つまり、大変な事に… 4ページ
電車に揺られ、一時間。
今俺達の目の前にあるのは、山の中、古めかしく趣がある建物だ。
「ここが泊まる宿屋?」
俺は秋永さんに聞いた。
「そうですよ。良い所でしょ?」
そう言って笑う秋永さん。俺はもう一度宿屋を見た。看板には、「ととのい」と書かれている。…確かに、良さそうな所だ。
宿屋に入ると、着物を着たお婆さんが出迎えてくれた。宿屋の中はやっぱりと言うか和装で、でもフロントにあるソファが不思議な雰囲気を出していた。
「ではお部屋に案内させて頂きます」
今度はお姉さんという感じの人が出てきた。
廊下を通って、部屋に着く。
「じゃあ、私達はこっちの部屋だから」
佐山さん達はそう言って、部屋の中に入って行った。俺達も、その隣の部屋に入る。
部屋の中も和風で、畳の匂いがする。落ち着くなぁ。
「荷物は置いたか?しっかりしてないと盗まれるぞ」
修が先生みたいな事を言う。まぁ俺達も元気良く返事をしたが…。
時計はまだ三時、確か夕飯は七時に食堂でと言われていたし、それまで暇になるな。
そう思った時、ドアからノックの音がした。
「散歩でもしませんか?この季節は、山は凄い綺麗ですよ」
ドアを開けると、秋永さん達が居た。山が綺麗、か。確かに、今は十一月だから、良い景色が見れそうだ。
「良いですね。何か持って行く物とかは?」
「いえ、ありませんよ。山の中にある散歩コースを回るだけですから。じゃあ、他の子読んで来ますね」
短い会話の後、秋永さんは部屋の中に戻って行った。
俺達も軽く準備をするか。
「散歩行くの?」
部屋の中の男子の反応は、どこか面倒そうだ。風情の無いやつめ。
「発案者は秋永さ「行くっ!」
今度は飛び起きる。この反応の差はなんだろうな。
俺達はバックから菓子などを取り出し、フロントに向かった。フロントにはもう秋永さん達が居て、俺達が近くと、
「早いですね。私達は準備出来てから読んだのに」
と言った。横に居るのは温華の五人。
「では、行きましょう」
そう言って、俺達は秋終わる山を見に、宿屋を出た。
総合ユニーク6000突破!
皆様、本当にありがとう!
次回、山で。
みてね