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日課クエスト

目が覚めると窓の外はまだ暗かった。グレーブルーの光を頼りに目を凝らしてベッドサイドの時計を見ると、5時過ぎ。頭はまだぼんやりとしている。目も腫れぼったくて、またすぐに閉じた。あんなにいやらしい夢を見たのは初めてだった。最近は彼氏と満足出来るような行為が出来ていなかったにしても、まさかFUMIさん相手に・・・あんな・・・欲求不満なのだろうか。起き抜けで良く回らない頭で考える。FUMIさんの事、全然知らないけど異性として意識しているのかもしれない。何回かゲームの中で遊んだだけなのに、何でこんなに気になるのだろう。付き合いの長いタキさんでもリアルはどんな感じだろうとか、気になった事がなかったのに。FUMIさんはどんな人なのかアバターのその先が知りたい。だからってあんな夢を・・・?考えているうちに私はまたいつの間にか寝ていて、次にスマホのアラームで起きた時は、遅刻ぎりぎりの時間だった。

ばたばたと準備して会社に着いた時には、ほとんど覚えていなかった。覚えていたのは、ただ、FUMIさんが夢に出て来たという事だけだった。



数日後、昼休み。私は会社のラウンジでうつらうつらしていた。少しでも長く昼休みを取りたくて、食事はコンビニのおにぎりのみ。彼氏から「仕事どう?」とのLINEが来ていたが、それも既読スルーしてしまっている。元々筆まめではないのもあって、ラインのやり取りは多くない方だが・・・一言送るのさえ億劫になっていた。そういえば最近デートの頻度もぐっと下がっている。ゲームのせいで睡眠時間は削られているし、大事な人とゆっくり喋る時間もなく、生活が破綻しているなと思う。昨日もまたFUMIさんに誘われてパーティーを組んで遊んだのだが、それが楽しすぎて結局解散したのは3時近かった。よく今日遅刻せずに出社したと思う。

FUMIさんの事、最初は無口で淡々と役割をこなす感じだったので、戦闘が上手い人に結構いる「ミスしたら怒る人」なのかとも思ったが、全然そんな事はなかった。慣れてきたらむしろ色々話してくれる。上手な人と一緒だと参考になる事も多く、上手なのに気さくで色々教えてくれるのでありがたい。

繰り返しになるが、本当に良く出社している。遅刻せずに出勤する事は、社会人として最低限のルールだ。誰も出勤しているだけでは褒めてくれないので、そうやって自分で自分を励まさないとやってられない。今朝も、しぱしぱする目を擦りながら、まだ重い頭に軋む身体をのそのそと動かして、なんとか7時に起床。やっとの想いで会社までたどり着いたが、午前中の業務はあまり集中していたとは言えない。ちょうど仕事が山を越えて残務処理ばかりで良かったと思う。今日もまた飛行器具ことエアロの為の素材集めに行きたい。当たりのイベントなので、きっとギルド内でもフレンド内でもお誘いが活発になるはずだ。終業後の事を考えるとわくわくする。今日は私からFUMIさんの事、誘ってみようかな。出来ればライムさんも一緒に来てくれるとありがたい。この間、タキさんも合流してからの4人でのチャットがめちゃくちゃ楽しかったのだ。みんなテンションがめちゃくちゃ高かった。主にタキ、ライム、私が騒いでFUMIが冷静につっこむ。まだ数回しか集まった事がないのに、すっかりこの形式が出来上がっていた。

