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二人討伐

目が覚めた時、はっきりと夢の内容を覚えていた。あまりにも淫らで自分の願望丸出しの夢に、満足感と羞恥心で思わず顔を覆った。

「なんて夢見てんだよ・・・」

欲求不満なのだろうか・・・時計を見ると、あと1時間は寝ていられる。寒くて布団から出る気にもなれない。それに、もっと続きが見たい。背徳感を感じつつも、2回戦が始まらないかと期待して目を閉じた。が、期待に反して1時間御、けたたましいアラームに起こされる事になった。


さとーさんへの想いが募っているいる気がする。仕事していてもふと彼女は今職場で何をしているだろうかとか、コンビニに寄ってもこれは彼女が好きそうとか、気持ち悪いくらいずっとさとーさんの事を考えている。日に日に大きくなる感情を、刺激しないように押し込めている。でも反動なのか、さとーさんを独占したい気持ちはどんどん大きくなる。アバターを見つめては可愛いキャラクターの奥の素顔を想像する。想像と言っても、どういう女性であって欲しいとか、具体的にどんな顔立ちかとか、全然浮かばないのだが。ただただ、もっと彼女の事を知りたいと思ってしまう。


さとーさんが新しい弓を背負っていたので、軽い気持ちで装備欄を覗いた。へえ、錬成も3まで成功してる。付いている効果も良いので、腕の良い武器職人から買ったのだろうか?そして気づいてしまった。武器の作成者に。

「ねえ、何これ?」

「え?何の事?」

「新しい弓じゃん」

「そうなの、レベル100になってやっと装備したんだ~」

何の憂いも無く嬉しそうな様子。

「これってタキが作ったの?」

「あ・・・うん、まあ」

その歯切れの悪い返事は何。チャットなのに。

「タキに頼んだの?」

思わずチャットを打つ指が早くなる。問い詰めたような事を言ってしまった。それくらい、彼女の持ち物にタキさんの名前が刻まれている事が気に食わなかった。

「頼んだわけじゃないんだけど」

さとーさんが防具職人なのは知っている。だから「そっか、じゃあ次は俺が作りたい」って、そう言えばいいだけなのに。

「けど?」

追及が止まらない。きっと画面の前でさとーさんは困っている。何でこんなに言われるんだろうと、もしかしたら少し不審に思っているかもしれない。

「実は貰いました」

一瞬反応につまった。高価なプレゼントに自分の名前の刻まれた物を贈るって。それはもちろん、仲の良いフレンド同士なら普通にある事かもしれない。その一方で、ペアの人達がする習慣でもある。きっとさとーさんの事だからそこまで深く考えてなかったのだろう。そう思うが、嫉妬が止まらない。ここでさとーさんに当たってもしかたがないと分かっているのに。

「結構高いのに、太っ腹じゃん」

こういう時、通話を繋いでいなくて良かったと心底思う。チャットだと余裕のある振りをしているが、通話だともっとキツイ言い方をしてしまったかもしれない。今すぐこの弓を取り上げてしまいたかった。一度装備してしまうと、自分のアカウントから動かせなくなる。でも、それくらい同じ物、いやそれ以上に良い武器を作ってあげるから、取り替えて欲しい。でもペアでも何でもない俺が真面目に言ったらドン引きされそうだ。

以前、さとーさんの装備を見た時は、妹であるSoraがさとーさんの武器を作ってたから完全に油断していた。もともとタキさんとは一番仲の良い関係なんだし、装備を贈り合う仲であっても不思議ではない。これは完全に嫉妬だ。ただのくだらない俺の我儘。

「あ、貰ったっていうのは語弊があって、お金も渡したんだけどね、半分くらいしか貰ってくれなかった・・・」

さとーさんが付け加えたこの言葉にふっと肩の力が抜けた気がした。それまで気づかなかったが、相当身体に力が入っていたようだ。ただのプレゼントじゃなくて、「取引」であった事に少しだけ安堵する。一旦落ち着こう。この件をタキさんに詰めるのもダサいし、別の提案をする事にした。

