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「ああ、クソ。気持ちいいな」
最初から激しすぎて、私はすぐに果てた。
あっという間に、興奮が引いていく。
真野さんの動きが緩やかになったから、終わったのかと思って安心していると、再び大きく動き出した。
「そんな目で見るなよ」
早く終わってほしくて、首を横に振りながら目で訴えかける私に、真野さんが動きを止めずに言う。
「最後にしてやるよ。だから、もう少し付き合え」
引き抜いて、真野さんが今度は後ろから挿れてくる。
もう、ぜんぶ苦痛なだけだ。
真野さんはなかなか終わってくれなかった。
自分がイきそうになると、動きを止めて、その代わりに私の敏感な部分を責めたてた。
「お願い、もう、やめて」
何回目になるかわからない懇願に、真野さんは耳を傾けずに、突き上げてくる。
「真野さん、やだ、苦しい」
こんなの、セックスじゃない。
「苦しめよ。解放してやるから」
「真野さんだって、ずっと、苦しそう」
「苦しかったよ。俺が今までどんな思いでいたか知らないだろ」
知らない。
真野さんのことを私は、何も知らなかったのかもしれない。
「なあ、あと3時間続けてみるか。そしたらまた、嫌がりながら俺を求めるお前が見れるよな」
私の上で、ゆっくりと小刻みに出し入れしながら言う。
出すのを我慢しているのか、眉間に皺が寄っていて、息が苦しそうだ。
「そんなことしたら、真野さんが壊れちゃうーーあっ」
急に勢いよく奥まで突かれて、苦悶の声が漏れた。
「いつまでいい人ぶってんだよ、お前は」
そう怒鳴ったかと思うと、片頬だけで笑った。
「ああ、でも、それも悪くないかもな。俺のが機能しなくなったら、お前も、満たされなくて、壊れて、お互い様だーークソ」
荒い息をつきながら、真野さんは崩れるようにして、私の上に倒れ込んできた。




