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愛してるって言わないで  作者: Mariko
抗えない
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6

 確かに、今朝キスをした時、亜希は動揺していた。

 俺のキスが嫌だったのかと思ったけど。


 不意にアオイの言葉が蘇る。

『もう、チューはしましたか?』


 よく考えたら、単なる下世話なノリにしては変だ。

 普通、キスのことなど訊かない。

 たとえ、俺が堅物だと思われていたとしても。


 そこで、ハッとした。

「アオイって……」

 まさか。

 そんなことって。


「アオイって、下の名前だよな。名字は何だ?」

 俺ももちろん知っているけど、確信が持てなくて、亜希に尋ねる。

 自分がこんなことに気づかなかったのが、信じられなくて。


「敷間。敷間蒼(しきまあおい)です。それが……?」

 亜希があっさりと答えを口にする。


 敷間。

 爺さんがうわ言のように口にしていた言葉はーー。


『色魔。色魔が現れたーー』

 色魔じゃなくて、敷間だったのだとしたら。

 

「悪い。ラボに戻る」

「え?」


 もしも。

 もしもアオイが、爺さんに呪いの力を与えた奴なのだとしたら。

 呪いの力を取り除くこともできるはずだ。


 呪いの力が消えたら、その時はーー。


「俺は橋本さんの話を信じる。大丈夫だから、待っててくれ」


 その時は、愛していると伝えよう。

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