領土戦②
状況は逼迫していた。最初にFUMIさん達のパーティーが中央突破を仕掛けた。相手の壁が厚くて崩れたかと思ったが、上手い具合に痛手を負った振りをして、相手を自陣の中央に誘い込んだ所までは良かった。このまま3パーティー掛かりで叩けば相手の戦力を大きく削れる、そう思ったのだが、相手も戦力を隠し持っていた。誘い込まれた振りをして、中央で防戦一方だった重騎士が火力に転じたのだ。本来、重騎士は防御力が高い代わりに、火力はそんなに出る職業ではない。FUMIさん重騎士は例外的な火力だと思っていた。
セオリーとしては盾と片手槍を装備して防御力を高めるのだが、盾を捨てて最大限に強化した両手槍に持ち替えた事によって、防戦一方ではなくなった。そして重騎士軍団の陰に隠れて攻め込んで来た狂戦士の一団が中央で暴れたのだ。
私とタキさんは上空から観戦していた。上空からだと、戦況がよく分かる。うちの領土が今の所劣勢だ。
「ライムちゃん狙われてるうう」
「ふーみんナイスガード」
詠唱中のライムさんをFUMIさんが庇う。すかさず味方の僧侶がFUMIさんを回復する。
「ふーみん部隊のあの僧侶めちゃ上手くない!?」
「あーコロシアムで有名な人じゃね?」
「おじいちゃんなのに凄おおおぉ」
「中身はおじいちゃんじゃないだろw」
見た目はキラキラアバターが溢れるこの世界に珍しい、ロマンスグレーが特徴的な老人だが、回復のスピードが並みじゃない。相手の攻撃を読むだけではなく、味方の動きも予測して予め呪文を詠唱しているのだろう。HPが削れた瞬間回復が飛んでくる。私もああいう風に出来る様になりたい。
「中央は厚いけど、真ん中に伸びてる分、右か左かどっちからか衝けば崩せそうなんだけどなああ」
「こんな乱闘じゃ、連絡も上手くいってないんじゃない?」
「確かに、上から見まわせる訳じゃないしなあ」
「ふーみん右!右の魔法に狙われてる!!」
「狂戦士に魔法は痛いからな・・・」
「魔法には盗賊?」
「かな?弓で遠距離物理か、懐に飛び込んで殴るか・・・」
「PVP怖いなーw」
FUMIさんが魔法使いの攻撃を受けて倒れた。すぐに僧侶が蘇生を行う。これまた詠唱が速かった所を見ると、FUMIさんが耐えられないのを見越して回復ではなく、最初から蘇生呪文を唱えていた様だった。FUMIさんの屍の上を超えて、ライムさんがフローマを唱えた。強力な火の玉が飛んで行く。魔法耐性のある魔法使いにも、これは痛い。PVPでは物理攻撃を恐れて、物理耐性を積んでいる魔法使いが多いのだ。
「ライムちゃんないすううう!」
「あちゃ、少し残ったな!」
ギリHPが残って耐えていた敵の魔法使いを、味方の盗賊が後ろから現れて刈り取った。
「おお、盗賊の人うまい!」
「なるほどな、ああやってラスキル取って行くのか」
「行けええ!そっから切り崩せ!!」
熱い戦いに、観戦にも力が入る。
「ふーみん蘇生間に合ったな!」
「あの魔法一人で受けれなかったら、もう一人の狂戦士も被弾してたのか」
「はーー、判断すっげ」
「敢えて食らったのねw咄嗟には分からない」
「回復との意思疎通というか、信頼関係凄いよな」
「うんうん!」
ライムさんと盗賊の人が魔法使いを倒した事で、右側に隙が出来た。そこにFUMIさんともう1つのPTが切り込む。状況は好転しつつあった。
「あ!あのパーティーの僧侶、サブマスじゃね?」
「へえええ、てことはサブマスチームと合流したのかな?」
「かも、ちゃんと薄いとこ見えてるな!」
「いけー!そこだ攻めろおおおー!」
「いけえええ!後少しだそおお!」
