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学力テストは入学前の学力テストに輪をかけただけの内容だった。
まあそんなに緊張はしていなかったけど、優しい内容で良かったな。それに今度は真面目に解いておいた。
もう生徒会長や学院長に呼び出されるような事はないだろう。
今日は学力テストだけなので、午後からは解放だ。
シャーロット嬢とダイアナ様、ジャスミン嬢とお茶をしに行く。
いつも行く一番大きな食堂ではなく今日は少し離れた小さ目の食堂にした。オシャレなカフェテリアは今でも、もちろん近付かない。
ザック殿下には一応、断っておいた。リリベルは側近だけど、ずっと殿下の側にいる訳にはいかない。男女別の授業もあるし、リリベルにも令嬢同士の交友というものもある。
殿下もそこは分かっているようで「毎回、お前が側にいるのも、うるさいしな」と言われた。
「うるさいなら側近外してくれ」と思ったが南の外交に連れて行ってもらうまでは我慢だ!と耐えた。
簡単にランチを済ませて、デザートとお茶の時間になる。さあ、こちらが本番だ。
さてシャーロット嬢、あなたの家は何をしているの?
「うちの家ですか?祖母は伯爵位で王城で長年、礼儀と作法を教えているんです」
なんと!とんでもない暴露話が出てきた。
「両親も王城で侍従や侍女の教育を担当しています」
子爵位も立場上のもので、お祖母様の引退後はシャーロット嬢の両親が伯爵位を引き継ぐそうだが、お祖母様は今も現役でピンピンしているらしい。
ダイアナ様もジャスミン嬢も驚いている。
「と言う事は国王陛下や王家の子女達も?」
「そう王太子妃様も教えたってお祖母様は仰ってましたけど、これがまた、とんでもなく厳しい婆さんなんです」
「うちと一緒!!」
リリベルは初めてシャーロット嬢に仲間意識を持った。
「うちのお祖母様も礼儀と作法にとても厳しいの!子爵家なのに、学んでおいて損は無いからって」
「わぁ。本当、一緒だ。でもうちのお祖母様は実はもっと崇拝する人がいるらしくて、お姉様だったらとかお姉様がいたらとか、たまに家族に愚痴るんです」
「お姉様ってもしかして亡くなられたりしたの?」
「いいえ、お祖母様がまだ学院に通っていた頃、子爵家の令息と駆け落ちしたそうで、音信不通では無いらしいんですけど、死ぬまで連絡するなと言われているそうなんです」
死んだら連絡できないけど、それより、そんなことよりも…
リリベルの全身に嫌な汗が吹き出る。
まさか…いやまさか、そのお姉様とは…恐ろしくて言えない。
これは黙っておく案件だろう。だって、そうだったら私とシャーロット嬢はハトコになる。それも微妙に嫌だ。
うちの婆様が実家と断絶したままを望むなら、リリベルもそうしておくべきだろう。
「リリベルさん?大丈夫?すごい汗」
「あっああ大丈夫です。なんか急に暑くなって。そう!だからシャーロット嬢は令息達に作法を教えるのがお上手なのね」
「それは本当にそう思ってました。でも納得です〜」
「確かにね。でもシャーロットさんが元気の無い理由って他にもあるんでしょ?」
良かった。他に話題が流れた。
婆様、駆け落ちだったの?そんなに爺様が好きだったのね。




