つまり、俺は女になったのか 2ページ
小説は思ったより書くのが難しいですね。
ミスがでてきたり、話がとまったり、
さぁ三回目です!
『私立清涼学園』えーっと、確かシリツセイリョウガクエンって読むーーは、中等部から大学部までエスカレーターの男子校。俺らは高等部になってすぐだが、中等部でもともと中が良く、今でもよく6人で過ごす。私立と言うだけあって、寮までバッチリ、施設は充実して、快適な学校である。それでも学費が年1000万前後なのは凄いとか親が言っていたな。
4月だからだろうか、俺はそんな事を考えながら下駄箱で上履きにすむーずに、あくまでもすむーずに履き替えて、廊下を越え、自分の教室に入る。
「どうしてなんだよっ!」
教室に入り、また1分経ったかどうかと言う所で、俺は飾に怒鳴られた。耳に響く。
「うるせえな、どうしたんだよ一体。」
耳を抑えて、和室でお茶を出す心構えで俺は飾に言う。落ち着きなはれ。
「どうしたじゃねぇよ!俺ぁ昨日あんなことがあったから、学校で美少女が見れると思ったんだよ!」
昨日の事は、病院の事だろうが……ははぁん、昨日あまり喋ろうとしなかったのは、女になった俺に見とれてたという事か。ふふ……………気色悪いな。
「でもしょうがねぇだろ?朝起きたら男に戻ってたんだからよ」
教室の自分の席に着きながら飾に簡単に説明して、一時間目の授業を確認する。
「あああぁぁああ‼久しぶりの女子いいぃ‼」
「男子校病だから仕方ないんだろうが、明らかな変態発言はしないで良いだろ」
一時間目は古文で、あぁまだオリエンテーションだから楽だなと思いながら、飾をあしらう。
「変態ってひでぇ⁈」
酷いも何も、変態発言をしたのはお前だからな?そんな事をしていると、廊下からドタバタしながら燕が舞い込んだ。
「おー遅かったな。どうしたよ」
俺は走って来たのか、息が上がっている燕に話かける。
「また…やっちった……」
ハァハァと肩でしていた燕は、不思議そうにこっちを見る。あまり特徴の無い髪が、耳を覆っているので暑そうに思う。
「…あれ?…猛昨日女子に……?」
「ああそれな?なんか朝起きたら男に戻ってたんだよ。てか、またやったのか?」
燕は肯定の仕草をした。また中等部と高等部を間違えたらしい。
そうしてると先生がきて、授業が始まった。
その後は、先生に事情を説明しただけで、学校は終わった。授業はほとんど寝たが……
「あれ?お前寮じゃねぇのか?」
学校が終わり、帰り道。修が話しかけて来た。
「ああ、今日も病院だ。男に戻ったから行く必要無いと思うんだけどなぁ」
俺はふーっと長い息を吐く。春に似合わない行為だ。
「昨日はなんだったんだろうな、ホント冗談に思えて来た」
修が笑う。短めの髪が、ほんの少しだけ、風にそよいだ。
「俺はな、昨日ああだったから安心してしまったんだろう。でもな?」
教室の外の廊下で、飾は真剣な表情……では無く、必死に笑いを堪えた表情をしていた。
「何で俺は今女になってんだよ‼」
「くくっ……し…知らねえよ……くく…あははははははっガッ⁈」人の目の前で、しかも人の不幸で笑うやつには、仕置きをした。鉄拳だ。
「いってーな、殴んなよ。てか、ソワソワし過ぎだって」
飾は、殴られた頬をさすっている。
「ソワソワすんなってほうが無理だらろ……ただでさえ女になったのに、周りがさっきから見てくんだから」
なんてったってここは男子校である。
当然、女子がいるのはおかしいから、周囲が不思議な目線を送っても仕方が無い。
「たけるううぅぅう!」
後ろから声が聞こえたかと思うと、いきなり後ろから抱きつかれた。
「っひゃあ⁈」
思わず素っ頓狂な声がでる。周りの生徒が一斉にこっちを見る。
「お~可愛い声だね~良いよ~イイよ~」
何処かのスカウトマンみたいな胡散臭い褒め方をした後、俺に抱きついて来た和樹は
「いや~男子制服を着た女子って、いいもんだなぁ~」
……どうやらこいつも、男子校に居続けておかしくなってたらしい。
「おい猛。昨日は女子じゃ無かったよな?」
今度はまえから、優太が話しかけて来た。
「優太……寝癖酷いな……」
飾が優太の頭を見てつぶやく様に言った。優太は飾の言葉に
「寝癖じゃ無い、決めてんだ」
なんて言うもんだから、
「「「似合ってねぇ!」」」
ツッコミが三重奏となって響いた。
その時、
『一年三組、神鎌 猛(かみかま たける)君、神鎌 猛君、至急保健室まで来なさい。繰り返します…』
放送で名前が呼ばれた。
「猛、呼ばれたぞ」
「ああ、きこえたよ」
俺は急いで保健室まで走った。走りながら、一時間目はもうすぐ始まるものなんじゃないんだったかと考えていた。
思ったより一話一話が短いな…
これから少しづつ長くして行きたいと思いました。
さて次回は、保健室ですよ。
女になったって心境表現をもっとだせるようにしよう!