タキさんとチャットで叫びまくる。今までこんな風に領土戦を観戦した事なんてなかったが、楽しい。知り合いが出ているだけで、見え方が今までと全然違う。それに、FUMIさん達に絶対勝って欲しい。
FUMIさんが怒涛の攻撃で相手を薙ぎ払いながら、石に到達した。ライムさんがその後ろから次々と大技を石に叩き込む。
石のHPも結構あるみたいだが、みるみるうちに削れていく。FUMIさん達の力で、石が一つ割れた。
「やったー!!」
「いよおおおおし」
「次つぎー!」
勢いにのったFUMIさん達の前に先程の重騎士軍団が現れた。一度戦闘不能になって初期地点に戻ったのだろう。これ以上の侵入を防ぐ様に立ちはだかる。やはり手には槍。
「さっきの奴らだ!」
「硬いに加えて攻撃力高いとかチートじゃない?」
「んーいやでも狂戦士の火力にはさすがに負けるっしょ!多分・・・」
「ううーーみんな気を付けてえええ」
「囲まれたら相手の方が硬いから出られなくなるぞ」
「ああーー回り込んで!」
FUMIさん達と重騎士軍団が交戦する。味方のもう一人の狂戦士としっかり役割分担して、囲まれないように攻撃を散らす。そこにライムさんが魔法を叩き込む。瀕死になった所を、気配を消していたさっきの盗賊がまた削り取った。
「いよおおおし」
「連携出来てる!」
「魔法と盗賊のタッグ強いな!」
しかし次の重騎士がまた立ちはだかる。足止めを喰らって、身動きが取れない。このままだと、石を削る戦力が減ってしまう。その隙に相手領土のチームもじりじりと石を削りに来ていた。
「んもおお、あいつら硬すぎる!」
「あ!あの人もコロで良く見る人だ・・・」
「タキ何気にコロ好きだよねw」
「観戦するのはなw」
「えーと・・・雷魚さんって人?」
私は目を凝らしてプレイヤーネームを読んだ。
「そう、前大会のランカーだよ、確か」
タキさんが言った重騎士は他の人よりも動きが早かった。ガードも正確にするし、多少の攻撃を受けてもひるまず突っ込んでくる。狂戦士は諸刃の剣で、素早く動けて火力も高い分、物理にも魔法にも弱い。物理なら多少はガードすれば即死は免れるが、回復がすぐ入らないと次の攻撃で恐らく落ちる。味方の狂戦士が、雷魚という重騎士に追いかけ回される。この重騎士のパラメーターなら回復職が居なくても、回復薬をがぶ飲みすれば、HPを維持出来る。お金をかけたやり方だったが、回復職を入れない分火力も上がる斬新なやり方だった。このまま重騎士パーティーに粘着されるとFUMIさんパーティーの方が不利だ。
「あああ、ライムちゃんが押されてる!」
「いつの間に!?」
「分かんない!ちょっと目を離したすきに!許せん~~~!」
「やばいな、あれ僧侶と一緒に落とされるぞ」
「さっきの盗賊の人は?!」
「あー、いつの間にか分断されて粘着されてる!かわすのに必死そう!!」
「まじか!」
いつの間にか重騎士2人がかりでライムさんが包囲されていた。FUMIさんが助けに行こうとするが、雷魚さんが割って入ってきて身動きが取れない。ライムさん達も連携を取ろうとするが、助けに行こうとした僧侶も隔離されて、1on1の形に持ち込まれてしまった。相手の重騎士軍団も一筋縄ではいかない。
雷魚さんが、大技で攻めて来たのを、FUMIさんが回避した。大技のモーションで出来た隙に、双剣の乱撃を叩き込む。だがHPは半分程しか削れない。すぐに回復薬を飲まれて、なかなかKO出来ない。せめて大剣なら、もっと大きなダメージを与えられるのだが、大剣は隙が大きいので今回は双剣1本で勝負のようだ。FUMIさんが少し間合いを取って、スキルを使い攻撃力を最大に上げる。
「やばいな、パーティー分断された」
