つまり、………夏か 1ページ
窓の外で、セミがとてもやかましくないている。何故そんなに元気なのかは知らないし、とても夏らしいのだが、うるさすぎる。
しかし室内ではそんな事関係なく、俺等は学校の準備だ。…まぁ、準備なんてほとんどないがな。
「っし、今日を乗り切れば夏休みだ!」
空高く、明るく燃える太陽に向かって、学生は喜びの声をあげる。
「夏休みはやっぱし遊ぶだろ。海行こうぜ海」
飾が鞄を振り回しながら言う。何も入って無いかばんはとても軽い。
その飾の隣にいた和樹は、あぶねぇと飾の腕を取り押さえながら言う。
「あぶねぇな。でも海は良いな。なんてったって」
「「せっかく女子がいるんだもんな!」」
飾と和樹がハモる。太陽にあてられておかしくなったらしい。
「お前ら…まぁ、海は良いな。他にも色んなとこ行って、忙しく遊ぼうぜ」
忙しく遊ぶってどんな意味だよ。優太。
まぁ、せっかくの夏休みだしな。遊ばなきゃそんだ。
「宿題。終わっかな?」
そんななか、修は宿題の事を考える。
「とにかく夏休みだ!どうすごすか、考えようぜ!」
俺達は腕を勢い良く突き上げた。
「やっぱり夏と言ったら海だろ」
和樹が真顔で言った。
「それと山だな。」
優太も真顔で言う。
「電車で田舎の方に行くってのもありだな」
修ですら真顔で言う。流行ってんのか?
「祭りに浴衣ってのは、良いと思うんだ。」
飾も真顔だ。本気で流行っているらしい。
「虫取りとかまたやりたいな」
しかし、燕は目を細めて遠くを見る目で言った。これが限度か。
アイディアは、結構出る物だ。次にこれを、いつ行うかを決めなくてはならない。
「じゃあいつ行くかだな」
夏休みの注意事項が書かれたプリントの裏に、出てきた案をサラサラと書き連ねる。海と山と祭りと小旅行と……多いな。
「海は早めに行こうぜ」
「山は普通に八月半ばで」
「お祭りは七月の最後にやる学校のやつで良いな」
「虫取りは山のついでに」
「旅行は断念って事でいこうか」
などと会議をしていくうちに、海に行くとしてもどこの海に行くか、どこの山に行くか、どの位行くかなどが決まっていく。
「海は三つ電車使ったあそこで、後、一泊する。これでいいな?」
「「「「「おーけー!」」」」」
夏休み第一回レクリエーションは、海にいく事になった。
今回は短くなってしまいました。
書くのはほんっと難しい。
さあ次回は、海ですよ?
おたのしみに