表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛してるって言わないで  作者: Mariko
抗えない
43/89

7

***


「ああ、バレちゃったか」

 アオイはあっさりと白状した。

「ていうか、気づくの遅いよ。戸塚の時と同じ名前で過ごしてたのにさ」


「お前、何者だ」

 少なくとも、普通の人間ではあり得ない。

 爺さんに呪いの力を与えたのは、50年以上前のはずなのに、見た目はどう見ても20代かそこらだ。


「人間の言う、色魔の一種だよ」

「色魔?」

「そう。時々こうして人間界に降りてきて、世界のバランスを取ってるのさ」

 にわかには信じがたい話だが、信じるより他にない。


「じゃあ、この呪いも、バランスを取るのに必要だと言うのか」

 俺がそう尋ねると、アオイは少し首を捻った後、声をあげて笑った。

「呪い?あ、その力のこと?あはは、違うよ。これは僕から戸越へのお詫びの印。戸塚の好きな人を何人も取っちゃったからね」


 今度は俺が首を傾げる番だった。

 お詫びだと?

 お詫びの印に、なぜこんな呪いを押し付ける。

 

「それにしても、呪いだなんてひどいなぁ」

 アオイは顔をしかめて腕組みをした。

「本当だったら、人間なんかが手にできない力だよ?壊れるまで好きな子で遊べるなんて、最高でしょ」


 本気で言っているのだろうか。

 だとしたら、話が通じないと考えた方が良さそうだ。


「俺から、今すぐこの呪いの力を取り除いてくれ。あんたならできるだろ」

 それさえ叶えてくれれば、あとはどうでもいい。

 この力のせいで起きた悲劇をひとつひとつ語ったところで、こいつにはきっと伝わらないだろうから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