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俺の深いキスに、察したのか、亜希は受け入れるように腕を広げた。
彼女の首筋に、胸に、お腹にキスをした。
敏感な場所を舌で転がした。
いつもは急かされてできない分、じっくり時間をかけて、彼女の身体を愛撫した。
そして、キスをしながら、熱でドロドロに溶けた欲望を突き立てようとした。
うまく入らなくて、身を起こした時、亜希が痛みを堪える顔をしているように見えた。
あまり喘がないのは、興奮状態じゃないからかと思っていたけど。
「つらいか?」
押し付けるのをやめて、顔を近づけて尋ねる。
「……ごめんなさい。大丈夫です」
俺の腰に手を回して、亜希は強がるようにそう答えた。
「今のキスで、こないだは思い出さなかったことを、追加で思い出しちゃっただけで……」
慌てて顔を離そうとした俺の頬を、亜希が両手で挟んで引き寄せる。
「大丈夫です。たぶん、全部思い出しました」
そう言って、再び唇を重ねてきた。
「うん、もう何も思い出さない。やっと、真野さんに集中できます」
やっぱり、強がっているように見える。
「思い出したせいだけじゃないんだろ」
思えば、興奮していない時にしようとすると、亜希はいつも苦しそうにしていた。
「正常な時にするのは苦痛なんだろ。正直に言ってくれ」
これ以上、苦しめたくない。
「真野さんのせいじゃないです」
亜希が、俺を見上げておずおずと打ち明ける。
「呪いのせいで、そういう気分の時じゃないと、ちょっと……」
「悪かった、無理させて」
身を起こして、少し萎えた自分のものからゴムを引き抜く。
「私、大丈夫です。続けてください」
「いい。それより、お前はいいのか。呪いが解けない限り、ずっとこのままだ」
「全然、問題ないです。ただ、」
何を言われるのかと身構えた俺は、ゴムを脱いで剥き出しになったものを急に触られて、ビクッとした。
「真野さんの気持ちいい顔が見たい。いつもちゃんと見れなくて、それだけがちょっと残念です」
そう言って、優しくしごいてくる。