「そっか、じゃあ短剣は俺に作らせて」

「レベル100代の武器?」

「うん、まだ持ってなかったでしょ?」

「うん、効果が気に入ってるのもあるけど、90代の時のまだ使ってるw」

「冥界の素材で出来る武器、性能良いから」

「えっと、そしたら素材集まったらお願いするね」

カッコ悪いけど、さとーさんに拒否られない事で逆立っていた神経が撫でつけられたようだった。本当は今すぐ自分の名前の入った短剣に持ち替えて欲しかった。素材なら少しはストックがあるし、足りない分を買うお金だってある。けど、きっとそうやって買い与えた物を、さとーさんは喜ばないだろう。彼女はぽんと高価な物を買ってもらって喜ぶタイプではない。苦労して、仲間と素材を集めるのが楽しいし、達成感を求めている。喜ぶよりも、困惑するだろう。ゲーム内とはいえ、そういう金銭に貪欲じゃない所も、好感度が上がるのだが。

「よし、集めに行こう」

一緒に素材集めからやった方が、きっと彼女はこっちの方が喜ぶ。そう思い提案した。

「え?」

「何が足りない?」

「ちょっと待ってね、倉庫見るから!」

さとーさんが同乗を解除して倉庫の方に走って行った。自分で急かしておいて、さとーさんが離れて行った事が寂しい。倉庫まで連れて行けば良かった。ほんと、最近さとーさんに粘着し過ぎていると思う。今日なんてこの時間が大事過ぎてギルドマスターからの誘いを断ってしまった。きっと後でぶつぶつ言われるだろう。

「えっとね、冥界の素材は大分周回出来てるから溜まってて・・・鉱物系は一人で取りに行けるとして・・・」

さとーさんもぶつぶつと独り言のように素材の種類と数を確認していく。

「あ、トールの髪の毛と碧玉が足りない」

「んじゃトールの井戸行こう」

「じゃあ後4人誰か人探すよ」

「碧玉は後いくつ足りない?」

「ええと、2個かな」

「そしたら時間かかってもいいなら二人で行こう」

「え、二人?」

モンスターは落とす素材の個数が決まっている個体がいる。レアリティが低い素材は複数ランダムでドロップするが、高価な素材は1個体から1個しか落ちない。更にレアリティが上がると、ランダムでしか落ちないアイテムもある。

「髪は割かしたくさん落ちるからいいけど、碧玉は1周で1個しか落ちないでしょ?」

「うん」

「他に人を誘うと素材分配になるし、2人で行けば2周すれば揃うと思う」

「ええー!二人で倒せるの!?」

「トールなら二人討伐した事あるから大丈夫だよ」

トールは雷系の魔法を使うボスだが、見た目よりも攻撃は痛くない。素材目当てというよりは腕試しにギルドのサブリーダーと行った事があるが、サブリーダーは回復職にも関わらず、結構余裕かまして攻撃までしていた。その為回復が疎かになって危うく自分が殺されそうになったが・・・恐らくさとーさんとなら出来るはずだ。冥界だっていつも4人なのに、今更少人数討伐でそこまで驚かなくても。でもそんなさとーさんが初々しくて可愛い。

「いあ、私初めてだよ??」

「ああ、初見?」

「初見ではないけど、6人でしか行った事ない。しかも大分前に!2人討伐なんてした事ない!」

初見じゃない分、HPがどれくらいあるか分かってしまうから不安なのだろう。

「前に二人でボスにつっこんだじゃんw」

ついついあの思い出を掘り返してしまう。以前、海を巡回しているボスに二人で突撃した事があった。あの時はスキル回しが間に合わず返り討ちにあったが、それも良い思い出だ。

