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愛してるって言わないで  作者: Mariko
呪わずにはいられない
61/89

6

 俺の深いキスに、察したのか、亜希は受け入れるように腕を広げた。


 彼女の首筋に、胸に、お腹にキスをした。

 敏感な場所を舌で転がした。

 いつもは急かされてできない分、じっくり時間をかけて、彼女の身体を愛撫した。


 そして、キスをしながら、熱でドロドロに溶けた欲望を突き立てようとした。


 うまく入らなくて、身を起こした時、亜希が痛みを堪える顔をしているように見えた。

 あまり喘がないのは、興奮状態じゃないからかと思っていたけど。


「つらいか?」

 押し付けるのをやめて、顔を近づけて尋ねる。


「……ごめんなさい。大丈夫です」

 俺の腰に手を回して、亜希は強がるようにそう答えた。

「今のキスで、こないだは思い出さなかったことを、追加で思い出しちゃっただけで……」


 慌てて顔を離そうとした俺の頬を、亜希が両手で挟んで引き寄せる。

「大丈夫です。たぶん、全部思い出しました」

 そう言って、再び唇を重ねてきた。


「うん、もう何も思い出さない。やっと、真野さんに集中できます」

 やっぱり、強がっているように見える。

 

「思い出したせいだけじゃないんだろ」

 思えば、興奮していない時にしようとすると、亜希はいつも苦しそうにしていた。

「正常な時にするのは苦痛なんだろ。正直に言ってくれ」

 これ以上、苦しめたくない。


「真野さんのせいじゃないです」

 亜希が、俺を見上げておずおずと打ち明ける。

「呪いのせいで、そういう気分の時じゃないと、ちょっと……」


「悪かった、無理させて」

 身を起こして、少し萎えた自分のものからゴムを引き抜く。

「私、大丈夫です。続けてください」

「いい。それより、お前はいいのか。呪いが解けない限り、ずっとこのままだ」


「全然、問題ないです。ただ、」

 何を言われるのかと身構えた俺は、ゴムを脱いで剥き出しになったものを急に触られて、ビクッとした。


「真野さんの気持ちいい顔が見たい。いつもちゃんと見れなくて、それだけがちょっと残念です」

 そう言って、優しくしごいてくる。

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