つまり、俺は女になったのか 1ページ
初めての小説の、第一話で6人も出すのは、やりすぎたかなぁ。
性転換
男が女になったり、その逆だったり、
クマノミとかの魚なんかで性転換する奴がいるらしい。
異性に興味を持つ年代に、興味の方向がずれて性転換に行き着く奴もいる。
まぁ実際、こんな事説明しても意味が無いのだが……
「…………っあぁ~」
目を開けると、真っ白な天井が目に入る。
なんだろう、何したんだっけ?
しばらく天井を見つめてると、
「おっ猛、起きたのか。」
声が聞こえた。そして頭が活動し出した俺は、今自分がいるところが病院で、俺は学校の下駄箱のとこで眠ってしまった事を思い出す。
「返事してくれよ。無視はねぇだろ」
誰かいるのだろうか?俺はベッドから身を起こす。起き上がると見知った顔がいくつもある。
「しっかしお前が倒れたって聞いただけでも驚きだってのに、お前すごい事になったなぁ」
眼鏡をかけた男子が、何故か感慨深そうに言う。
「だよな優太≪ゆうた≫。俺まだ信じらんねぇよ」
横にいる顔の整った奴が言う。その後に
「こんな事って本当にあるんだな」
「驚いたわ……」
なんて騒ぎ出す。倒れただけで騒ぎ過ぎなきがするので、
「お前ら、不思議な物を見た感じで………」
俺が溜息をついて下を向いたときだった。
俺は固まってしまったのだ。
ベッドに髪が垂れている。
ーーー俺の、頭からーーー
「…………なんだこれ?」
あまりの事に声がうわずっている……いや、俺の声が高くなっているのだ。
何が起こったわからなくなり、考えられない。パニックのようになり、ベッドがガタンと音をたてる。その音にきずいたのか
「猛っちょっと落ち着け!ちょっと鏡見せてやるから」
長身の男子ーー修が棚の上にあった鏡を俺に見せる。
そこに写ってたのは、明らかな女の子の顔だった。
鏡を見る。そこには俺の顔ではなく、女の子の顔がある。頬をつねる。鏡の中の女の子も同じ動きをする、と同時に痛い。
俺は本当に女になったのか、確認動作をする。
「どうだよ、不思議な事が自分に起こった気分は?」
眼鏡の男子ーー優太がそう言ってきた。確認動作を終えた俺はベッドに座り直し、自分で事態を呑み込む為につぶやいた
「つまり、俺は女になったのか」
今俺がいるのは病院の隅のベッドの上。
そして、俺の足元の方に俺の友達がいる状態だ。
夢ならこんなリアルじゃ無い。冗談ならこの身体はなんだ?
わからなくても、わかってても変わらないんだ。事態をなるべく早く飲みこんだ方がいい。
「なぁ燕、俺が倒れた後ってどうなったんだ?教えてくれ」
眠ったというのは少し格好悪いと思い、倒れた事にした。
「あ…あぁ、お前がドターンってなったら、ピカーってなって、ギュギュギュギューって、気がついたら女になってて」
「すまん、会話から擬音語を外してくれ」
子供のような説明は、理解しにくいぞ俺は、そしてその後、燕の説明を10回位聞いた所で、ようやく俺は理解する。
説明すると、俺が意識を失った後、突然、俺の体が発光し出して、俺を覆っていた光がなくなると、そこには女になった俺がいたのだ。
「その後先生に説明して、救急車呼んで、今こうなってるんだよ」
と、燕は語り終えた。
「先生に説明って、信じてくれたのかよ」
「そりゃ、お前を担いでたから簡単に納得してくれたよ」
俺が疑問を言うと、整った顔立ちの男子ーー和樹≪かずき≫が答える。俺はさっきの答えに納得し、質問を重ねる。
「なぁ。俺が倒れた時って、お前ら以外の人達はどうだったんだ?」
「そりゃパニックだったな。なんせ目の前で人の性別がかわったんだから。」
修が腕組みしながら答えた。そして、俺の顔を覗き込むと、
「じゃあ、そろそろ帰るから」
と言った。まぁ確かに、ここは病院だし、いつまでもいる訳には行かない。時計をみると、もう8時になっていた。
「猛。明日ちゃんと学校来いよ。ここの病院、俺らの学校と関係あるとこらしいからな。明日ここからお前は通うんだと」
今まで黙ってた茶髪の男子ーー飾≪かざる≫が去りながら言った。
「学校行くって、女の姿でか?」
冗談のつもりで言った言葉に、
「「「「「勿論」」」」」
五人揃ってこの言葉。
……まじかいな。
最初の方は次々と書いて「こんな物語なんだ」ってのを定着させたいです。
さて次回は学校です!
彼らの通う学校について、ちゃんと説明するつもりです。