今夜もタイミングが合えばいいのだが・・・。きっとFUMIさんもライムさんも上手だから引く手数多だろう。タキさんもまあ上手だけど、同じギルドだし置いといて・・・タキさんとは同等で居たい。ライバルという程競争心がある訳ではないが、彼がいるお陰で毎日インしないとレベリングに置いていかれると思うし、装備を揃えるモチベーションも上がる。同じ頃にギルドに入って、レベル帯が一緒だったのですぐに仲良くなった。毎日のように遊んで、たくさんチャットでおしゃべりもして趣味趣向も良く分かる。陽気でノリがいい感じが合うのだろう。何でも誘いを断らない所は、私も良く似ている。だってゲームの中でくらい、「良い人だな」って思われたい。でも正直クリアしてるクエのお手伝いとか、旨味の少ないクエストに誘われた時は気乗りしない。ちょっとレベルが上がって調子に乗っているかもしれないが、このゲームを始めて早1年、まだまだ行った事のないダンジョンや倒した事のない敵もいっぱいいる。もっと私の見た事のない景色を見せてくれる人について行きたいと思ってしまう。でも、ただ八方美人の私とは違って、タキさんの方はもっとちゃんと面倒見が良い。ギルド内で遊ぶ時もいい感じに仕切ってくれて、ほんと良いお兄さんポジションを確立している。そういう所はちゃんとリスペクトしているのだ。

ああ、早く家に帰ってインしたいな。1年くらい同じゲームで遊んでいるのに、やりたい事は尽きない。夜寝落ちしないように今ちょっと仮眠して、午後は早く帰る為に集中して仕事を終わらせよう・・・!

15分寝ると大分頭がスッキリした。流行りのパワーナップってやつ成功。眠気覚ましの為のコーヒーを入れに、私は立ち上がった。



最初に「さとー」というキャラを見かけたのは、フィールドでの事だった。エアロで上空を移動中、ふと下を見ると、大樹のフィールドボスを狩っているパーティーがいた。

「Soraだ」

前衛に自分の知り合いがいる事に気づいて、少し観戦しようかと足を止めた。レベル90代後半で固めて、なんとか倒すようなボスだったが、その中に一人だけまだ80代のヒーラーが一人いる事に気が付いた。81か、無謀な奴もいたもんだ。しかもヒーラーだ。回復の要だぞ?Soraという名前のその前衛が上手い事は知っていたが、いくら前衛が上手くても回復のスピードが追い付かず崩れるだろうなと思った。全滅だろうな。そしたら復活のアイテムを投げようかと思いながら見ていたが、予想に反して、大樹のボスはすぐに討伐された。ボスの行動と前衛のカットを先読みした回復。敵の攻撃をかわす回避力。多少前衛が崩れても立て直しが圧倒的に早い。

「うまいなー」

独り言が零れた。きっとすぐに自分に追いつくのだろう。

そのSoraという聖獣族のキャラは、実の妹だ。そして、僧侶をしていたさとーさんが所属しているギルドの、ギルドマスターをSoraがしていたのだった。そういった繋がりで、俺はさとーさんの事を以前から知っていた。

もともと妹ことSoraに誘われて始めたゲームだった。なんでもやりだすとこだわる所は兄弟似ていて、最初のうちは一緒に装備を集めたり、ボスに挑んだりと一緒に遊んでいたが、自分が領土戦ギルドに入ったのをきっかけに、Soraは自分のギルドを立ち上げ、そこからは別々に遊ぶ事がほとんどだった。もう一人、実は弟も同じ頃にSoraに誘われ一緒に始めたのだが、弟のKaiはSoraのギルドに残っているらしい。

そして2度目にさとーさんを見かけたのは、タキさんが誘ってくれたパーティーでだった。ギルドが一緒という事で直ぐに、あの「上手かったヒーラーの人」だと思い出した。もうレベルが90代後半になっていた事にも驚いたが、盗賊で来ていたのにも驚いた。普通僧侶をやる人はサブ職業に魔法職をする人が多い。

鍵開けが重要なダンジョンだったが、素早く開けて戻って来た事に自然と笑みが零れた。そしてあの回復のスピードは盗賊の素早さがあっての事だったのかとも納得した。選択する職によって上がるステータスは違う。回復職をする人は、他2職を戦士や聖騎士にしてHPを上げたり、回復力を増やす為に魔法使いを選ぶ人が多い。盗賊は素早い分脆いからだ。僧侶もあまり丈夫な職業ではないので、盗賊と組み合わせると敵からの攻撃が非常に痛い。でもさとーさんはそのハンデをもろともしない。

