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灯火のあかり タイムスリップして母の初恋相手と恋しました?!  作者: ユキア


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第7話 翡翠の思惑


月曜日になった。薫はいつも通りに早めに学校へと登校する。葵とあかりは後からゆっくりと登校した。葵の上履きには運がいい事に今日は何も入っていなかった。しかし、教室の机の落書きはあったし、机の中にはトカゲが入っていた。葵はまた椅子ごと転げ落ちる。あかりが助ける為に手を差し伸べた。


「あかりさん、ありがとうございます。」


「おじ、……灯火君めっ!」


灯籠おじさんは校門の緑の横で挨拶運動中だった。あかりはそんなおじに向かってべーと、舌をだした。


「あかりさん、気にしないでください。大丈夫、大丈夫ですから。」


昼休みになると葵とあかりは生徒会室へと向かった。今日は珍しく薫がお弁当を忘れて行ったのだ。生徒会室へとあかりと葵は届ける。



「!葵?」


「兄さん、お弁当忘れてたよ!」


「ああ、そうだった!すまない!ありがとう!葵と穀潰し。」


「だからごくつっ…?!」


あかりの言葉を遮るように部屋へ入ってきてあかりを押しのけたのは緑だった。


「薫君!今日も一緒にお昼いいかしら?」

そう言うとすかさず薫の隣の席へと座った。


「ああ、別に構わないが……、葵とお前も一緒にどうだ?」


そこに今度はおじさんも入ってくる。


「緑さん、隣、空いてるかな?」


ずかずかと入って来たおじさんは、緑の横に座る。


「あ、ぼ、ボク、教室で食べるよ!またね!兄さん!!」


灯籠の顔を見るなり葵は逃げてゆく。そんな葵をあかりは追った。

「薫君、私も葵君と食べるね。じゃ、また家で。」


「へ?」


それを聞いた緑は薫へと問う。薫は居候だと説明した。緑は面白く無さそうに相槌をうつ。


教室で2人でお昼を食べていると、こそこそと噂されていた。


「紫源葵君と灯火さんって付き合ってるのかな?」


「あー、最近一緒だよね?」


「あんなダメダメなやつに彼女?!」


「しー、聞こえるだろ?」


その声にあかりと葵は赤面して黙り込んだ。

「「………」」


「あかりさん、すみません。ボクみたいなのと噂されちゃって……」


「私こそ気が付かなかったって言うかなんて言うか……」


2人の間に甘酸っぱい空間が広がる。


「2人共案外気が合うのかもしれないな。」


なんて翡翠様は茶化してくる。


「ち、違いますっ!ボクなんかっ!あかりさんに釣り合わないっていいますか……そのっ!」


「わた、私だってまだ出会ってそんなに立ってないって言うか……!」


2人の間にえもいえぬ空気が漂った。


「明日のお弁当は私が作るよ!」


あかりがそう言うと葵は嬉しそうに笑みを浮かべあかりをみる。


「ありがとうございます。あかりさんのお弁当楽しみにしておきますね!」


下校するとき、葵の靴の中を確認するとミミズが入っていた。


「うわっ?!」


「ひっ!」


葵もあかりもびっくりしてミミズが入った靴を放り投げてしまった。その靴はなんと影で見ていたおじさんの頭に乗る。もちろんミミズも頭に乗った。


「ほげっ!?!?」


おじはびっくりして葵の靴を葵に投げつけ、ミミズを頭から取り、踏み潰した。


「覚えてろよ!葵!!」


おじは恨み節を言うと去る。


「あ、ミミズさんが……」


葵は靴よりもミミズの怨霊に印を結んで弔った。


「葵君は優しいね。」


そう言ってあかりは葵へ靴を渡した。


「そんな事ありませんよ。」


2人で帰って宿題を居間でする事になった。


「葵君ここ分かる?」


「難しいですね。兄さんに後で聞きましょう。あかりさんこっちの問題わかりませんか?」


「うーん、ここは確か……」


2人で教えあいながらわからない所をまとめて後で薫に聞こうと話す。偶然にも消しゴムをとる2人の手が重なった。


「「あっ……」」


2人はそのまま手を退ける。


「ご、ごめんなさい。」

「あ、私こそごめん。」


微かに残る手の感触が消えないまま、何故か2人は謝りあった。


そこに翡翠が空気を読まずにやって来る。


「葵!悪鬼が暴れている!ちょっと来てくれ!」


「はいっ!」


2人と1柱は悪鬼の元へと走る。そこは山の中だった。夕焼けに染まる山を見ると鬼が暴れていた。


「うそっ!」

あかりは鬼を始めてみたようで驚く。

「行きます!」


葵は変身して式神を使い、鬼を撹乱させる。鬼の拳が葵へ襲いかかってきた。


「うあっ!」


葵は怪我をしてしまう。


「葵君!」


あかりが駆け寄るが、葵はあかりを守るように前に立った。


「大丈夫です!この程度!」


式神が葵を回復する。そして、龍を召喚した。召喚した龍はその体で鬼を縛りあげる。その隙に葵は印を結んで結界を張り、鬼を封じ込めた。


「ふぅ……あかりさん。怪我してないですか?」


「私は大丈夫だけど……」


「よかったです。」


あかりは葵がピンチに陥っても、なかなか力に目覚め無い自分が嫌になっていた。


「あかり、気にするな。まだ、時間はある。」


「?時間?」

翡翠のアドバイスはよく意味がわからなかった。時間などいくらでもあるものでは?それともここにいれる時間は限られているのだろうか?あかりがそれを問うと翡翠は誤魔化した。


「まだ知るには早い。」


「意味不明なんですが……」


あかりはうなだれた。葵も翡翠の思惑はわからないようで不思議そうに翡翠を見ていた。



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