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「なあ。キスさせてくれよ」
真野さんが、顔を覆ったままの私の耳元で囁く。
首を横に振った。
私、いま絶対、顔がぐちゃぐちゃだ。
「顔、見ないから」
なおも食い下がってくる。
動きが止まってしまって、奥の方が切ない。
恐る恐る手をどけると、真野さんは私の顔を見つめて笑った。
「う、嘘つき」
「悪かったな。不安だったんだよ。ちゃんと気持ち良くさせれてるか」
「馬鹿……あっ」
奥まで突かれて、思わず声が漏れた。
「キスしたいのは嘘じゃない」
再び顔を隠そうとした私の手を掴んで、唇を重ねてくる。
舌が口内に侵入して、喘ぎ声が抑えられない。
「気持ちいいか?」
真野さんが顔を上げて訊いてくる。
「気持ちいい」
快楽に身を委ねてそう答えると、さらに動きが大きくなる。
奥の弱いところを抉るように突かれて、身体が大きく跳ねた。
「んん、待って、イきそ、真野さん、待って、あっ」
「俺も、もう出る」
真野さんが、覚えたように私の奥を責め立てる。
「待って、本当にイく。本当にイく」
「イけよ、亜希」
真野さんの命令に、私はビクビクと身体を震わせて、大きな波に飲まれるように、深い絶頂に達した。
ほぼ同時に、真野さんも私の上に倒れこんできて、小さなうめき声とともに、長い時間をかけて果てた。




