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愛してるって言わないで  作者: Mariko
聞こえない
9/89

8

 真野さんは、何も言わなかった。

 言葉を探すみたいに、目をキョロキョロとさせていた。


「あ、あの……」


 私が意を決して声を発したら、真野はハッとしたようにこちらを見てから、様子を伺うようにアオイの方に目を向けた。

 それは、怒っているというよりも、何かに怯えているような表情だった。


「あの、真野さん」


 言おうと思った。

 嫌われるかもしれないけど。

 最低だと思われるかもしれないけど。

 昨日の告白をなかったことにしてほしいと。


 どうせ、この耳じゃ大学に通えない。

 いつか治るかもしれないけど、治る保証もない。


「昨日私が言ったことはーー」


 唾をひとつ飲み込んで、次の言葉を言おうとした時、真野さんが急に私の手を掴んだ。

 そしてそのまま、走り出した。


「ま、真野さん?」


 彼の思いがけない行動に戸惑いながら、引っ張られるままについて行く。

 チラリと後ろを振り向くと、アオイはニヤリと笑って、ひらひらと手を振ってきた。

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