域⑤

あれから3日、何事もなく航海が続いている。

船の探索し尽くしてしまい、他にお客さんも居るので剣を振り回して練習する訳にもいかず

かと言ってタダで乗せて貰ってる上にそこまで資金のない状態で他のお客さんのように娯楽施設で遊ぶのも気が引け、未成年なので酒場にもいけない。

見渡す限りの青い海は太陽の光を受けてギラギラと目に優しくない輝きを放つばかりで何も無い。

そんな状態にナツは完全に船旅に飽きていた。


部屋ではライムが勉強をしているのか本を広げて熱心に読んでいるが1度横から少し覗き見たもののナツには何が書いてあるかちんぷんかんぷんだった上、勉強中のライムに話しかけるのも気が引けるナツは結果として部屋でベッドの上でひたすらだらけていた。


「ひまで死んでしまうってこの事か……こんなことならポータブルゲームのひとつでも持ってくるんだった……」


枕に顔を埋めて呻くナツに気づいたライムがふと顔を上げる。


「魔法の練習をしたらどうですか?」


「魔法の……?」


ナツの姿に思うところがあるのか、ふむ。と呟いたあとで静かに提案したライムの言葉にナツが首を傾げる。


「攻撃魔法や防御魔法のように実際に発動させると危ないので魔力を魔力のまま体を循環させるという訓練があります。

それなら集中力を使いますし、何より失敗しても異常に疲れるということ以外は何も無いので周りに被害を及ぼすこともありません。

瞑想してもいいと思いますが、向かなさそうなので、魔力循環訓練されるのがよろしいかと」


「魔力循環訓練……うん、やってみようかな」


ライムの説明になるほど、と頷いたナツがベッドから起き上がりそのまま胡座をかいて、ちょっと楽しそう、と目を閉じる。

それを見届けたライムが再び書物に目を落とす。

しかし、数行も読まないうちに視線を感じて顔を上げたライムの視線の先で困ったような顔でライムをじっと見つめるナツと目が合う。


「……どうかしましたか?」


「私、魔力の循環訓練なんてやった事ないからよくわかんない……そもそも、魔力ってどうすれば使えるの……?」


ライムが一瞬面倒くさそうな表情を浮かべたあと仕方ないという顔でため息をついて声をかけるとナツが助かった、という顔でライムに助けを求める。

そのナツの表情に分かりやすく顔を顰めたライムが大きく深いため息をついてナツに魔力の循環のさせ方を教える為に本を閉じて立ち上がった。


週末になると体調不良で数時間しか起きていられないのにやりたいこととやらないと行けない事が山盛りてんこ盛りで死にそうです。

ちびちび進める予定ではいるのでまだしばらくお付き合い下さい。

次から新しい国の話になる予定ですので、もう少しテンポよく進むかな、と思います。

頑張りますので見捨てないでください、読者数が今の心の支えなんです……!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