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つまり  作者: 石本公也
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つまり、この身体は…… 3ページ

秋になって、寒くなって、長袖をよくきるようになりました。ここから朝、布団からでるのが大変になりそうですね

「おい!起きろ~布団剥いじまうぞ~」

朝、俺がこの後何も無いだろうと思った翌日。俺は優太の声で起きた。

「なっかなか起きねぇ奴は……こうだっ!」

「ぐあっ!」

優太の奴、まじで布団を剥ぎ取りやがった。

俺は丸まって、優太にじっとりとした目線を送る。と、

「お前……昨日女だったよな?」

不思議そうな目線で返された。

「………そうだよ」

見事な安眠妨害を受けて、不機嫌(ふきげん)な俺は、むすっとして言葉を返す。

「今お前女だぞ……」

「嘘っ⁈」

一瞬の不機嫌は一瞬で吹き飛んだ。

俺はベットから跳ね起き、ドタバタしながら洗面所の前に飛びつく。

「まじか…」

ひごとに性別が変わっていたのに、ある日俺は、二日連続女になっていた。



「二日連続女になったってお前…それにしては落ち着き過ぎてないか?」

寮の中で修が苦笑いして言う。他の四人は、

少し用事があるとかで学校だ。

あと、言い忘れてたが学校はもう終わってる

「落ち着き過ぎ?」

俺を見て落ち着いてる様に見えるのか?別に普通だと思うが…

「いや普通じゃない。女の時も風呂とかトイレとかある筈なのに、抵抗が無いお前は普通じゃない」

そう言われてみれば、俺は女の時に普通に風呂に入っていた。その時困った事といえば、髪の洗い方が分からなかった事ぐらいだ。

|(あの後、ネットで探すのに苦労した)

やり方には戸惑うものの、女の時に見た裸には、戸惑う事はしなかった。

そう修に言うと、

「お前、最近自分のタンスの奥の方。ひらいてねぇな?」

修は、確認をとるみたいに質問した。

「ああ」

質問に答えると、修は溜息をついた。

「猛。お前変な身体になってからそういうモンに無関心になったんだな」

「…………えっと、つまり、俺は女にも男にもなれる様になった代わりに、俺は性欲が消え失せたと」

「そーゆー事だ」

そーゆー事と言われても、納得出来ない。

俺がしばらく考えていたが、今聞こうとしていたのは別問題だと思い出した。

「で、俺が二日続けて女になってんのはどうしてなんだ?」

「どうせあの徹夜だろ。お前あの時ぶっ倒れたからな。」

答えはすぐに帰ってきた。

俺はパニックにでもなっていたのだろうか、よく考えたらすぐに当てはまる事をしていたじゃないか。

「でも、徹夜した時の反動?は、どの位続くんだ?」

「そこはしらん。けど、男で徹夜した時と女で徹夜した時とじゃその反動とかは違うのかもしれないし、色々分からない事があるな」

う~ん。この後何回も徹夜すんのか?

それって結構辛いぞ……

俺がそんな事を考えていると

「まあ、身長の事はどうせもう止まってるだろうし、徹夜しても問題ねぇよ」

鉄拳‼

「うぐうっ⁈」

修が俺に向かって身長の事を言ったので

「まだ止まってねぇよ!」

俺はすぐに反論した。

その時、飾達が帰ってきたのだろう。

廊下の方から声と、何かをぶつけている音が聞こえた。

性転換と言うジャンルは結構好きです。

戸惑ったり、精神が身体に対応してきた時の主人公の心境がとても良いんです。

さて次回は、飾達が持ってきた物の事。

お楽しみに~


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