「盗賊の人は火力的に太刀打ち出来ないね・・・相手が硬すぎる」
「こんだけ粘着されたらなあ・・・」
「どうにか抜け出せないかなあ」
「足早いし、まいちゃえないかなあ?」
戦場だと逃げ場もなかなか無く、盗賊の人も苦戦していた。倒されはしないが、前にも進めない。相手の術中にはまっている感じがする。
FUMIさんがまた切り込む。ガードされてお互いの武器の間に火花が散る。後ろに飛んで、今度は右からいくが、やはりガードされる。
「くそおお、攻撃が入らない!」
「入った方が決まるな」
じりじりと攻撃のタイミングをお互い見計らう。FUMIさんが先に動いた。真っすぐ突っ込むかと思い雷魚はガードの姿勢を取ったが、攻撃が届くぎりぎり直前にFUMIさんがすぐに左に飛んで、後ろに回る。滑らかなフェイントで、相手のガードスキルを使わせたのだ。ガードもスタンもCTがある。そのまま左から後ろに回りこんだFUMIさんがスタンを入れた。雷魚さんは直ぐにガードしようとするが間に合わず膝をつく。
「入った!」
FUMIさんは最大火力で双剣の技を叩き込んだ。固かった雷魚さんのHPが削れていく。あと少しの所で、雷魚さんが立ち直り、後ろに下がってガードの姿勢をとる。回復薬を飲むが、FUMIさんの下からの攻撃がガードを弾いた。速い。雷魚さんが態勢を崩して隙が出来た!すかさずFUMIさんは懐に飛び込む。ガードを諦めて雷魚さんも衝きの攻撃を繰り出す。どちらが先にHPが無くなるか、ノーガードの殴り合いだ!
僅か。本当に少しの差だったが、先に倒れたのは雷魚さんだった。自分のHPをギリギリ残して、雷魚さんの残りのHPをFUMIさんが先に削り切った。圧倒される動きだった。
「すごい・・・」
タキさんのチャットがぽつりと流れた。画面に目がひきつけられたまま、私はチャットすら打てなかった。不意にFUMIさんの背中がぼやりと滲んだ。瞬きを惜しんで見つめ続けた目に、涙が溜まるのを感じた。これはただの乾燥からくる生理現象のせいだけではなかった。何で涙が・・・?喉の奥が熱くぎゅっとなる。
雷魚さんは初期地点にリスポーンとなった。その時、時間を告げるブザーが鳴った。
呼ばれた時刻に、私は太陽の都を出てすぐの森の中にある、東の見張り塔に向かった。周りには霧が結晶化した薄紫色の水晶が、静かに月の光を反射していた。クエストで通り過ぎた事はあったが、まじまじと見ると綺麗な所だ。時間帯にもよるのかもしれない。クエスト以外に用事がある場所でもないので、人通りはほとんどなく、あまり注目されるスポットでもなかった。こういう美しい景色は、私が普段見過ごしているだけで、他にもたくさんあるのだろう。
「おまたせ」
辺りの風景を物色していると、FUMIさんも到着したらしくチャットが飛んできた。振り返ると、FUMIさんが黒トラで駆けて来る所だった。
「お疲れ様~」
こんな風に待ち合わせをするなんて、デートみたいだ。
「塔の上まで登ろう」
FUMIさんが黒トラに乗せてくれた。螺旋状の階段をぐるぐると、見張り台の上の方まで登る。一番上に着くと、そこには人影もなく、森を挟んで城下町の明かりが見えた。
「うわー上から見る景色も綺麗」
「人少ないし、ここも結構お気に入り」
「さすが詳しい」
「どこいっても都内は人いるしな」
「この辺りまで来ると目ぼしい施設もないから空いてるね」
「そうそう」
私は恒例の黒トラを撫でた。
「黒トラもお疲れええええ」
ゴロゴロと喉を鳴らし、背中が揺れた。
「最初突っ込む所だけ乗ったわw」
「うんうん、一斉に騎乗で走って行くの、壮観だった!」