ここで自分が犯した痛恨のミスは、フレンド申請をしなかった事だった。なんでライムさんに便乗しなかったのだろうか。まだ他の人もいるパーティー中に、自分から声をかける事がどうしても出来なかった。そんなプライドなのか恥ずかしさなのか、くだらない感情にかまけていないでフレンド申請しておけばよかったと後悔の念に苛まれたが、運良く星の数ほどいるプレーヤーの中から、野良で募集しているのを見つける事が出来た。3度目の正直だ。今度こそフレンドになろうと決めていた。イベントクエストで自分が前衛をして確信した。この人とは合う。自分の動きを見た回復。前衛のフォロー。上手な人は領土戦ギルドにいればたくさんいたが、こんなにもやりやすいと感じたのは初めてだった。

「アバターは女だけど、中身もしかして男か・・・?」

チャットの感じだと女性だと思うが、男性かと思う程プレイヤースキルは高い。ノリも良いし、最初はいい奴を捕まえたと気楽に思っていた。だが、パーティーを組むうちに、どんどん楽しくなって、インしてる間はずっと自分と組んでいてくれればいいのにと思うようになってきた。そして、これから自分と組めば、もっと上手になるだろうと考えた所で、自分が気持ち悪くなった。何様だよ。さとーさんはただ楽しく遊んでいたいだけなのに。

「何だ、これ・・・」

たかがゲームなのに、なんでこんな気持ちになるんだ。自分の部屋で一人漏れた言葉は、妹の絶叫にかき消された。どうやら、弟に自分のプリンを勝手に食べられたらしい。仲裁に入るような歳でもないだろう。溜息をついて、ゲーム画面に目を戻す。

ポップアップ音がしてさとーさんから「こんばんわ!遊ぼう~!」というチャットが来ていた。光の速さでパーティーを飛ばした。




何だかんだイベントも後2日で終わり。私は無事にエアロをゲット出来ていた。みんな慣れてきたこともあり、ギルドでも野良でも1周にかかる時間は短縮され、成功率も高い。

「こん」

フレンドチャットでFUMIさんからメッセージが来た。あれから何となくインしたらどちらかが誘って、イベントはほぼずっと一緒に回っていた。ギルドが違うから、インした時にはフレンドチャットでお互いに挨拶し合う。他にもそういうフレンドは何人かいたが、普段遊んでいない為、そこから遊ぼうという流れにはあまりならない。ギルドの人も、主要なフレンドも手が空いていない時に誘い合うくらいだ。だからこんなに毎日一緒に遊ぶFUMIさんは、特別な友達になりつつあった。

「こんばんわーん」

私は挨拶に返信した。

「レベル上げ行く?手伝うよ」

「やったありがと~でもふーみんもう100じゃん!」

さりげなくタキさんの真似をして、あだ名呼びにも成功していた。こういうとっつきにくいキャラの人こそ、可愛いあだ名で呼ぶ事で親近感が増す気がする。

「90D好きなんだよね」

90Dというのは90~99レベル人が通うダンジョンの略称だ。ダンジョンのボスを倒すと、経験値がたくさん貰える。そのレベル帯以下の人は入れない仕様で、クエスト自体も指定されたレベル帯の人しか受けられない。レベルが上の人は入れるが、クエストは受けられないのであまり旨味がない為、手伝いたがる人は少ない・・・

