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つまり  作者: 石本公也
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つまり、レク大会だよレク大会 2ページ

俺の目の前には、幾つかのモニター。

俺の横には、燕と、放送部の八津さん。

俺が今現在いる場所は、いわゆる放送席。

学校で、教師陣が最も盛り上がるイベント。清涼学園のレク大会。俺は燕と共に、ゲストとしてここに招かれた。

「さぁ、少し遅くなりましたが、間もなくスタートです。各クラス気合いが入った様子でスタートラインに並んでいます。

……今スタートしました、清涼学園レク大会。清涼学園レク大会。只今始まりました」

八津さんがマイクに向かって喋る。モニターでは、大量の生徒が中庭広場から駆け出して行く。

「うっわぁ、凄い気合」

俺は思わず声を上げていた。

「おや?去年はあなた達も参加されていたのですよ?」

八津さんが聞いてくる。そっか、喋った事全部放送されるんだっけ。

「こうやって改めてモニターから見てみると、驚くほど気合入ってるんですね。あの中にいると分かりませんけど」

「成る程。外から見て始めて分かる事ですか。そうやってみると面白いですね。

さて、今現在のトップは大学部電工科。これは以外ですね」

モニターを見ながら、入ってきた情報を整理し捌いていく八津さん。

清涼学園(うち)の電工科って、あまり運動してるイメージ無いんですけどね」

今度は燕が喋る。モニターには、大勢の生徒が写っていて、誰がそのトップなのか分からない。

「今回のゴールはおなじみ時計塔。その円盤前の踊り場にいる先生に、合言葉を言えばゴールです。因みに合言葉は五つです」

「まさかそのまま『合言葉』じゃ無いですよね…」

「…………違います」

「…………そうですか」

「あっ、四組いましたよ」

気まずい空気になりかけた瞬間、燕がモニターを指さしながら言った。八津さんはこれに反応し、つなげた

「そう言えば御二方は一年四組でしたね。…となると、四組の生徒には今回の賞品は微妙かな?」

「今回の賞品って、もう決まってるんですか?」

「えぇ。なんでも今回は、生徒会も協力する様で」

「ヘェ〜、どんな賞品なんでしょう」

「さ、そろそろトップが第一関門。『やさしいなぞなぞのほん』から出題されるなぞなぞを解く。と言う関門にたどり着きました」

「「………………」」

言葉が出ない。

「因みにこの関門の担当者は、中等部数学担当。林先生です」

「生徒を舐め切った関門ですね…」

「先生もよくやりますね…」


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