表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛してるって言わないで  作者: Mariko
我慢できない
11/89

2

 真野さんがジャケットを脱ぐ間に、私はほとんど下着だけになっていた。

「すごいな」

 真野さんは、そんな私を見て、呆れとも感心ともつかないトーンで言った。

「昨日は、暗くてよく分からなかった」


 やっぱり昨日のは夢じゃなかったんだ。

 そう思って羞恥心が込み上げるけど、それを欲情が凌駕する。

 声を聞けば聞くほど、ますます欲しくてたまらなくなる。


 真野さんがシャツのボタンを外すのももどかしくて、彼のジーンズを脱がしにかかった。

「おい、今日はシャワーを浴びさせろよ」

 首を横に振る。

 そんな余裕ない。

「真野さんだって、ガチガチじゃないですか」

 ジーンズの中から窮屈そうなものが現れて、嬉しくなった。

「まあ、そりゃあ……おい」

 トランクス越しに咥えこんだ私に、少し動揺した声が降ってくる。

「入れてほしいんだろ。そんなことしたら出るぞ」

「気持ちいいんですか?」

「分かってることを聞くな」


 私を引き剥がすようにして、真野さんはジーンズを脱ぎ捨てた。

 見上げると、シャツのボタンも全て外れていて、ほどよく筋肉のついた胸が露わになっている。

「真野さん、早く」

「待てよ」

 シャワーを浴びるのは諦めたようで、真野さんは財布からコンドームを取り出した。

 こちらに背を向けて、付けようとしている。


「私、やりましょうか?」

 手こずっている様子を見て、そう声をかけた。

 真野さんは、意外とすんなり私にコンドームを手渡してきた。

「頼む。慣れてなくてな」

「え?付けるのが?」

「いや。するの自体、お前が初めてだ」

 びっくりして、ほんの少しだけ冷静になった。


「え、だったら何で、持ち歩いてるんですか?」

「爺さんに持たされてな」

「お爺さまに?」

「別にいいだろ、何だって」

 あまり訊かれたくなさそうだったから、それ以上はツッコまなかった。


「良かったんですか?私で」

 真野さんのモノに被せながら、代わりにそう尋ねる。

「今さらだろ。ダメだって言ったら帰してくれるのか」

「それは無理ですけど」

 早く欲しくてたまらない。

 コンドームだって、本当は付けたくないけど、ギリギリの理性が真野さんに迷惑をかけることを拒んでいる。


「慣れてるな」

 私の手元を見て、真野さんが呟く。

「でも、大学生の時以来です」

 ラボに入ってからはずっと、真野さんに片想いをしていた。


「嘘つけ。アオイと付き合ってるんだろ」

「だから、違います。さっきのはーー」

「どうでもいいけど、そんな触ったら出るって言ってるだろ」

 無意識のうちに真野さんのモノをしごいていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