「あれは相手が未知数だったから遊びでw」

「ほんとよくあんな遊び思いついたね」

「結局負けちゃったけどね~」

「あれはあれで楽しかったw」

「ふーみん優しすぎるw」

ストレートに褒められると照れる。はぐらかすように、

「まあ行ってみよw」

強引にさとーさんを黒トラに乗せてワープステーションまで向かった。トールの井戸は無料のワープステーションから行ける。有料のワープアイテムでしか行けないダンジョンと、無料で飛べるダンジョンが分かれているのだ。

丁度さとーさんが僧侶、自分は狂戦士だった。この構成でボスに挑む。トールの攻撃はそこまで痛くない。それよりも、普段6人で倒すボスに2人で行くのだ。多少脆くても火力が無いと時間がかかりすぎる。

マップの南東に位置するトールの井戸。実際アメリカにある風景を元に作られたマップだそうだ。海岸近くに大穴が開いており、打ち寄せる波がその大穴に落ちていく風景は荘厳だ。ちょうど時間帯が夕方だった為、水平線に沈む夕日に照らされて、大穴はオレンジと青色の美しいグラデーションになっていた。

「うわーここ綺麗だけど緊張する・・・」

「気楽にいこうw」

「頑張ります・・・!」

さとーさんは二人討伐と聞いて、緊張しているようだ。もうちょっと頼りにしてくれると嬉しいのだけど。

「入るね」

さとーさんを乗せたまま、波が落ちる大穴に飛び込んだ。ダンジョンへのローディング画面を経て、マップが切り替わる。

水と一緒に地下に落ちると、辺りは開けて天井の高い大きな洞窟になっている。その中に、石造りの大きな柱が立ち並ぶ、円形の建物が建っている。中央に今落ちて来た井戸があり、周りは所々水が落ち、辺りに流れている。この水に足を取られると、滑って意図しない方向へ少しだけ流される。器用に水と、周りにいる雑魚モンスターを避けながら、神殿の奥まで進んで行く。途中にいる雑魚敵はレベル的にほぼ無傷なので、少々引っかけてもシカトして進んだ。

しばらく行くと、天井から、細い光が何本か差し込んでくる。非現実的で美しいグラフィックの中を駆け抜ける。さらに進むと橋がかかっていて、その先に大きな扉が見えて来た。橋の両脇は、これまた大きな滝になっていて壮観だ。

「このマップ好き」

「うん、いいよね」

「水の中、岩で光ってるのかな?」

落ちていく暗い水の底にはぼんやりと、青や緑の光が揺らいでいた。

「あの中泳げたら楽しそうだよなーw」

「ね、水の中にもボスがいたりしてさ~」

「そうwここトールしかいないからなw」

「トールの為だけにこのマップがあるのも凄くない?w」

「たしかにw」

橋の下の風景を見て、さとーさんと話す。こういう何気ない会話が楽しい。話しながら道を進んでいくと、橋を渡った先に美しい装飾が施された白い扉が現れた。扉の先にボスのトールがいる。

「ほぼ攻撃はしなくていいから、回復に専念していいよ」

「了解!」

「戦闘前にバフかけよう」

「はい!」

扉の前に着いて、さとーさんを黒トラから降ろす。お互いに防御力が上がるバフや、呪文耐性の上がるバフをかけた。

「よし、いくね」

「お願いします!」

そう言って扉を開ける。中央の玉座にトールが座っていた。さとーさんがキュアをかけてくれる。その呪文の詠唱が終わった所で、雷神トールに突っ込んだ。

プレイヤーに気づいたトールが攻撃をしてくる。腕を上げたら直線に雷を投げる攻撃。なので右に飛ぶ。すぐに正面に戻ってさとーさんに攻撃が当たらない様に壁をする。鉾を構えたらボス周辺に落雷。なので後ろに飛んで逃げる。なるべく避けられる攻撃は避けてさとーさんの負担を減らす。その合間にがんがん大技で攻撃を加えていく。最近強化した武器は、やっぱ火力が違うな。思っていたよりも早く削れそうだ。

