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ERROR CODE:0x002 Prologue<2>

題材がいじめですが、筆者はいじめられたことありません。でもいじめられっ子体質だとよく言われます。

自分にちらりと投げかけられる視線がある。紛れもなく、自分が今まで何度も受けてきた好奇の視線。その視線はすぐに戻る。何をしても反応を返さないこと、それがいじめる側のやる気を削ぐ最善の策。先ほどの視線も、ただつまらなくなって戻っただけだったのだろう。

相も変わらず単調な授業は淡々と続き、誰かが馬鹿を言ってはクラスが沸く。そんなときにも一人、教科書に目をやるだけ。どうせ家庭学習で理解できる程度の内容だ。今必死にやるようなことはない。


どうせやりたいことのない人生だ、やるべきことだけしておけばいい。


夏休みになれば、この苦しみからは解放される。それまでの辛抱だ。


だったのに。


…………………………



防衛省が防衛庁だった頃に、ある計画が持ち上がったことがある。

それは一時的に環日本海諸国の情勢が悪化した際、上陸防衛戦での最前線として戦闘に参加させるべく、「脅威に見えない兵器」を理想として試作段階まで計画は進められた。

しかし、性能試験で制御不能に陥り、計測すらできないほどの威力を発揮した試験機は、すぐさま陸上自衛隊の手によって破壊させられた。

後にその処理に携わった隊員は「非常に攻撃しづらい外見なのにありえない強さがあった」と語った。

その後計画は中止され、関係企業も軍事転用目的での開発は中止、以後民生品へと技術が還元されていくことになる。


それから20年、世界的な不景気から事業を削減する企業が増え、その事業の業界でもトカゲが尻尾を切り離すかのように廃業・統合が進められ、いつしか偶然か必然か、「20年前」の技術陣が一堂に会すことになった。

彼らが持ち寄った当時の断片-回収された残骸や資料、設計図-は間違いなく一致した。


究極は、得てして求められることになったのだった。


………………………


誰かの呼ぶ声が聞こえる。あぁ、救急車を呼ぶのか。結局、母さんに迷惑かけちゃったな……。

涙が出てきたような気がする。血かもしれない。

自分のちっぽけな感情なんてずっと殺して生きてきた。泣いたのなんて、前はいつだったか思い出すこともできない。


母さん、ごめんなさい。


俺の世界は、遂に失われた。死んだ、と思った。

伏線張りすぎてストーリーわかりやすすぎですね……

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