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白亜の砦  作者: 富士宮伏見
序章
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序章

趣味100%で書いてみました。

魔法論理とかを立てるのが大好きです。


序章、ハクアは戦力外通告を受ける……。

これは本編の5年前の話。

「待ってくれ、アウルム!」


杖を持った白髪の少年は大声で叫ぶ。


「待たないよ。ハクア、君はもうだめだ」


アウルムと呼ばれた金色の鎧と同じように輝く髪を持った少年が背を向けたまま言葉を返す。


「君は、ついてこなくていい」


「そんな、待て……!」


「もう決めたんだ。行くよ、ルベル、カエラ、ヴェルデ」


アウルムはそう言って他の3人と一緒に歩いていく。


「いいんですか?」


ルベルと呼ばれた赤衣を身を纏った女剣士がアウルムに声をかける。


「いい。僕は君たち三人と行くと決めたんだ」


「うーん、仕方、ないのかもね」


カエラと呼ばれた青髪の女魔法使いが言う。


「待って!俺だってまだ戦える!」


「……」


アウルムはハクアの言葉に対して何も返さなかった。


「あの、ハクアさんが……」


ヴェルデと呼ばれた緑衣を着た女弓術士がついてくるハクアを指さして言う。


「……」


アウルムはその言葉を聞いて歩みを止めて振り返った。


「アウルム……!」


ハクアは目を輝かせて、手を伸ばす。


「……しつこいんだよ!君はもうそこに残っていろよ‼」


アウルムはその手を振り払い、大きな声で叫んだ。


「そんな、そんなッ…………ァア……」


ハクアは膝を折り、声にもならないような慟哭をあげた。

ずっと一緒に旅をしていた仲間が自分を置いて行ってしまう。そんな状況に耐えられなくて。


「みんな、行くよ」


ハクアの涙で歪んだ視界から仲間たちはいなくなっていった。


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