「そろそろパターン変わるかも」

「了解」

敵のHPが半分程になると攻撃パターンが変わる。周囲に大雨を振らせて足場を崩してくるのだ。

「変わった、移動する」

さとーさんの辺りに大きな水流が来たので、合わせて立ち位置を変えた。俺に合わせてさとーさんも移動する。ちゃんと合わせてくれるので、ボスの攻撃が後ろにズレず助かる。それからしばらくボスの攻撃に合わせて移動しつつ、HPを削った。慣れてきたのか、さとーさんにも余裕が見られるようになった。アイコンで自分のHPを確認すると、切れそうなバフがあったが、すぐにさとーさんが更新してくれる。ちゃんとパラメーターも良く見てる。だいたい僧侶はボスよりもプレイヤーのパラメーターを注視しているのかもしれないが。

「あと少し!」

追い詰めた事で、油断したのかもしれない。さとーさんの回復の手が止まった。一気に自分のHPが削られる。

「やば!」

咄嗟に回復薬のアイコンをクリックした。

「ごめん!!」

慌ててさとーさんが回復する。一瞬慌てた隙にボスがさとーさんの方に動き出す。自分の方を向かせようとターゲットを取るスキルを使うが、弾かれてしまい不発。

「直線攻撃」

余裕が無くてそれしかチャット出来なかったがさとーさんは察したらしく、横に逃げた。ターゲットがさとーさんに向いていて、ボスの動きが止まらない。さとーさんとボスの間に割り込むのは間にあわない。それならその間に自分は後ろから殴りまくって、あと少しのHPを削りとろうと咄嗟に判断した。もう1発トールは鉾を振り回す。さとーさんが華麗に後ろに回避したおかげで、時間が稼げた。ターゲットはまだ自分に戻らない。未ださとーさんを狙うトールは、雷の魔法を周囲に落とす。魔法だったので、さとーさんにも耐性があったおかげで即死ではない。当たる事を見越したさとーさんの回復が辺りを包んだ。あと少し。あとCT技数発分のはず。ここまで来たら意地でも倒したい。乱暴にキーボードを叩く。しかし、またボスが範囲攻撃のモーションに入った。このままでは二人とも当たる。でも移動している時間はない。削るしかない。最後のCT技を使った時、ボスが崩れ落ちた。

「倒した・・・?」

膝をついて鉾に縋るトールは、キラキラと緑の光に変わり消えた。向側にいた、さとーさんと目が合った。

「ギリw」

「はあああ、ほんとごめん」

「いやいや、一発で倒せて凄いよw」

ふーっと息を深くついて、ゲーミングチェアに深くもたれた。知らず知らずのうちに力が入っていた。何とか火力が足りて良かった。この倒せるか倒せないか、ギリギリのスリルがたまらない。こうなってくると他にも色々なボスに行く為には、武器の錬成をもう1段階引き上げても良さそうだ。自分の強化もまだまだだなあ。まあ、素材とお金が溜まったらまた考えよう・・・。

「ちょっと攻撃出来ないかなーって様子見てて・・・」

なるほど、そういう事だったのか。

「崩れたけど、行動の運が良かった。壁戻れなくてごめん」

「いあいあ、歩く時間も惜しかったし、結果英断だったよ~」

「もっかい行ってみよう」

自分が慣れていたとはいえ、最後はさとーさんが回避しないと積んでたし、1発で2人討伐してのけたのだ。さすがさとーさんだ。本人はきっと自覚ないだろうが、きっとギルメンもこの動きには舌を巻く。普段盗賊をやっているせいか、僧侶なのに身のこなしが軽い。自分の事じゃないのに、ギルドの猛者連中に自慢したくなる。いや、やっぱり自分だけの秘密にしておきたい。

「さとーさんと強敵に挑むの楽しい」

たまにはちゃんと気持ちを書いておかないと、チャットだけだと伝わらない。今、自分がどれほどわくわくしているのか。トールよりも難しいボスに、もっと難しい条件で挑んだ時も、ここまでアドレナリンが出ただろうか。

