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つまり  作者: 石本公也
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つまり、……………夏か 3ページ

朝目が覚めれば、それはいつもと変わらない朝で、セミの大合唱が夏らしいBGMとして聞こえる。朝日がとても眩しく、時計を見るとまだ六時頃で、起きようか二度寝しようか悩んでしまう。とりあえず皆が起きるまでじっとしてようかと考えていた時だった。

「か~かりちゃん。つ~ばめちゃん。お~きーて~。」

………近所の小学生だろうか?

「俺は小学生じゃないぞ~?」

なんだ?俺はテレパシーを使った覚えはないぞ?俺は声を無視する事にした。

「起きなきゃピッキングしてお前らの寝顔にチュウするぞ~」

この言葉で俺は勢いよく跳ね起き、玄関に向かった。そして玄関にいた燕と共に扉を開け、そこにいた顔に二人で拳を叩き込んだ。

「「何するつもりだ!この阿呆‼」」






「全く、今日はお前らの浴衣を買いに行くって言ってたじゃねぇか」

頭をかく修。その横で、完全に伸びている和樹。

「あんな言葉を言われたら、思わず…ねぇ?」

燕が顔を下に向けつつ言った。

俺も賛同する。男子校とは言え、あんな言葉を玄関の前で堂々言うなってもんだ。

「まあいい、とりあえず、九時に出かけるから、それまでに準備しておけよ。あとかかり、お前の服を買いに行くんだから、男になるなよ」

「おー」

そう言って修は、和樹を引きずって部屋をでて行った。

「…とりあえず、飯を作るか…。燕、お前シャワー浴びて来いよ、寝癖やばいし」

「え?…ああ、そうする」

そう言って燕は風呂場へと消えてった。

俺は朝飯を作り始めた。朝飯は適当にご飯と味噌汁。シンプルな朝飯だ。

一応ここで説明。

今現在俺達は清涼学園の寮にいる。

海から帰って来て十日ぐらい経ったから、いまは七月の終わり。この後、学園主催の文化祭とは違うお祭りが開かれる。学園祭は生徒が出しものを出すが、このお祭りは、近所のお店や住民の方が屋台などを出す。今日はこの後、お祭りで着る浴衣を買いに行くことになっている。

俺が味噌汁がうまくで来たかどうか、味見をしようとした時だった。

「………かかり」

風呂場に入ってから何もしてないような気がしていた燕が、風呂場から声をかけて来た。

「ん?」

味見をしながら返事をする。すると

「なんか生理になったみたい」

「ぶっ!」

爆弾発言が降って来た。

テストが終わった開放感!

ゲームをクリアした達成感!

自然と溢れる満足感!

気持ちがいい!

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