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愛してるって言わないで  作者: Mariko
一緒にいられない
66/89

4

 ***


 アオイはラボの暗室にいた。


「覚悟が決まったようだね」

 俺を見上げて、ニヤニヤして言う。

「最後にいっぱい橋本さんと楽しんだ?」


 取り合うだけ無駄だ。

 そう思って、憤りを鎮めた。


 それよりも、試したいことがある。

 俺たちをさんざん苦しめてきたこいつに。


「なあ、アオイ」

 椅子に座っているアオイを見下ろす。

「お前にも、俺の力は通用するのか?」

 つまり。

「俺が、お前に好きだと言ったらどうなる?」


 人外の存在であるアオイに、この呪いがかかるとは思えない。

 でも、全ての可能性を試したかった。


「気づいちゃった?」

 アオイが楽しそうに眉を上げる。

「僕のことも支配できちゃうって」


 予想外の反応に、少し面食らった。

 バカにするか慌てるかの、どちらかだと思ったのに。


「あはは。僕が動じてないのが意外?」

 椅子から立ち上がって、俺の胸に手を当ててくる。

「いいよ、僕にその力を使っても。でも、そんなことされたら、僕は君を向こうに連れて帰って、逃げられないように閉じ込めーー」


「好きだ」 


 饒舌に喋り出したのを遮って、俺はアオイに呪いの言葉をかけた。

「俺は、アオイのことが好きだ。愛してる」


 不安で、何度も繰り返す。

 確実に呪えるように。

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