つまり、クリスマスって訳。 3ページ
「ふぅー、終わった~」
期末テストの最終日。無事に学校を終えて、もう気がかりが無くなって、クリスマスの事に考えを巡らせる事が出来ると安堵していた俺は、気の抜けたこえを出した。
「お前……いくらテストが終わったからって、そこまでいかないだろ…」
飾が呆れた声を出す。俺はくたっとしたまま、
「良いじゃん。少しは力抜いてゴロゴロしても!」
と言い返した。そして
「ところで、パーチィーの道具とかなに買うか決まった?」
と質問した。この問いに答えたのは、飾ではなく、奥から出て来た燕だった。
「一応決まってるよ猛。だだ、パーチィーってなに?」
燕は不思議そうなめを向ける。
「パーチィーはパーチィーだ。それよりも、修達はどうしたんだ?」
俺は堂々と言い返してみる。
「さあな、掃除当番なんじゃねぇの?」
飾は気にしないで答える。
「成る程…で、買い物はやっぱり今日行くのかな?」
俺は少しスルーされた事にショックを受けながら質問する。
「だとおもうよ。猛。ケーキどんな風にするか決めた?」
燕がそう聞いて来た時、玄関の方から、声が聞こえた。振り返ると、修達が立っていた。
「買い物ついでに駅前イルミネーション見に行こうぜ」
修が、呟く様に言った。声がなんとか聞こえる程度に呟いたのだ。
その後、俺達は防寒対策を施して、寒い寒い外に、パーティーの準備をするために出かけた。
「スーパーの中は暖かいね」
燕が買い物籠を持ちながら言った。流石に店内は暖房が効いていて、コートに羽織っている必要もなさそうだ。修達はさっき近くの100円ショップに行った。俺達は、パーティーで出す料理の材料を買うため、スーパーにいる。
「とりあえず、卵と小麦粉…あっ薄力粉ね。と、鶏肉のドーンとしてるやつと、野菜も欲しいなぁ。冷蔵庫ガランとしてたし」
卵を籠にいれながら燕が言った。
「成る程…で、道具とかは?」
俺は周りを見渡しながら聞いた。スーパーも、クリスマスカラーに装飾されている。
「道具?生クリームぶにゅうって出すやつとかスイッチ入れてブウィーンってするやつとかの事?」
「よくわかんないけど多分それ」
なんでこいつの説明は擬音語が多いんだろうな。と、視線を横にずらすと、
「キャベツが一玉86円⁈」
「うそ?安っすいじゃん!かわないと買わないと」
素晴らしい物を見つけた。