「私も楽しいよ!」

そう返って来たチャットに、自分の顔面が崩壊するのを感じた。


2回目の討伐はもう少しスムーズに出来た。忘れていた攻撃のパターンも思い出してきたし、FUMIさんの動きも大体把握出来たので、自分が攻撃するチャンスも作る事が出来たと思う。FUMIさんが褒めてくれるので、やる気が出る。やっぱ私は厳しくされるよりも、褒められた方が伸びると思う。

最初は緊張しまくったし、1回目の最後は崩れてしまったけど2回とも討伐成功出来たのは、一重にFUMIさんのスキルが高かったお陰だ。近くで見てて思うのは、本当に敵の動きの先読みが凄い。ほとんど攻撃は避けるし、当たっても良い所だけ受けつつ、後衛への配慮も凄い。そのお陰で自分まで良く動けて、自分も凄い動きが出来ているような気になってしまう。

「素材集まった!」

「おめでとう~早速作ろうか」

「あ、まだ鉱物系が・・・」

「ストックあるから貸しでw」

「ええー!」

FUMIさん太っ腹過ぎる!採掘は、フィールドでの採集なので時間さえかければ集まるのだが、その時間も惜しんで作ってくれるなんて、好意だと自惚れてしまいたくなる。

「俺が早く作りたいだけだからw気にしないでw」

そうは言っても、素材集めに付き合ってもらって、足りない素材は出して貰って。そこまでしてもらっても良いのだろうか。私達はペアじゃない。一応自分の名前を刻んだ防具や武器をペアの相手に贈る風習がある事は知っていた。でも私達はお互いこの距離を保ったまま、関係を言葉にしていないまま、時間だけが過ぎて行く。

私は防具は自分で作って、武器は今までSoraさんに作って貰っていたので気にした事もなかった。ギルドの人なら、頼まれれば何でも作るし、実際何回か作った事もある。タキさんに装備を作った事もあった。でも今回FUMIさんがタキさんの名前をこんなに気にするとは思わなかった。嫉妬したと、思ってもいいのだろうか。

海岸近くの職人施設のある街で、FUMIさんはてきぱきと短剣を打ってくれた。

「はい、どうぞ。結構良い出来になって良かった」

出来上がった武器を受け取って、こんなに特別に感じた事は初めてだった。

「ありがとう!」

「100代の短剣は綺麗だから、さとーさんに似合うね」

誉め言葉がくすぐったくて、頬の辺りがむずむずする。

「大事に使うね」

「うん、また武器欲しいのあったら作るよ」

「ありがとう、またお願いする」

「僧侶用のロッドも作らなきゃだね」

「うん、作りたい武器調べて素材集めとくよ」

「素材集めも一緒に行こう」

「ありがとう、ほんと何から何まで」

「有料です」

「ご、ごめん!甘えてばっかで!お、おいくら・・・?」

「うそ嘘w俺の金策にもなるから、一緒に行こう」

「ぜひともw」

新に腰に光る銀色に薄紫の装飾が施されたそれは、本当に私の髪色に良く似合っていた。鍔の中央にはトールが落とすエメラルドグリーンの宝玉がはまっていてキラキラと輝く。なんて私は恵まれているんだろう。大事な友達に好きな人。オンラインの中だけでもこれだけ大事に出来る関係を築けている。お互いの想いはまだ通じていないかもしれないが、どうかこの縁がこれからも続きますように。

海から上がる朝日を黒トラの上で眺めながら、私はそっと短剣を撫でた。


無料のワープポイントは、日常的には行かないような僻地のポイントが多い。有料のワープポイントは、日課で訪れるような場所が多い。経済を回すための仕様だが、プレイヤーからの不満が大きい為、アップデートの際に無料のポイントが増える事もある。


さとーはよくケチって飛行で移動する。

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