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つまり  作者: 石本公也
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つまり、俺が女にしたワケで… 4ページ

一度だるいと思ってしまうと、その後の事はできなくなってしまいます。だるいと考えない様にします、


「なぁ、俺が元に戻る方法はないのか?」

寮に帰って燕が言った。かなり切実そうだが

「考えとしては、今度は逆で○○○をすれば戻るが、今のこいつのは多分ジジイより酷そうだからな」

修が希望もなにもない事を言う。

「つまり、俺は戻れないと」

燕がうなだれる。こいつが女になってから一度寝ていて、その時変わらなかった事から、燕は俺の様に身体が変わらない様だ。

空気が重くなる。飾が落ち着き無く動き回って、カレンダーの所で止まった。

「おい、でももうゴールデンウィークだぞ。燕、この期間を使って慣れておけよ」

この一言で、重かった空気がガラリと変わった。

「そうだ!ゴールデンウィークだ!」

「遊ぶぞ!遊びまくるんだ!」

「学校が無いんだ!はっはっはっ!」

ゴールデンウィーク……五月にある連休だ……そうだ!もう五月だ。

ふと燕を見ると、まだなにかあるのか、考えている。いつまでも暗いと殴りたくなるなぁ

「休みの事考えようぜ、不安だろうが」

すると燕は、

「あ、そうじゃ無くて、夜どうしようかと」

夜?何の事だ?

「俺の相部屋、和樹なんだよね…」

…………それは確かに考えとかなきゃな。

そこにゴールデンウィークで盛り上がってる飾がやって来た。

「良く見るとお前ら背丈ほとんど一緒だな」

飾は何故か陽気だが、まあ確かに、今まで見上げていたかおが、目線の先にある。

「お前身長幾つだった?」

「155」

短く答えがかえってきた。それを聞いて俺はガッツポーズを取る。ついでに踊り出す。

「おい猛。お前いつ頃家に行くんだっけ?」

優太が聞いてきたが、俺の耳には入らない。

「聞けっ!」

頭を思いっきり叩かれて、俺の喜びの舞は終了した。

「家族のとこにはいつ頃いくんだ?猛?」

家族は、俺が女になったと言う事を、学校から連絡で聞いているだけだ。だから俺は家族に、ゴールデンウィークには帰ってこいと言われている。

「早めに行っておくよ。」

俺はそう言って、修達の方を見ると、和樹が縄で縛られていた。





次の日。俺達は、優太の荷物と、燕の荷物を運んでいた。昨日、和樹と同室だと危ないんじゃないかとなったからだ。(男と女なら、誰でも危ないだろうがな)

そして今日、寮母さんに許可を取って荷物を移動させる事にしたのだが、突然の事で、俺達が荷物を運ぶ事になったのだ。

しかし、日にちを間違えたな。徹夜してから二日経ったから、今俺の体は女だし、今日はお天道様も頑張って、気温が三十度まで上がる様だし、その中で働くと、汗がすごい事になるのだ。重たい物は男子共に任せて、俺と燕は小物を運んでいる。

因みに、燕は女になってからも燕だ。

俺の時みたいに名前を変えようとしていたが、燕と言うのは女の子の名前でもおかしくないだろうとの事で、燕のままだ。

「ほら後それだけだよ~頑張れ日本男児~」

なんて言葉とともに、最後の荷物が運ばれ、もう夜になっていたが、一応引っ越しは終わった。クタクタに疲れてすぐに寝ようとしていた燕を、風呂へと押し込んだ。俺も出来れば寝たかったが、風呂に入らないとまずいと思っていたので、燕が出た後すぐに入り、シャワーで済ませ、倒れる様に眠った。

明日は、家族に会いにいくーーーー


ゲームをしている時のタブーは、やってるときに、これ将来役に立つんだろうかと考える事です。

さて、次回は、家族登場。

お楽しみにー

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