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「あっ……」
早退した亜希を追うように、亜希の部屋に戻ると、彼女は着替えているところだった。
帰ってきた俺を見て、慌てたようにシャツで胸元を隠している。
おへその横には確かに、目立つホクロがある。
「もしかして心配してくださったんですか?ごめんなさい、別に体調が悪いわけじゃなくて……」
そこで言葉を切って、その先を言い淀むように目を伏せる。
頭に血がのぼった。
「きゃっ」
亜希の手からシャツを剥ぎ取って、ベッドの上に押し倒す。
「待って」
彼女が制止するのを無視して、ジーンズを下着ごと乱暴に脱がした。
「真野さん、ちょっと待って」
抵抗する手を振り払って、強引に覆い被さる。
コンドームをつけて、すぐに彼女の中に押し入ろうとするけど、うまく入らない。
「痛っ、真野さん、待って」
亜希が濡れていないからだと気づいて、ますます腹が立った。
興奮状態じゃない時は、いつも俺のことを拒絶する。
最初から、そうだった。
「痛い……」
ズプズプと、重い抵抗とともに侵入する。
「……クソ」
亜希の泣き顔を見た時、途方もない自責の念に駆られて、短く吐き捨てた。
途端に、抵抗が軽くなる。
「すまない」
腰を欲望のままに打ち付けながら、俺は謝り続ける。
「すまない」
涙も乾かないままに乱れる彼女に向けて、何度も謝り続ける。
「亜希。亜希ーー」
彼女の名前を叫びながら、俺はあっという間に、果てた。




