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つまり  作者: 石本公也
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つまり、レク大会だよレク大会 1ページ

今回は会話が多すぎて、そして誰が喋っているのか分かりズラいです。

ホントすみません。

一月半ば、学校の、滅多に生徒が出入りしない清涼学園の施設の一つ、中庭広場に、この日、清涼学園の生徒のほとんどが集合していた。この日はクラス対抗学校全体レク大会。

企画はなんと教師陣が考案したものである。

基本はマラソン大会の様な物だが、中等部、大学部、高等部をそれぞれフェアにするための工夫が色々施されている。そして、見事レク大会を制したクラスには、豪華商品が送られるらしい。その商品は毎年違い、賞品の豪華さも毎年違う。例えば、ある年はテーマパークチケット。またある年は新品のシャープペン。と言う風にだ。

中庭広場で各クラスがストレッチを行っている時、スピーカーから音が流れた。

ガガッ……『えー聞こえてますでしょうか、こちら放送部。今年も我らは、レク大会の事をクラスのみんなに押し付けて、解説、実況をつとめていきます。

えーいつもはこの放送を聞いてくださっている方が少ない様なので、今年はスペシャルゲストを迎えております。学園の花。校内に二人しかいない女子!一年四組の神鎌 …えーっと、かかりで良いんでしたっけ?…はい。神鎌 かかりさんと、山瀬 燕さんですどうぞよろしくお願いします』

『こちらこそよろしくお願いします。…レク大会の実況って難しくないですか?色々関門があるし…』

『こんにちは。確かに言葉で伝えにくい関門がありますよね。どうするんですか?』

『そこは放送部の意地ってやつです御二方。さぁ、スタートラインから情報です。

どうやら後五分程で始まる様ですね。皆さん準備運動はしっかりしましたか?

……ところで御二方。目の前のモニターが珍しいのは分かるのですが、喋って貰わないとこちらは色々と困るのですが』

『あっすみません。中等部の頃は放送を聞いていただけなので、まさかこんな風になっていたとは思わなくて』

『予想外でしたか。なんせこのレク大会をしっかりと実況するためにカメラを六十台使っているのですから』

『『六十台⁈』』

『ええ、凄いでしょう?カメラの設置場所は言えないので話を変えますが、かかりさん。新聞部や我ら放送部の情報によりますと、普段は髪をそのままおろしている様ですが、今日のハーフアップはどうしてなのでしょうか?』

『別に、ただ横の方が鬱陶しいだけですよ。最近ようやく綺麗に髪を結べる様になったので』

『そうなんですか。私としては、ハーフアップの時はヘアゴムよりバレッタでとめている方が好みです。それに対して燕さんは、切ったんですか?大分短くなった様ですけど』

『切ったって言っても肩までありますけどね。でも5cmくらい落としましたから、軽くなった感じはしますけど…』

…………………

中庭広場に居た生徒の中の誰かが、一言ポツンと呟いた。

「スタートしないの?」

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