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愛してるって言わないで  作者: Mariko
抗えない
41/89

5

「真野さん……」

 亜希の上で荒い息をついていると、名前を呼ばれた。

 慌てて身を起こす。

「悪い、イけなかったよな。手でする」

「だ、大丈夫です。それより、どうしたんですか?こんなの、真野さんらしくない」

「イけたのか」

「いつもすぐイッてます。真野さんがなかなかやめてくれないだけで」

「……悪い」

 亜希に布団を被せて、俺は手早く服を着た。


「どこに行くんですか」

 部屋を出ようとした俺に、亜希が尋ねてくる。

「頭冷やしてくる」

「それ以上冷やさなくていいです」

 裸のままの亜希が、ベッドから降りて後ろから俺の手を引く。

 

「……ホクロ」

 見なくても、脳裏に刻み込まれている。

「ホクロ?」

 話が見えないというように、亜希が聞き返してくる。

 我ながら滑稽だ。そのホクロを、自分だけのものだと思っていたなんて。


「アオイが言ってた。橋本さんのお腹にホクロがあるって」

 俺がそう言ったら、亜希は押し黙った。

 困っているだろうか。

 呆れているかもしれない。俺の理不尽な嫉妬に。


「自分でも分かってるんだ。こんなことでいちいちーー」

「私も混乱してるんです」

 亜希が、俺の言葉に被せて、言った。

 ちらっと振り向くと、彼女は困ったように俯いていた。


「信じてもらえないと思うけど、私、アオイとそういう、寝たりしたこと、忘れてました。

今朝、真野さんにキスされた途端に思い出して、それで混乱して、1人でゆっくり考えようと思って……」

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