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灯火のあかり タイムスリップして母の初恋相手と恋しました?!  作者: ユキア


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第42話 連れ去られたあかり


家に帰った2人を待っていたのは翡翠であった。


「あかり、葵、何者かがこの村に侵入した。人ではない。」


「きっと鬼虎兄弟の事かな?」

「はい、翡翠様。鬼との混血が村に来たようです。」


「鬼との混血?」


「なんでもボクの先祖たる紫によって差別された、村を追い出されたが戻ってきたみたいで……」


「紫が差別?そんな、過去はない!紫程の心優しい陰陽師はそうそういない。……あ、あれの事かな……?」


「あれ?とは?」


「昔昔のことだ。この村は放浪していた陰陽師灯火が紫と言うこの地を収めていた陰陽師に出会うことここを村と定め、灯火村が出来た。」


翡翠は続ける。当時この地を支配する荒神だった我は灯火と紫によって封印された。この地の守護神へと変えられ、ここから出られない運命を突きつけられた。まあ、これが村の成り立ちだ。そして、今回話すのは鬼の物語。とある時だ、紫が村を襲う、裏山の鬼を対峙しに行った時、鬼との混血児に会ったそうだ。鬼達はただ飢えていた。だから村を襲った。それを知った紫は他の地へ行くことを約束に鬼を退治せず、逃がした。恐らくその末梢であると考えられる。

「”うむうむ!童と紫の話もう少し深堀してもよいのだぞ?翡翠!あの時の童がどれほど力を持っていたか……”」


「今は鬼の話だ。村の成り立ちはオマケだ。オマケ。」


「”ぐぬぬぬぬぬっ!おのれ!悪神めがっ!”」


「誰が、悪神だ!お前の方が悪神に見えるわ!」


「”なんじゃとぉ!?”」


「おふたりとも落ち着いてください。で、それを差別されたと勘違いしているのですね?」


「”ああ、恐らくそうじゃな。童と出会う前の話とみた。童と紫は同時に死んだ。童が覚えておらんと言う事はそれより前じゃ。で、翡翠は何故知っておるのじゃ?”」


「我は紫と何度も対決した。その期間の話だ。」


「”なるほど。”」


「灯火様はいつまであかりさんの体にいるつもりでしょうか?」


「”それは童の自由じゃ”」


「あかりさんが困りますよ!」


「”そんな事ないじゃろ?もちろん力はかすぞ?”」


「はぁ、困った方です。」


「まったくだ。」


葵と翡翠はため息をついた。


☆☆☆☆


薫が家につくと灯火は引っ込みあかりが出てきた。


「ただいまー!」


「薫君、おかえり!」


またイチャイチャするのか!


灯火の問いにあかりは赤面した。



「?どうかしたか?」


「な、なんでもない!」


「……あかり。」


薫は目を閉じ、あかりに顔を近づける。


「か、か、か薫くん?!」


「キス、していいか?」


あかりは赤面してそれを受け入れた。灯火はため息をついた。


「悪かったな。生徒会室で……」


「いや、私は部外者だし仕方ないよ。」


「……別に居座っても問題ないと思うんだがな。」


薫とあかりは居間で食事をとる。もちろん葵も一緒に食べた。食後は薫の部屋で勉強会をした。


「はぁ、薫君厳しいー!もう少し優しくしてよー!」


「この問題ぐらい解けないと不味いだろ?」


「むー!」


「……あとで、キスしてやるから、頑張れ。」


「……そ、そっか。じゃ、じゃあ頑張ろうかな?」


なんて相も変わらずイチャイチャしていた。夜が深ける。


「薫君!今日こそは一緒に寝よう!」


「ダメだ!」


「やだやだ!一緒に寝るー!」


「……」


薫は赤面して黙っていたが口を開いた。


「お前がそれを、望むなら……今日だけなら……」


「今日からだもん!」


「……はぁ。」


薫は仕方ないなぁといいながらあかりを布団に入れた。


2人はドキドキして眠れない夜を過ごした。朝、薫の目が覚めると目の前にはあかりがいた。


「……そっか、昨日一緒に寝て……ふふっ、あかり。」


名前を呼んで頬を撫でる。


「好きだ。」


そうして額に口付けた。あかりはそれで目覚める。


「薫君?あれ?どうして?!」


「昨日一緒に寝ただろ?」


「あー!そっか!忘れてた!」


「あかり。」


薫はそっとあかりを抱きしめる。


「薫君。」


薫の体温を感じながらあかりはもう一眠りするのだった。


「いや、起きろよ。」


☆☆☆☆


「朝から眠いよー!」

「ボクも眠いです。」

「2人共情けないぞ!」


「元気なのは兄さんだけですよ。」


3人は食事をしながら雑談して、薫は2人より早く出た。


「あかり、行ってくる。」


「うん!」


まるで結婚したての夫婦のような会話をして薫はあかりの額にキスして出ていった。


「あかりさん、兄さんと一緒に出ていってもいいんですよ?ボク一人で行けますし。」


「流石に早くつきすぎちゃうよ!」


「そうですけど……」


「ありがとう、葵君!」


「いえいえ。」


しばらくして2人は学校へと向かった。薫が挨拶運動をしていて、2人は挨拶して校舎へと向かった。教室に入るとあかりに青が話しかけてきた。

「灯火、あかり。」


「っ!青君?!」


「……俺達と共に来てもらう!」


そう言った刹那、校舎が闇に包まれた。


「へ?!」


「今日こそは灯火あかりを手に入れる!」


「そうはさせません!」


「葵君?これって?!」


「闇の悪霊を呼び出しています!このままでは校舎の中の人達が危ないです!」


葵はなんとかしようと術を解こうとするが上手くいかない。


「紫源葵、お前に用はない!!」


青は葵へと攻撃する。葵はなんとかそれを避けるが窓ガラスが割れて生徒を襲ってしまう。辺りに悲鳴が響いた。


「青君!やめて!」


「では、俺達と共にくるか?」


「わかった!行くから!学校の皆を傷つけないで!!」


「あかりさん?!」


「わかった。では、闇を解く。」


青は闇を解くとあかりに近づいてきた。あかりの手を掴んで2人は消えた。


「あかりさーーん?!」


葵はその場に呆然としているしかなかった。

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