「騎乗してると近接スキル使えないのが多いから、直ぐ降りたけどw」
「タキと見てたよ~もーめっちゃ白熱した!」
「応援ありがとう」
「優勝おめでとう!ほんと凄かった!」
「ありがとう、前回負けたから、勝てて良かった」
「僅差だったね~」
「味方に助けられた」
「そっか、他の領土ギルドの人が最後石割ったんだっけ?」
「そうそう、終わった後その事話してた」
「あ!打ち上げとか無かったの?」
「ああ、抜けて来た」
待ち合わせしておいて言うのもなんだが、あまりにも事もなげに言うから私は戸惑った。
「え!それ大丈夫なの?」
「まー人数多いし、他ギルドとの全体会はお開きで、そろそろ各ギルハ戻ろうかってなった所だったから」
「えーそれ自分のギルドに顔出さないのまずいんじゃない?」
「まあ大丈夫、来月もあるし」
「そんなもん?」
毎月領土戦に出てると、打ち上げの回数も多いからそんなに大事なイベントではないのだろうか。私には分からない感覚だった。
「負けたら反省会だから、参加しなかったら滅茶苦茶怒られるけどねw」
「ひええwなるほどお・・・」
「ギルマスもサブマスも、怒るとまじ怖いw」
「それだけ一生懸命なんだよね、あれだけ大きい組織まとめるのって凄く大変でしょ?」
「まあね~ギルメンみんな癖強いしw」
「あははwどんな人いるのかちょっと気になるw」
領土戦ギルドは規模も大きい。他の領土戦ギルドとの交流もあるだろうし、大なり小なりメンバー同士での問題が起きれば話しも聞かないといけないだろうし、大変そうだ。そんなギルドのリーダーがどんな人物なのか少し興味が湧いた。また後日改めて聞いてみよう。
「初めて領土戦見たんでしょ?どうだった?」
「うん、初めてじっくり観戦したけど、連携の取り方が凄かった」
「ありw」
FUMIさんが感謝の言葉を言って、そのまま続けた。
「ほんと途中までは作戦通りだったし上手くいってたと思うけど、最後雷魚チームにめっちゃ足止めされたからなー」
「作戦だったんだーいやほんと凄かった」
「別パが石削っててくれて助かったw」
「きっとFUMIさんが雷魚さん達を足止めしてたから削れたんだよw」
勝敗は本当に僅差だった。
「名前は知ってたけど、めちゃくちゃ強いな、あの人」
「初めて会ったの?」
「そうそう、有名なんだけど、俺コロはもうあんま行かないし、1対1で当たったのは初めてだった」
「飛行機から見てたんだけど、もう遠目でも凄かった」
「さっきからさとーさんが凄いしか言わないw」
「ボキャ貧でごめんw」
確かにログを見返しでも凄いしか言ってなくて、自分でも笑えた。
「槍持つのってやっぱ斬新な手だったの?」
「そうだな~いつも陣形ばっか気にしてたから新しかったな。割と石の護衛に付けられる事が多い職だし」
「なるほどね~」
「あれだけ装備を強化してるのが凄い」
スキルだけではなく、装備にもお金がかかるのが領土戦だ。上手な人しかいない世界だと、装備の数値ひとつで差がつく。
「全部理論値とか?」
理論値の装備というと、買うのも作るのも莫大なお金がかかる。付けられるステータスの最高値=最強の武器って事だ。まだ自分で作れば費用は抑えられるが、時間がかかる。錬成というのがあって、効果が付いた武器や防具を更に強化する作業なのだが、素材をつぎ込んでも錬成が成功するかどうかは運になる。必ずしも成功するとは限らないのが怖い所だ。そして失敗しても素材は戻って来ないという沼ゲー。一般的なプレイヤーはそこまで錬成に拘らない。9段階あるうち、良くて3までくらいだ。それでも十分フィールドボスには通用するからだ。一番最初にFUMIさんと会った時に、装備を見て最初凄いと思ったのは、武器の錬成が7だったからだ。レベル帯が変わったり新装備が出ると装備も買い替えになったり、攻略法が編み出される度に流行り廃りもある為、素材を集めるだけでも、ある程度時間もかかる。どちらにせよ稼ぎ方が違うと感じた。FUMIさんも一体どうやって金策しているのだろう。最近はずっと私やタキさんと遊んでいて、金策らしい金策をしている所を見た所がない。
