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愛してるって言わないで  作者: Mariko
離れられない
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 この身体を陵辱するのは、これで何度目だろう。

 亜希が悪いのだ。

 本当のことを言ったら解放してやると言っているのに、頑なに口を閉ざすから。

 興奮状態になっているとき以外は、正常な思考が働いているはずなのに。


 自己嫌悪とともに、自分のものを引き抜く。

 コンドームの口を縛るのも、すっかり慣れてしまった。


 強かな子なのは知っていたけど、ここまでとは思わなかった。

 亜希は、俺以外の男の声が聞き取れないのを、文字起こしアプリで乗り切って、研究生活を続けている。

 俺は日頃から研究室でほとんど喋らないから、亜希が俺の声を聞いて興奮状態になることもない。

 この子が初めてじゃないだろうか。呪いにかかったまま、まともな生活を維持しているのは。


 探究心の強い彼女のことだ。

 自分の身に何が起きているのか、知りたくて仕方がないに決まっている。

 それなのに、亜希はあれ以来、俺に何も聞いてこない。


 このままでいいはずがないのは分かっている。

 亜希を解放できない自分のクズさに吐き気がする。

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