「はやく100になってもらって一緒にレベル上げしたいじゃん」

「嬉しい事言ってくれますねえ」

ストレートな言葉に照れる。FUMIさんは、チャットはぶっきらぼうな感じだが、こういう優しい言葉もさくっと言えてしまう。

「イベント一段落したし、装備も作りに行こう」

「ありがとう。他90D行ける人いるか聞いてみるね」

付き合ってくれるんだから、メンバーくらいは集めなくてはと思い、フレンドウィンドを開いた。

「安定のタキしかいないなw」

「いつも二人で遊んでるよね」

「まあね~無駄に付き合い長いから」

「そっか」

「ギルドも一緒だし、大体毎日顔合わせてるよね~w」

「ふーん」

何か弁解っぽくなってしまった?けどFUMIさんはあまり気にしてないみたいだ。

「あ、ライムのPT解散したっぽい」

フレンド蘭を確認していたのか、FUMIさんが教えてくれた。

「お」

「あと少しで100って言ってたけど誘う?」

「誘うー!」

さらっとライムさんの事は呼び捨てなんだと思ったり。あれ、私はそれが羨ましいのか・・・?でもライムさんとの仲を考えると呼び捨てなのも当たり前のような気がする。同じギルドだし、かれこれ2年近い付き合いだと聞いたし。私以外のメンバーは結構古参の人が多い。でもタキさんの事も呼び捨てだし、何で私だけ「さん」付け・・・?フレンドになって日が浅いからしょうがないのかもしれないが、これはやっぱり「羨ましい」という感情だ。

このゲーム自体がリリースされて約3年。ライムさんも始めて2年と言ってた。私とタキさんはだいたい1年くらい前から始めている。FUMIさんはリリース当初からの初期勢だ。レベル上げの緩和があって、私も何とか付いていけているが、ボス攻略の知識やクエストの小ネタ等、他メンバーに教えてもらってばかりだ。

「こんばんわ~よろしゅう~」

ライムさんがパーティーに参加した。

「ライムちゃーん!よろしくね~」

「タキ、用事あるって」

フレンドチャットで聞いてくれていたのか、FUMIさんが報告してくれた。

「あら、タキさん来れないんだ~残念」

「嘘、暇そうに見えるのにw」

私が茶化した。

「デートかもな?w」

FUMIさんがそれに乗った。

「タキに限ってそれはないでしょーw」

タキさんのフランクなキャラのせいで、本人が居ない所でもこのいじられ様。アバターも海魔族で金髪のふわっとした頭に、ピアス多目、水着だったりアロハシャツの様な服装が多く、軽そうな見た目が多い。まあモテるともいうのだが。それは男女問わず、声をかけてくれたり、かけやすい雰囲気があるからだろう。チャットだけで喋った事もないのに、その人の事を分かった気持ちになるのは不思議だ。

「まあ適当にあと3人誘って行くか~」

「ありがと、うちのギルドから何人か行けそう」

私がギルドメンバーの所在を確認しながらそう言った。FUMIさんにはお手伝いしてもらうわけだし、なるべくこっちでメンバーは集めたい。そこまでお手を煩わせる訳には・・・という引け目を感じる。結局タキさんとライムさんには声かけてもらっているし、きっと親切なFUMIさんはそこまで気にしていなさそうだが。

最近分かってきたのは、FUMIさんは結構大雑把な人だと言う事だ。素材とか、パーティーでかかったアイテムを割り勘する時もどんぶり勘定だし、毎回少し多目に出してくれる。FUMIさん自体が割とレベルも装備も余裕がある人なので、そもそも手伝いっぽくなっている所もあり、せめて割り勘くらいきっちりしたい所なのだが、本人は気にする素振りもない。なんだそのイケメンプレイは。

イケメンプレイな点は他にもあって、周りの事をよく見ていて細かい気配りが出来るくせに、周りにはそういうのを求めていない。兄貴体質とでも言うのか。あまり賑やかなタイプではないが、何でも楽しんで、見返りを求める事をしない。一緒に遊んでいて来る安心感はプレイの巧さだけではなく、ちょっと上から俯瞰して自分達を見ていてくれている部分があるからだ。相手のペースに乗りつつ、自分は自分で良いようにする。後輩と一緒の飲み会でも、手酌するから気にするなって言いそうだ。

