つまり、大変なことに… 3ページ
ピーんポーン
昨日の疲れが残っていたのか、俺が起きたのは午前十一時。そして惰眠を貪っていた俺を起こしたのが、このインターホンである。
「ふぁい?」
欠伸をしながら扉を開けると、なじみの四人が居た。
「このメール。どう思う?」
そう言って携帯を突き出す和樹。俺は携帯を受け取って、画面を見た。メールの送り主は温華の皆様。内容は、
『休みを使って遊びませんか?』
と言うものだった。
「どうって…別に普通のメールだと思うが…」
「そのままスクロールしてみろ」
は?スクロール?俺は不思議に思って画面を移動させる。文字のしたの方に、添付ファイルがあった。
『一泊二日、団体で山の宿屋にご招待!』
添付ファイルには、そう書かれたポスターの様なものだ。だがつまりこれは…………
「お泊りで遊びませんか?って事だよな」
「そうなるな」
俺らは、少しばかり固まった後、
「「「「「マジでかああぁぁぁああ⁈」」」」」
絶叫した。
「こんな昼間になに叫んでんの?」
俺達があたふたしていると、中から燕が出て来た。俺は携帯を黙って燕に見せた。
「……………やっぱり、この時期はこうゆーのが多いんだね……」
燕は携帯を見て、不思議な表情をしたが、
「で?行くの?」
すぐいつもの調子に戻って聞いてきた。
「え?……この旅行にか?」
「それ以外に何かある?」
あ、確かにそうだな。
「ああ行って来る。一泊お泊りしてくるぜぇ」
答えたのは、俺では無く飾だった。
「そう…わかった」
そう言って燕は、部屋の中に戻って行った。
「じゃあかかり、猛になって準備しろよ」
優太達は、すでに大きな荷物を持っている。
………先に起こせよ。
「ようやく来たんだね」
集合場所である保灯駅に着くと、皆さんもうすでに集まっていた。
「そっちも五人か?」
修が黒髪を頭の後ろでくくっている女子、佐山さんに向かって言った。
「見たら分かると思けど…」
佐山さんは苦笑で返した。駅前に大きな荷物を持っている十人の子供。しかも十一月の平日だから、周りの大人の目線がある。
「揃ったのなら行こう。電車だし、中で話さない?」
どこか不安そうなな声で言ったのは、天冠さん。驚くっつーかあり得ない名前だと思うよ。
「そだね~。行こっか!」
呑気な声で彩森さんが言って、改札へと歩く。俺達もそれに続いた。
このお泊りは、色んな事が、起こりすぎたが。
40000アクセス突破!
嬉しいです。凄く嬉しいです!
さあ次回は、宿屋にGO,
おたの。