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前世も異世界転移もありません!ただの子爵令嬢です!多分?  作者: 朱井笑美


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「成程。高位貴族の作法は一通り身に付いているのですね。なら後は王族のマナーと作法、仕来(しきた)りを学ぶだけですね。トンガ教授からも王家の仕来りは学ぶでしょうけど、こちらは実践だから知識だけでは意味はないですからね」


 どんなおっかない婆さんが出て来るのかとドキドキしていたが、普通のご年配の上品なご婦人だった。

 “婆様の妹”婆様とは容姿はあまり似ていないがビシッと背筋が伸びてスキのない淑女ぶりは、やはり婆様に似ていると思った。だから婆様で免疫できていて本当に良かったと感じた。


 それから更に少し経って火山の国から、ザック殿下へのお詫びの使節団と共に、とんでもない品々が火山の国からやって来た。

 全て詫びの品との事だったが、凄過ぎて本当に頂いてもいいのでしょうか?という感じだった。

 しかも王配様が王子殿下をお連れになって、わざわざ長旅をされ運んで来て下さったのだ。


 詫びの品々は黄金で作られた茶器や杯などの食器類、金糸を織り込んだり、刺繍された織物。最上級のテキーラや貴重なお茶の茶葉などだったが、中でも一番凄かったのは大きなルビーだった。

 しかも婚約祝いにとリリベルには女王陛下が自らお選びになったというパリュールが贈られたのだ。


 黄金の細工に散りばめられたルビーが一体どれだけ使われてるの?というセットだった。

 特にネックレスの中央にあしらわれた5カラットのピジョンブラッドは10年に一度、出るか出ないかの逸品らしく、聞いた瞬間返却しそうになったが、王配様に「大丈夫だ。それぐらいの石は。我が王家の妃なら100年に一度くらいの10カラット以上が贈られる」と聞いて素直にもらう事にした。


 王子殿下は赤茶色の髪に黄金の瞳で、色は女王陛下譲りだがお顔は王配様にそっくりだった。きっと将来は王配様のような素敵なイケメンになる事が約束されたような王子様だった。

 それにとっても利発そうだ。御歳3歳の王子殿下はちゃんとご自身で西の言葉で王太子殿下と王太子妃様に「第二王女殿下に会わせて下さい」とお申し出になった。


 王太子殿下は眉間に皺を寄せていたが、王太子妃様はキラキラのお目々で懇願する王子殿下の可愛さにやられたのだろう、速攻で許可されていた。

 しかしヨチヨチ歩く第二王女殿下に寄り添って歩く3歳の火山の国の王子殿下、お二人の姿は愛らしく、その場の全員が二人に萌えた。

 その後、火山の国の王子殿下は15歳で我が国の学院に留学されて来る事になるのは、また後の話だ。


 リリベルとザック殿下の仲は婚約者になってからは…まあ普通?

 多分ね…まだ学生だし…。誤魔化した部分はお察し頂きたい。

 17歳の多感なお年頃なのだ。

 まあ大体、これまで通り賑やかに学院生活を送っている。

 

 以前と違うのはリリベルが王城に行く機会が増えた事くらいだ。

 殿下とのデートは互いの教育の合間に王城内の庭園や温室が多い。

 もちろんリコピンも殿下の侍従もいるので二人きりにはならない。

 中庭をデートしていると時々、第一王女殿下がアイオット様のご長男と一緒にいるのを見かける。王城内でアイオット様とはぐれて迷子になったご長男を王女殿下が見つけたのが出会いらしい。

 意外なコンビだが、多分、王女殿下が優しいご長男を振り回しているご様子だ。


 夏を前にララ姉ちゃんは子爵様が迎えに来て、予定よりも早く南の国に戻って行った。

 王女殿下が義兄に早くララ姉ちゃんを連れ戻せと脅したらしい。

 でもきっと義兄も姉とお子さん達に会いたかったんだと思う。

 魔石は半分を神殿に寄付して、残りは姉ちゃんを通じて南の王家に渡してもらうようにした。


 ガブリエラ様は南の国から帰国後、少ししてご懐妊された。

 一番喜んだのは2番目の伯父の侯爵様だった。そしてなぜかライ兄のところと、エリオット様のとこ、ルト兄のとこも同時期に妊娠が発覚したのだが、もしかしてララ姉の…例の下着の効果か…?


 夏になり、婚約祝いに身に余るルビーを頂いたリリベルだったが、婚約指輪にはどデカいサファイアをもらった。

 いや違ったブルーダイヤだと言われて直ぐに返却しそうになった。

 だが王太子妃様はもっと大きなイエローダイヤだったと聞いて素直にもらっておく事にした。


 それに…だって夏の王家の納涼舞踏会で初のザック殿下の婚約者として出席した際に、最初の王族のワルツの後に皆の前でプロポーズされ、指輪を渡されたのだ。

 そりゃあもう周囲は盛り上がった。1学年の時に披露したダンスの時以上だ。

 もちろんお受けしたけどさ、そう言えば婚約はしたけどプロポーズされてなかったわって、一瞬、スンってなった事は秘密だ。


 ザック殿下もいつ、どうやってプロポーズしようかととても悩んでいたらしい。

 そんな時、北の国の国王陛下から「婚約祝いを贈るから新婚旅行は北に来い」とブルーダイヤが送られて来たそうだ。

 それって北に行く事決定じゃん!

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