表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/2

たった一人の夜

 日が暮れる前に、レオンはなんとか火を起こすことに成功した。いつもならミーナの炎魔法や、炎を纏った聖剣を薪に突き刺していたのだが、人力で発火させるのは一苦労だ。


「とりあえず夜を越せそうだな」魔物に襲われない限りは。


「うん? なんだ、あれ」焚き火の向こうにキラリと光るものが見えた。


 草木をかき分けて近寄ると、そこには眩い光を放つ巨大なクリスタルがあった。


「これは……?」手を触れると、蒼いクリスタルが輝きを増した。


 ーー汝は選ばれた。


 不意に頭の中に声が聞こえた。澄んでいて綺麗な、女性の声。


 選ばれたって誰に?


 と、疑問に思った。


 ーー女神アルテゴに。汝は女神の使徒となり、世界を救え。


 すると返答があった。どうやら心の中で念じると会話できるようだ。


 世界を救えだって? 僕は丸腰だ。それに役に立つスキルもない。聖剣頼みの勇者だったのさ。


 ーー汝に女神からの恩寵を授ける。


 すると、レオンの身体が蒼い光に包まれた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