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つまり  作者: 石本公也
33/126

つまりは文化祭! 3ページ

「劇の内容が決まったぞ!」

実行委員の加藤が高らかに宣言したのは、劇をやると決めた五日後の事だった。

「そうか、勿体(もったい)ぶらずに教えてくれ」

クラスの誰かが笑顔のまま動かない加藤に向かって言った。

「おおそうだな。じゃあ大まかな内容が書かれた紙を配るから、それで確認してくれ」

そう言って紙を配る加藤。俺は回って来た紙をとりあえずの(てい)で眺めた。



[主人公の女の子はある時異世界に行ってしまう。そこは荒れ果てた森が広がっていて、生命の気配が感じられなかった。女の子がしばらく歩いていると、騎士の格好をした人達に囲まれる。

「ここで何をしている?」

騎士の一人が問いかけたが、女の子は答える事が出来ない。女の子はそのまま城に連れていかれた。

城について、王様の前に連れていかれた女の子は、王様の言葉で死刑を宣告される。

連れて行かれそうになった時、突然侵入者が現れて女の子を救出した!

城から出る事が出来た女の子は、自分を助けてくれた男から『歌姫』として異世界にやって来た事を知る。

歌姫の歌は、再び世界に命を与える。女の子は、命の歌を世界に響かせる事になった。

しかし、ただ歌うだけでは世界に届かない。世界に響かせる舞台に、なんと城から歌う事になった!王様、騎士、城の人間は女の子を捕らえようとする。女の子と男は城の警備をかいくぐり、バルコニーから歌を歌った。

するとその歌声は世界を巡り、命が広がっていった。

こうして異世界を救った女の子は英雄としてもてはやされるが、女の子は元の世界に戻りたいと考え、男にその方法を教えてもらった。

元の世界に戻った女の子は、また静かに日常を過ごして行く。]



…………どこが大まかにまとめたんだよ。

紙に長々と書かれた文章を読んで、思ったことがこれだ。だが俺の周りの奴らは真剣に読んでいた様で、次々と意見がで始めた。

「これって大道具とか難しくね?教室だとしまう場所もないし……」

「これを実際にやるとしたら、結構時間かかるな。三十分位になりそうだ」

「この設定からセリフとか広げていくから、脚本を考えていかないとな」

(たくま)しいな。放って置いても素晴らしい劇になりそうだ。

「とりあえず脚本を完成させないと、実行委員とクラス委員とあと数人選んで話し合うよ」

飾が大声で言った。この言葉にクラスは納得して、脚本作りの人を決めた。その中に飾かわ発案者として入っていたが気にしないで行こう。

筋肉痛が三日間取れません。

体鍛えなきゃ

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