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つまり  作者: 石本公也
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つまりは文化祭! 2ページ

次の日、

文化祭で劇をやる事になった俺のクラスは、多分他のどのクラスよりもやる気に満ち溢れている。

「では、どの様な内容にするか話し合うぞ」

加藤が声を張り上げる。おおーっ!っと盛り上がるクラス。盛り上がり切れない俺と燕。

「女子が一人しか出てこないから、結構難しいな」

まともな意見が出た。登場人物に女子一人は、物語として成り立つのだろうか?……まあ、男子が一人しか出てこない物語もあるから大丈夫か。

「男子が女子になっちゃった話は?」

「それ俺のリアルライフ」

ベターで一人しか女子がいなくても大丈夫だが、俺が今その状況だ。

「うーん、どんな話にしようか」

思ったより物語に作るのは難しいな。三人よれば文殊の知恵とか言うが、何人いても出てこないぞ。それでも内容を考えるのは執念なんだろうなもう。

「とりあえずみんな考えついたら持って来てくれ。その中から選ぼう」

今悩んでも出て来る事は無いと思ったのだろう。加藤が言った。

その日の話し合いは、これで終了した。









「成る程、劇か……これは文化祭大賞今年は決まった様なモンだな」

優太があごに手を当てながら言った。今居るのは寮の一室だ。

清涼学園の文化祭、水連祭(すいれんさい)は、毎年学園で最も人気だったクラスに文化祭大賞を与える事になっている。この賞を取ったクラスには、何故か豪華賞品がでる。賞品は毎年その時の校長先生がくれるのだ。

「女子がいるってのは強いな」

修も頷く。まあ、高等部と大学部の生徒だけですごい事になるしな。

「でもまだ劇の内容が決まってないんだよな」

燕がため息を吐く。女子がいるだけでかなり人気を集めるだろうが、劇の内容が悪かったら保護者人気で負ける。

「お前らは何をする事にしたんだ?」

俺は三人に聞いた。燕と飾は同じクラスだからな。

「俺んとこは超縁日とか言うやつ。はっきり言って微妙かな」

修が笑って答えた。

「俺は焼きそば屋さん」

和樹が答える。

「お化け屋敷」

優太は疲れたように言った。俺は少し気になった。

「優太どうした?元気ないな」

俺がそうきくと、優太は足を投げだしながら言った。

「文化祭実行委員なんだよ、俺。なのにまとまらなさすぎて疲れるっ!」

優太が文化祭実行委員……これは手強(てごわ)い。

「猛、劇の練習とかって決まってんのか?」

燕が聞いて来た。暑いのか髪を上に結び上げている。

「練習も何も内容がまだだろ。一週間後位にはきまってるさ」

俺は呑気に答えた。

総合ユニークは4000を超え、アクセスは26000を抜いた。やっぶぁいすごく嬉しい。

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