ギルドの方から参加するメンバーが決まり、私はそれぞれにパーティーの招待を送った。

「こんばんわ~よろしくお願いします」

ギルドのKaiさんがパーティーに参加した。Kaiさんとはよく遊ぶ。ギルドの中でも同じレベル帯だし、Kaiさん自身が結構装備とかしっかり作りたい人なので一緒にダンジョンに行く事も多い。ギルドチャットで仕事の愚痴をこぼしたり、賑やかな人だ。

「お、カイじゃん。よろしく~」

FUMIさんが声をかけた。

「げw」

Kaiさんがあからさまに嫌な反応を示す。

「え、二人知り合い?」

私が聞いてみたが、

「まあ・・・」

Kaiさんのお茶を濁すような反応が返って来た。気になる!

「久しぶりに遊ぶんだしお手柔らかに」

「それはこっちの台詞だしwてかまた装備がアップグレードしとるww」

気まずい雰囲気ではなさそうで安心した。早くあと二人メンバーを誘わなきゃいけない。色んな人に声をかけてチャットが忙しい。でもなかなか人が見つからなくてもたもたしているとKaiさんから提案がきた。

「一緒に行きたい人がいて、もう1人呼んでもいいかな?」

「大歓迎ー!あ、もしかして良く遊んでいる聖獣族の女の子?」

私も何回か一緒に遊んだ事がある子がいる。

「そうそう、丁度遊ぶ約束してて」

「リーダー渡すから誘ってあげて~」

リーダーとは、パーティーを管理する為の権限の事だ。

「ありがと」

すぐにKaiさんがフレンドを誘った。

「こんばんはーお邪魔します!」

「俺のフレンドのハズキさんです。よろしくお願いします!」

案の定、想像していたKaiさんのフレンドの聖獣族の女の子がパーティーに入ってきた。

「よろしくお願いします~!」

キャラメイクがくそ可愛いな。猫耳聖獣族のロリ体型に、ピンクの髪の毛は定番だ。丸くて大きいアメジストの瞳に、コーラルピンクの唇。ふわっとしたボブ丈のヘアスタイルに戦乙女っぽい鎧コスチュームが良く似合っている。きっとフリフリのコスも似合うが、ロリ幼女にふりふりだと甘すぎて、中身は「こういうロリ好きのおじさんだな」と思ってしまうのは、私の歪んだ視点だろうか。偏見も甚だしいが。配色も人と被らないような色を選んでいて、こういうさりげないおしゃれが出来るのは女子力高い女子に違いない。いつもKaiさんと一緒に遊んでいるので、もしかしたら二人はペアなのかも知れない。私は空想を膨らましていたが、はっと我に返りパーティーの進行をした。今日は私がパーティーリーダーだった。

「どうしよう、5人しか集まらない。一人野良入れてもいい?」

「それなら5人でいいんじゃ?」

「フミいるし何とかなるでしょ~」

「さす!」

ライムさんのチャットにKaiさんが調子よく答えた。知り合いだからこのノリなのか。

「あんまハードル上げんなw」

FUMIさんも身内向けのフランクなチャットだ。ますます二人の関係が気になる。後で聞いてみようかな。

「じゃあこのメンバーで行こー!身内PTだから好きな職選んで~ふーみんはお手伝いありがとう!」

「ありがとう!」

ライムさんが元気よくのってくれる。

「お世話になります!」

可愛いハヅキさんも律儀に返事してくれた。

「いあいあwそんな気使わないで、勝手に付いて来ただけだからw」

野良もいいけどやっぱりフレンドでパーティー組むのがいいなあ。こんな冗談が通じて楽しい。

「よーし、イベントまだ回りたい人もいるだろうから、さくっと終わらせよ」

私はワープアイテムでダンジョンまで飛んだ。





ミストワールドには領土戦というイベントがある。大規模なPVPイベントで、ミストワールド内に存在する都市、「太陽の都」と「月の砦」の代表者として、2つのチームが模擬戦をする。


領土戦に参加するには、特別に登録された領土戦ギルドに所属している必要がある。

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