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つまり  作者: 石本公也
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つまりは文化祭! 7ページ

気が向いたらで良いので感想等を書いてくれたら嬉しいです

どこもかしこも騒がしい。

廊下を歩けば肩がぶつかり、立ち止まれば客引きに出会う。廊下にはスタンプラリーのクラスだろうか、酷い格好もある。

そんな物を横目に、俺は掲示板の前で突っ立っていた。さて、何をしよう。

文化祭当日、俺は無計画でいたため、楽しむどころか暇になっていた。なので掲示板の前で面白そうなクラスを探しているのだが、これと言って面白そうな物がなく、困っていた。

一体何をしよう。そう思って掲示板を眺めていると、俺らのように劇をやっているクラスを見つけた。俺は暇つぶしになればいいなとそのクラスに行くことにした。場所は一年一組だ。

一組の前につくと、人が少なかった。遠目に見える俺らのクラスでも、結構人がいるのに。

「中、はいれますか?」

俺は受付の人にそう言って中に入って行った。中にはさすがに人がいたが、席がまばらだ。俺は適当にあいていた席に座る。劇の内容はどうやら有名なおとぎ話で、面白いとは言えないが、俺はボーっと見ていた。

劇が終わり、再び暇になった俺は、ただなんとなぁく四組の前に来た。並んでいる客は、ほとんどが学園の生徒だ。その中に、人気があるのだろうかと足を止めたらしい保護者の方々がいた。

「猛、どうした?」

受付をやっていた奴が話しかけて来た。

「あぁ、暇でな」

俺は適当に返した。周りはお祭り騒ぎで盛り上がっているのに、イマイチ楽しめない。俺はフーッと溜息をついた。時計を見ると、十一時五十分だった。俺の担当は十二時からだから、ここで待ってるか。

壁にもたれていると、中から笑い声が聞こえる。今やってるのは全員男のギャグパートらしい。

「お、猛。もういるのか」

声がした方をみる。そこには、同じ十二時から劇をやるメンバーがいた。

「この後交代だからな。もう中で待ってようぜ」







「よく一教室をこんな豪華な感じにしたよな」

舞台の袖から教室見て、俺は感嘆の声を上げた。ギャグパートだというのに、この人気。すでに客席は満員だ。

劇はもう最後で、男に女の子が元の世界に返してもらうとこだ。

「かかり、こっちこい。円陣やるぞ」

客席から拍手が沸き上がった時、後ろから声をかけられた。振り返ると、メンバーが輪を作っていた。俺は頷き、皆と肩を組んだ。

「大賞を取れる様に、しっかり行くぞ!」

「おお!」

円陣をほどき、いよいよ俺の出番だ。

俺は深呼吸をして、舞台の上に駆け上がった。

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