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私がいつも「殿下!殿下!」と連呼するので殿下が、とうとう

 「俺の名前は殿下じゃない!」と怒り出した。

知ってますが。でも知らない。その時リリベルは気付いた。

 「私、殿下の名前、存じ上げない!」その場にいた全員が一瞬でリリベルを白い眼で見た。

 それぐらいの衝撃だった。


 「お前、世間知らずにも程があるぞ!」当然、殿下はおかんむりだ。

 リリアン様が辛そうに後ろを向いた。肩が震えている。あれきっと笑ってるよね。

 「え〜それはちょっと」初めて正論を言ったなシャーロット。

 でも「“面白ぇヤツ”の枠狙いですか?」それは違う。それに狙ってないのに、もうその枠に入ってる。多分。

 

 生徒会長が呆れながらも「殿下のお名前はアイザック様ですよ。アイザック様とお呼びすればいいですか?」と殿下に尋ねると、

 殿下は、ムクれつつも、

 「ザック。ザックでいい」と仰った。


 リリベルはすかさず“ザック”に反応する。

 「ザック!ザックさんって私の侍従と同じ名前だ!」

 またリリベルは子爵家の侍従ごときと同じなどと不敬な事を言ってしまったのだが、生徒会長が、

 「ザックさんじゃなくザック様ですよ!」と、ズレた事を言っている。

 それにザック殿下が、

 「侍女じゃなくて侍従なの?」って聞いてきた。

 気になるのそっち?


 上2人がこの状況で誰も突っ込まないのだろうか?

リリベルは自分が突っ込むと地雷なので黙っておく事にしたが、今後の生徒会は少し心配になったので、ちょっとは真面目に頑張ろうって心に決めた。


 でもまずは生徒会室にプランターと植木鉢は持ち込もうと決意した。癒しがないと多分、この先この2人の面倒見切れない。

 オマケのシャーロットもいるし。

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