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かき氷の恋
貴女と食べたかき氷
舌が染まるからと言って
いつも貴女はイチゴ味でした
僕は構わずにメロン味でした
冷たいねと言う貴女
その笑顔にときめきました
美味しいねと言う貴女
その笑顔に心奪われました
貴女はもうここにはいない
氷が溶けるように消えていった
貴女はもうここにはいない
シロップのように後味残して
消えてしまった貴女を
僕はずっと待ち続けます
悲しいと思う日もあります
それでも僕は待ち続けます
夏の暑い日に想います
貴女との美しい思い出
だけど思い出すのは
あの日のかき氷の味なのでした




