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愛してるって言わないで  作者: Mariko
抗えない
40/89

4

***


「あっ……」

 早退した亜希を追うように、亜希の部屋に戻ると、彼女は着替えているところだった。

 帰ってきた俺を見て、慌てたようにシャツで胸元を隠している。

 おへその横には確かに、目立つホクロがある。


「もしかして心配してくださったんですか?ごめんなさい、別に体調が悪いわけじゃなくて……」

 そこで言葉を切って、その先を言い淀むように目を伏せる。

 頭に血がのぼった。


「きゃっ」

 亜希の手からシャツを剥ぎ取って、ベッドの上に押し倒す。

「待って」

 彼女が制止するのを無視して、ジーンズを下着ごと乱暴に脱がした。

「真野さん、ちょっと待って」

 抵抗する手を振り払って、強引に覆い被さる。

 コンドームをつけて、すぐに彼女の中に押し入ろうとするけど、うまく入らない。


「痛っ、真野さん、待って」

 亜希が濡れていないからだと気づいて、ますます腹が立った。

 興奮状態じゃない時は、いつも俺のことを拒絶する。

 最初から、そうだった。


「痛い……」

 ズプズプと、重い抵抗とともに侵入する。

「……クソ」

 亜希の泣き顔を見た時、途方もない自責の念に駆られて、短く吐き捨てた。

 途端に、抵抗が軽くなる。


「すまない」

 腰を欲望のままに打ち付けながら、俺は謝り続ける。

「すまない」

 涙も乾かないままに乱れる彼女に向けて、何度も謝り続ける。

「亜希。亜希ーー」

 彼女の名前を叫びながら、俺はあっという間に、果てた。

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