「ほぼ理論値だなw」
「すごおお」
「まーPSの差が少ないから、差をつけるなんて装備くらいなんだろうけど」
「ほんとふーみん凄かったよ。そんな人に勝ったなんて」
「いや、あれはほとんど相打ちだったw」
相打ちだったというが、やはり凄い事なのだ。思わず涙が零れるくらいに。こんな胸が熱くなるような感銘を受けたのは久しぶりだった。感動したと同時に、自分とのPSの差にFUMIさんを遠くに感じた。雷魚さんの前に立つFUMIさんの背中が、あんなにも近寄りがたく感じたのは初めてだった。でも、どんなに自分との差を感じても、もう手離す事なんて無理だ。
「ふーみんて凄い人だったんだね・・・なんかそんな人をいつもレベル上げなんかに付き合わせてたなんて・・・」
「いやいや、そんな事ないってwレベル上げ大事だし」
「いつぞやは魚に突っ込んで死なせちゃったし・・・」
「ああ、あれ面白かったなw」
「でもこれからも懲りずに付き合ってね!」
FUMIさんがどこか遠くに行ってしまわない様に、繋ぎ留めたい。それにしては拙い言葉だけれど。
「もちろんどこへでもお供しますよw」
ああ、今この凄い人が隣にいる事が嬉し過ぎる。大事な打ち上げ抜け出してまで、黒トラに乗せてデートまがいの事をしてくれて。凄く愛おしい気持ちになった。もういっそ告白してしまおうか?今なら上手くいく気がする。ただでさえ戦闘が上手くて引く手数多なのだから、ちゃんと捕まえておかないと。拙い言葉でFUMIさんの理解力に甘えるだけじゃなくて、分かりやすくシンプルな言葉で。じゃないと、いつまた別のプレイヤーに絡まれて遊べなくなってしまうか分からない。でも、何て言おう。
「私さ、」
凄く迷ったあげく、チャットを打っては消し、を繰り返す。
「突然なんだけど、」
言い訳だが、やっぱり言うならせめてチャットじゃなくて通話中に直接言うべきだろうか・・・この後に及んで勇気が出ない。ってか急に思いきで言うもんじゃない!?どうしよう、何て言おう・・・。
「ふーみん、私ね、私は」
またdelete keyを連打。結局チャットを送信する事は出来なかった。心臓だけがどくどくと激しく鳴って、それに見合うだけの言葉を絞り出す事が出来なかった。この関係が変わってしまうのが、怖い。
まだこのファンタジーの世界に浸っていたいのかな・・・?そう引き返すように考え直した。タキさんとライムさんの顔が浮かんだ。告白してしまって、もし上手くいってもフラれても、今の関係を壊してしまうと、私とFUMIさんの関係だけではなく、タキさんやライムさんまで巻き込んでしまう。それにペアになったらなったで、急にリアルに寄ってしまう。会ったり、セックスしたりって生々しいし、想像も出来ない。
「よろしくお願いしますw」
FUMIさんのチャットにド平凡な返事をして、はぐらかす様に私は黒トラを撫でた。
装備枠には、防具と武器、アクセサリーの欄がある。通常アクセサリー欄にはステータスを上昇させる効果のあるものや、特殊なスキルが使用出来るようになる、指輪わネックレス等を装備する。
領土戦でクリスタルを持つ人は、アクセサリー欄を空ける必要がある。