表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛してるって言わないで  作者: Mariko
一緒にいられない
69/89

7

 アオイは抵抗しなかった。

 できなかったのかもしれない。


 アオイの手から熱が引いていく。

 それだけでなく、身体中の熱が唇に集まって、放出されるのを感じる。


ーー父さん、怒らないで


 脳裏に響く声は、アオイの思考だろうか。


ーーごめん、約束破って

ーーもう悪戯しないから、許して


 必死に許しを乞うている。


ーー待って、見捨てないで

ーー助けて、父さん


 繰り返し助けを求める声が、次第に遠ざかっていく。


 そして。

 無が訪れる。




 気づけば俺は、研究棟の中庭で、春風に吹かれていた。


「もうこんな時間か」


 実験サンプルの測定が終わる頃なのに気づいて、白衣をひるがえして実験室へと駆け戻った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