つまり、他校交流会? 6ページ
清涼学園と温華女学院の他校交流会。最終日。三日間の交流会も、今日でお終いだ。この交流会で気になったり好意を寄せている人がいた場合、生徒の多くはお互いの連絡先を交換している。一方的に女子の連絡先を聞こうとしてる男子は突っぱねられているが、逆だとなんとも無いようだ。ここから先の事は個人の事だが、先輩達の中で続いているのは四、五人位しかいないらしい。まぁどうでもいいか。
「ヘェ〜。じゃあ、温華の生徒から見てもこの交流会は重要なんだ」
「はい。みんな気合いれてますからね」
人ってのは知らない人達の中に知ってる顔を見つけると、ついついその知ってる人に話しかけてしまう。てな訳で俺達は今日も秋永さん達と共にいる。昨日と同じ様な他愛ない話しをしていると、駒野さんが横にいた。
「神鎌さんは、よく食べるね」
駒野さんが言った。
「猛でいいよ。こう言うとこの料理は美味いからな」
「そうなんだ。神鎌……猛君は、連絡先とかいろんな子と交換したの?」
「いや。交換したのはアンタらだけだな」
「そうなんだ」
「ん」
俺は話している飾達を見ながら、皿にとってあった料理を食べながら言った。
少し名残惜しそうな雰囲気が流れるパーティー会場。そんな中、突然先生達が何故か会場の中央にマイクを持って出てきた。まだ終了の時間では無いのだが……。そう思っていると、先生達が口を開いた。
「え~、皆様、今日は交流会の最終日という事で、会場の中央スペースでダンスをしませんか?え~踊る人はこの中央スペースで、踊らない人はその周りのテーブルの所にいて下さい」
先生がそう言い終えると、会場に流れていた音楽が変わる。最後にダンスとはなかなか良い物だが、説明口調では興醒めだな。
「ねぇ、踊らない?」
横を見ると、駒野さんがこっちを見ている。
「そうだな。せっかく舞台があるんだし誘われてるし、踊らないと勿体無いな」
俺はそう言って手を出す。中央では、何人かのペアが踊っている。ノリの良い音楽に合わせて人が動いている。制服では格好が着かないが、気にする人はいない。俺は、俺が差し出した手に駒野さんが応えた事を確認すると、その手を持って、中央に向かって行った。
そろそろ暖房が欲しくなって来ました。
ところで次回は、コールします。
お楽しみに。